やじうまミニレビュー
おいしいラムネが遊び感覚で作れるクッキングトイ
by 田中 真紀子(2016/1/6 07:00)
子どもの頃は、キャンディやガム、チョコレートより、ラムネが好きだった。今でもたまに食べたくなってお菓子売り場をのぞいてみるが、30年以上経った今でも、懐かしいラインナップはほとんど変わらない。昔も今も愛される味は同じということなのだろうか。
そんなラムネが作れるおもちゃがあると聞き、「ラムネって自分で作れるんだ!?」という驚きと興味本位で、さっそく使ってみることにした。それがこの「どうぶつラムネ工場」。
メーカー名 | タカラトミーアーツ |
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製品名 | どうぶつラムネ工場 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 2,704円 |
見た目はクマだが……実はラムネ作りで使う道具を集約!
どうやって作るんだろう……? ととまどいながら箱を開けると、出てきたのは1体のクマのおもちゃと、ラムネの型が2個、ピック6本、そして計量スプーン。
クマの頭は、かぱっと外れるようになっていて、上側が「くまスタンド」、あご側が「カップ」になっている。また両腕も外れ、「くまハンドスプーン」として使えるなど、必要な道具は全て本体に収納できるため、使わない時にも邪魔にならない。
作り方は単純だけど、作業は意外と大変?
説明書には「簡単ラムネ」と「本格ラムネ」の2種類の作り方があり、簡単ラムネの材料は、粉砂糖とレモン果汁だけ。っていうか、ラムネって砂糖の塊なんだ……という事実に驚愕しつつ、まずはこちらからチャレンジすることにした。
基本的には、粉砂糖とレモン汁を混ぜるだけなのだが、これが意外と大変だった。まずカップが浅いため、気をつけないとすぐに材料がこぼれてしまうし、スプーンも小さく、大人の手では使いづらい。
また、「よく混ぜる」と言っても、水分が少ないため、完全に混ざるわけではない。目安としては、「米粒よりも小さいくらいの塊」らしいのだが……とりあえず手が疲れてしまったので(笑)、ここでよしとすることにした。
こうして“ラムネの素”が完成したので、次はラムネ型に固める工程だ。付属の計量スプーンを使い、このラムネの素を型の穴に入れ、本体にセットする。そして、プレスボタンをプシュプシュと5〜10回押すと、ラムネの素が固く圧縮されるというわけだ。
ここまでできたら、あとは型から外すだけ。うまく固まっているか、外すときに壊れないか、と心配だったが、しっかり固まったラムネがころんと出てきた。
もちろん、まだ完全に固まっているわけではないので、1時間ほど乾かす。この乾かす工程で、クマの頭の部分が活躍することになる。
こうして完成したラムネを1粒ぱくっと食べてみたが……まあ、材料を考えれば分かることだが、ちょっと酸味のある砂糖、という感じだ。また、何度か作ってみたのだが、動物の模様がうまく出るときと出ないときがある。
おそらく、混ぜ方やプレスの加減によるのだろう。きれいに作るためには、慣れが必要だ。
本格ラムネは、市販のラムネに近い味だった
簡単ラムネが、「酸味のある砂糖」だったので、今度は本格ラムネにチャレンジしてみた。こちらの材料は、粉砂糖、コーンスターチ、重曹、クエン酸、水。これらを混ぜて“ラムネの素”を作る工程は、先ほどと同じだ。
1時間ほど乾かした後、1粒食べてみたら……うん、ラムネ! 簡単ラムネに比べて口溶けが良く、市販のラムネに近い味がした。ちなみに今回は食紅を使ったが、ジュースを混ぜれば、ジュースの味と色が楽しめるらしく、そのほうがもっとおいしくできたかもしれない。
何度か作ってみたが、カップやスプーンなどのパーツが小さいため、正直言ってラムネの素材作りがやはり面倒。もしかしたら、自宅にある調理器具を使ったほうが早いのでは、と思ったりもした。
とはいえ、このおもちゃの主目的は、簡単にラムネを作ることではなく、遊びながらラムネが作れること。“ごっこ遊び”をしていたら、本物のラムネが作れちゃうなんて、子どもは大喜びだろう。
何しろ、「お母さん、おもちゃで何やってるの?」と横目に見ていた小学3年生の息子でさえ、途中から楽しそうにプレスをし、ころんとラムネが出てきた瞬間に、「わ〜!! すごい!!」と嬉しそうな歓声を上げたのだから。