やじうまミニレビュー

素材を選ばずお絵かきできる「ポンキーペンシル」

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです
三菱鉛筆「ポンキーペンシル 12色セット」

 いつの時代も子どもはお絵かきが大好きなもの。0歳児を持つ私も、もう少し大きくなったら息子と一緒にお絵かきをしたいなぁと考えています。

 しかし、クレヨンは周りが汚れやすいし、柔らかいので口に入れてしまった時が心配。色鉛筆は尖った芯が危険だし、絵の具は準備や片付けが面倒。

 そんな心配性(+ぐうたら)な私が心からおすすめするのが、今回ご紹介する「ポンキーペンシル」です。

メーカー名三菱鉛筆
製品名ポンキーペンシル 12色セット
希望小売価格1,296円
購入場所Amazon.co.jp
購入価格1,009円

 ポンキーペンシルの本体サイズは125×165×22mm(幅×奥行き×高さ)、重さは216g。ライムグリーンのケースに入っており、鉛筆削りが1個付属しています。

 色味は黒、茶、紫、青、水色、緑、黄緑、黄、薄だいだい(肌色)、だいだい色、桃色、赤の全12色です。見た目は、サクラクレパスのクーピーと、一般のクレヨンの中間といったところでしょうか。全芯ですが、表面に紙ロール加工が施されており、強度の向上に力を入れています。

 色塗りに夢中になって、ついついクーピーやクレヨンを折ってしまった幼き日を思い出しつつ、いざ使ってみたいと思います。

発色は鮮やかだが、相性の悪い色も

 手始めに白と黒の紙で発色を試してみると、ご覧のとおりの鮮やかさ。芯は固めのクレヨンのようで、書き味はかなり滑らかです。

 また重ね塗りも可能で、青空の上に太陽を描くなど、まるで絵の具のように使うことができます。ただ、桃色の上に水色を重ねると弾いたようになって、薄だいだいに黒、紫に茶を重ねた時よりも明らかに発色が悪くなってしまいます。

 また、ぐりぐりと力を込めて塗ると少量の芯のカスが出ます。美しく仕上げたいのならばティッシュ等で軽く拭いて取り去る必要性を感じました。

白地でも黒地でも鮮やかな発色
重ね塗りもOK
桃色に水色は弾いてしまう

混色で繊細な表現が可能

混色でグラデーションもできる

 筆圧をかけることで「混色」ができるのがこの製品の特長です。黄に水色を重ねて青緑、赤に青で紫など、元々ある12色以上に様々な色味を出すことができ、小さな子どもの創造力を伸ばすのに役立ちそうです。

 2色を重ねて美しいグラデーションを作ることも可能ですが、その場合は青と水色のように同色系の色にすると自然なようです。

 混色をしたい時は、濃い色を先に塗り、その上に薄い色を重ねて芯先で濃い色を引っ掻くように塗るとうまくいきます。

ロール紙でとにかく折れない!

 この手の文具は折れやすい事がネックなのですが、ロール紙の補強がとても頑丈に施されており、大人が相当力を込めても折れません。

 子どもが集中して、ちょっとやそっとぐりぐりした位ではびくともしないでしょう。また、ロール紙のおかげで手が汚れることもありません。

 付属の削り器も優秀で、削っている最中も抵抗が少なくとても滑らか。削りカスは、りんごの皮剥きのように繋がって出てくるので、後の掃除も楽ちんです。

 さらにケースにも工夫があり、蓋が裏側に折り返せるので机の上で場所を取りません。

頑丈で折れる心配が無い
小さくても使いやすい削り器
削りカスが散らからない
蓋が折り畳め、場所が節約できる

写真、ガラス、金属……描く素材を選ばない

 そして「あらゆる素材に描けること」が、ポンキーペンシル最大の強みです。

 普通の紙のみならず、加工をされたツルツルの紙、さらにガラス、プラスチック、金属、ビニール、木材、コルク、紙粘土まで。

 特に発色が良かったのは、表面にざらつきのある木材やコルクといった素材でしたが、その他の素材でも十分に描くことができます。

 油性マジックなどに引けを取らない使い勝手の良さなのに、温かみのある自然な色塗りが出来るので、工作などにはもってこいです。

 そんな中でも私が特におすすめしたい使い方は、写真へのデコ。写真へ落書きする際の定番は、同じく三菱鉛筆が製造元の「ポスカ」ですが、ポンキーペンシルで書くと途端にほっこり感あふれる素朴な仕上がりになり、とても可愛らしいのです。

写真に落書きすればほどよく可愛く
布やビニールなど様々な素材に描ける

 子どもも大人も楽しめる文具として一家に1セット、ご用意してみてはいかがでしょうか。

川端 衣里