やじうまミニレビュー

iPhoneアプリで活動状況を管理できる活動量計

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです
オムロン ヘルスケア「活動量計 HJA-700T アクティブシフト エッジ」

 最近の活動量計は、計測した数値をスマートフォンで管理できるものが増えている。今回紹介する、オムロン「活動量計 HJA-700T アクティブシフト エッジ」(以下、アクティブシフト エッジ)もそのひとつだ。

 しかし、特に国内メーカーの製品はほとんどがAndroid対応で、iPhoneで使えない製品が多かった。だが、アクティブシフト エッジは、iPhoneとBluetooth接続することで、iPhoneで様々な情報を管理できるようになったのが特徴だ。iPhoneユーザー限定とはなってしまうが、活動量計で得た様々な数値をアプリで管理できるというのは、思った以上に便利だった。

メーカー名オムロン ヘルスケア
製品名活動量計 HJA-700T アクティブシフト エッジ
希望小売価格オープンプライス
購入場所Amazon.co.jp
購入価格6,918円

 本体サイズは19×13.5×60.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約13gとコンパクトだ。形状は細長いスティック型で、クリップで衣服やカバンに取り付けられる。上部のクリアパーツ部分のランプが点灯し、身に付けた人の活動状況や本体の状態などを確認できる。

 操作するボタンは1つだけで、何も設定する必要はなく、クレードルに装着して充電するだけですぐに使用できる。

 本体だけでなく、付属のクレードルもかなりコンパクトだ。クレードルに取り付ける際はクリップを挟んで固定することが可能で、クレードルが倒れても本体が取れないようになっている。充電時間は約3時間。

 カラーはブラック、レッド、ブルー、グリーンと4色が用意されている。今回はブルーを選んだ。

細長いスティック型デザイン
クリップを搭載
USB経由で充電

 iPhoneとは、Bluetoothを有効にして機器を選択して連携する。専用アプリ「Active Shift」をインストールする。アプリを起動して、オムロンが運営する健康サポートサービスに会員登録した上でログインし、機器登録を行なう。実際に試してみたが、iPhone 5sで問題なく接続できた。

 活動量計や歩数計というと、ズボンのポケットに入れたり、腰に取り付けたりと、下半身に装着する人も多いと思うが、HJA-700Tは上半身への装着が推奨されており、ズボンの後ろポケットには入れないように注意書きがされている。シャツの胸ポケットなどに入れておくと収まりがいい。

 本体の液晶画面は、数字やアイコンの表示が大きめで、晴天下でも文字が読み取りやすい。表示内容も多彩で、時刻や歩数、早歩き歩数(高強度の歩行やジョギングの歩数)、総消費カロリー、体重、距離、階段上り歩数など、さまざまな情報を表示できる。

 このほか、アプリで設定された「目標達成度」を%やバーで表示することができる。直近30分間の活動強度を1分ごとにグラフで表示する、運動強度インジケーターも表示される。

iPhoneにデータを転送
歩数表示
総消費カロリー

 ちなみに、目標達成度は、デフォルトでは1週間の活動結果をもとに自動で算出される。HJA-700Tではユーザーの活動量を週間ごとに評価した指標を「アクティブレベル」と呼んでおり、このアクティブレベルは1~99の範囲で設定される。初期値はレベル23に設定されており、前週の活動実績に応じて自動的に更新される。

 初期値のレベル23というのは、厚生労働省発表の「健康づくりのための身体活動量の1週間指標」に相当するもので、1日約8千~1万歩を目安に1週間歩くと到達する。自動算出された目標レベルを変更したい場合は、アプリで設定することで任意のレベルに変えられる。

 なお、測定データの最大保存日数は、当日を含めて14日分で、アプリと通信しないまま使用し続けると、古い測定データから順に削除される。

目標達成度
運動強度インジケーター
10分ごとの最大運動強度をグラフで表示

 計測後にiPhoneにデータを転送すると、アプリ上で1日の活動状況がグラフで表示される。1日の目標に対する達成度や円の内側をタップすることで、今週の達成度を確認できるほか、過去の実績をさかのぼって確認することもできる。

 グラフは10分間ごとの最大運動強度を示しており、緑から赤までの5段階で表示される。また、当日の目標が100%未満の場合は、活動目標を達成するための残りの活動時間の目安を確認できる。

 このグラフは実によくできていて、自分がどの時間帯にどれくらいの運動強度で行動しているか、活動が乏しいのはいつ頃なのか、といったことをわかりやすく示してくれる。それをもとに自分の行動パターンを分析すれば、きっと課題が見えてくるはずだ。

 さらに、過去のアクティブレベルのベスト3を確認できる「マイベスト」や、全国のオムロン製ウェルネスリンク対応活動量計を使用しているユーザーの、直近1週間の活動状況を地図で確認できる「Activeマップ」も用意されている。

目標達成度が一目でわかる
目標達成まであとどれくらい運動すればいいかがわかる
マイベスト
Activeマップ

 これまでの活動量計でも履歴を保存できるものはあるが、HJA-700Tならアプリ上で1日の活動状況を細かく視覚化できる。そのうえ、週ごとの活動量(アクティブレベル)も比べられるので、運動へのモチベーションを向上させるのに効果的だ。

 ちなみに筆者の場合、この活動量計を3週間、毎日使ってみたところ、体重が1kgほど減った。とくに目標体重などは設定せず、また食事量を減らそうとはっきり意識したわけではないが、それでも活動量計を身につけた効果はあったようだ。

 「Active Shift」アプリを毎日のように見て、1日の活動状況をチェックし、移動するときに早足で歩いたり、移動距離を長めにしたのが良かったのだろう。

 本体は、ボタン1つで使いやすく、iPhoneとの通信も簡単。iPhoneユーザー限定という条件付きだが、初めて活動量計を購入する人だけでなく、すでにほかの活動量計を持っている人にもおすすめしたい。

片岡 義明