やじうまミニレビュー
クリスマスパーティーにもってこい! 30人前の超ギガプリン
by 藤山 哲人(2015/12/21 07:00)
年末年始ともなると幹事の頭を悩ませるのが、パーティーの盛り上げ方。
ここで紹介するタカラトミーアーツの「超ギガプリン3.0」は、マンネリ化したホームパーティーのド肝を抜く新型兵器としてオススメできる。とにかくコイツは、大人も子どもも驚かせ、何回もバージョンアップを続けるモンスター・アイテムだ。
メーカー名 | タカラトミーアーツ |
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製品名 | 超ギガプリン3.0 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 3,242円 |
自立しているのが不思議! 重力に打ち勝つ30人前プリン
直球過ぎるネーミングでもうお分かりと思うが、このバケツは超ド級の巨大プリンキットだ。2008年~昨年に販売されていたのは、もう少し小さいサイズで20人分。これを小さいと言っていいのかためらうが、今に比べりゃカワイイモンだ。それでもパーティーは確実に盛り上がる保証つき。その理由の最たるものは、これだけ長く販売され続けていることに裏付けられる。
今年はさらにパワーアップっつーか、増量されて30人前の巨大プリン。当社比1.5倍というタカラトミーアーツはアホなのか、チャレンジャーなのか気になるところだ。その名は前作の「ギガ」を越えちゃって「超ギガプリン3.0」だ。実際の大きさを見ると「こんなに食えんのかよ!」をテラワロスなワールドが広がる。
大きさは、雑巾掛けにつかうバケツより一回り小さいぐらい。どうみても大人が座れるサイズだもん。ただしバケツ型から取り出すと自身の重さで高さ8割程度になる!
ぶっちゃけた話、100円ショップやスーパーで売っているプリンの素「プリンミックス」を20個も買ってくれば理論的には作れる。レシピサイトや動画サイトで「俺もオリジナルギガプリン作るぜ!」なとど息まくが、たいてい、でろんでろんのグチョングチョンになる(笑)。なぜならその理論には、重力(自重)というパラメータが抜けているからだ。
とくに30人前の超ギガプリン3.0もどきを作ろうとしたら、重力をレシピに反映しないと、お皿に出したとき自重で胞状分解を起こし、「プリン」なのか「もんんじゃ」なのか区別が付かなくなるだろう。
タカラトミーアーツのギガプリンは、胞状分解のリスクヘッジするレシピとなっており、キチンとプリンの形状のままお皿に取り出せる。「もんじゃ」化のリスクマネジメントをパーフェクトなまでに、回避してくれるのが素敵だ。
家庭ではもちろん、会社の給湯室でも作れそう♪
まずギガプリンを作るために「しなければならない」のは、冷蔵庫の測定。説明が大型家電を買うのと同じになってきた(笑)。
冷蔵庫でプリンを冷やして固めなきゃならないので、冷蔵庫に一晩以上バケツを突っ込んでおけるキャパシティーがあるかを検討しなければならない。バケツの大きさは、直径22cm、高さは24cmだ。まず店で買う前、amazonでポチ! する前に、100円ショップでコノぐらいのバケツ買ってきて、家の冷蔵庫に入るかどうかの確認が必要。
一人暮らしなのに「超ギガプリン作るぜ!」なアホ、いやいや猛者にとっては、ここが第一関門になる。4人家族の400Lクラスなら、庫内閑散日なら余裕で入ると思う。しかしクリスマスなどのパーティーに当てると混雑が予想される。プリンを入れるか、オードブルを入れるかの排他制御は、やりくり次第となるので、デッドロックに注意して欲しい。
会社の小さい共有冷蔵庫もちょいとヤバ目なので、中の仕切りを抜いたり、サイズを測るなどして欲しい。
またプリンを作るに当たって、熱いお湯が700cc、熱い牛乳が1L必要になる。家庭ではコンロとナベを使えばいいが、コンロのない会社の給湯器でやる場合は注意して欲しい。お湯は給湯器やポットから、熱い牛乳は会社のレンジ作って、それらを混ぜる2L以上のボウルを用意するといいだろう。
付属のバケツは耐熱がギリギリっぽい。100円ショップで大きなボウルを用意さえできれば、会社の給湯室でも作れるはずだ。
ザ・メイキング オブ 巨大プリン!本当にプリンになるのか疑惑すら浮上!?
実際の作り方は超簡単。冷やす時間を除けば、だいたい20分もあれば完成だ。超ギガプリン以外に必要なものは、牛乳2L+お湯700cc。またカラメルソース用のお湯100ccが必要。コンロで作る場合は2L以上入るナベ、給湯室ならボウルも必要。あとはかき混ぜるための泡だて器もしくは、割り箸6本ぐらいを同時に持って「泡立てもど器」にして欲しい。
注意するのは「牛乳」を用意すること。筆者もよく間違って奥さんに怒られるだが、「種類別」が「牛乳」ってのを買ってくる。「成分調整牛乳」「低脂肪牛乳」「無脂肪牛乳」「加工乳」「乳飲料」「特別牛乳」はダメ。
冷蔵庫の中にバケツを入れると、これが本当にプリンで明日には固まるのか? という疑心暗鬼に駆られるが、説明書どおりにやったのであとは待つしかない。
そして翌日。パケツのままプリンをむさぼるのもいいが、ちょっとオシャレにお皿にだして食べたいもの。なので、緊張しつつバケツから取り出してみた。
食感はちょっと固め、味は市販のプリンと同等で美味しい!
さて超ギガプリン3.0だが、同じプリンの素を使うプリンミックスに比べるとちょっとカスタマイズされたレシピ。その一番の違いは固さだ。バケツから出しても自立、胞状分解しないように、かなり固めになっている。たとえるなら、寒天のような食感。こんにゃくまではいかないが、プッチンプリンより遥かに硬い。
あと500cc~1Lの牛乳を入れると、市販のプリン並みの柔らかさになると思うが、さらに分量が増え、崩壊するリスクも高くなる点に注意。超ギガプリンをリファレンスモデルにして、自分なりの、巨大プリンレシピに改良していくのもひとつの楽しみだろう。
なお味はプリンの素を使うプリンミックスとまったく同じ。スーパーで売っているプリンと同じだ。ケーキ屋さんで売っている本格的なものに比べとインスタントっぽさは否めないが、パーティーのネタとして食べるには十分だろう。
またあまったプリンは、ウチでは冷凍してプリンアイスにしてみた。これだと食感が気にならなくなって、プリンアイスとしてスゲー旨く食べられる。これはオススメだ。