やじうまミニレビュー
贅沢なコーヒータイムを演出するボダムのドリップ式コーヒーメーカー
by 阿部 夏子(2015/1/30 07:00)
仕事柄、さまざまなタイプのコーヒーメーカーを使っているが、休日は自分でドリップしてコーヒーを淹れる。時間はかかるもののマイルドで深みのある味は、カプセル式や普通のコーヒーメーカーではちょっと再現できないと思っているからだ。ドリッパーをポットにセットしてドリップしているのだが、最近使っているのがボダムのドリップ式コーヒーメーカー「Pour Over(プア オーバー)」だ。
メーカー名 | ボダム |
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製品名 | Pour Over(プア オーバー) |
希望小売価格 | 6,300円(税抜) |
購入場所 | ボダムオフィシャルオンラインショップ(1月30日発売) |
ボダムといえば、フレンチプレス式のコーヒーメーカーが有名だが、プアオーバーはボダムが6年ぶりに発売したドリップ式のコーヒーメーカー。ポットとドリッパーが一体になっており、ちょっと実験器具のフラスコを連想させるようなデザイン。ボダムらしいポップな雰囲気も特徴的。ペーパーフィルターを使わずに抽出できるステンレス製のコーンフィルターが付属しており、コーヒーの味をダイレクトに楽しむことができる。
使い方は簡単。コーンフィルターにコーヒー粉を適量入れて、上からお湯を注ぐだけ。
そう、使い方は簡単だが、おいしく入れるにはそれなりにコツが必要。粉をしっかり蒸らすこと、お湯を注ぐ時は粉の上に少量づつ注ぐこと。コーンフィルターの上にお湯を注ぐと、お湯がコーヒー粉の上を通らずにそのまま下に落ちてしまうので、コーヒーが薄くなってしまう。
本体の容量は1Lで、1杯120ccとすると8杯まで抽出できる。8杯分抽出するには10~15分ほどはかかる。その間、ほぼ付きっきりで少しづつお湯を注ぎいれなければならないので、時間も手間もかかる。でもその時間こそが、私にとってはリフレッシュの時間であり、休日はドリップコーヒーと決めている所以でもあるのだ。
付属のコーンフィルターは目が粗めで、淹れたコーヒーはコーヒー粉の味がダイレクトに楽しめる。ペーパーフィルターによってオイル分を吸収されないので、香りが強いのも特徴だ。もちろん、好みに応じてペーパーフィルターをセットして使っても良いだろう。ただプアオーバーの魅力の1つは、このコーンフィルターにある。ちょっと贅沢な、こだわりのコーヒー粉を使うときは、よりダイレクトに味が楽しめるコーンフィルターがおすすめだ。
ガラス製の割と大きな製品なので、取り扱いについてはちょっと不安があったが、実際使ってみると思ったより使い勝手がいい。自宅にはドリッパーや、ドリッパーをセットするためのポットもあるが、使い勝手が良いので、自然とプアオーバーに手が伸びる。ガラスもしっかりしており、中まで手をいれてごしごし水洗いできる。食器洗い乾燥機に対応しているというのも大きなポイント。
ちょっと奇抜なデザインに目が行きがちだが、確かな性能と使い勝手を備えている。ドリップコーヒー派の新たなツールとしてオススメの一品だ。