やじうまミニレビュー

焼く、こねる、巻くが1枚でできる「シリコンオーブンマット」

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです
下村企販「シリコンオーブンマット」

 調理中、クッキングペーパーを引き出したら残り5cmだった……ということがこれまで何度かあった。代わりがないので慌てて買いに走るわけだが、あれは実に切ない。そこで、二度とそんなミスは犯すまいと購入したのが「シリコンオーブンマット」である。シリコン製の素材で、何度も繰り返し使える点がメリットだ。

メーカー名下村企販
製品名シリコンオーブンマット
購入場所ヨドバシカメラ新宿西口本店
購入価格1,170円

シリコン製なので繰り返し使える

 本体のサイズは235×235×30mm(幅×奥行き×高さ)、シリコン製なので耐熱温度は230℃、耐冷温度は-20℃だ。形状としてはとても軟らかいマットなのだが、これが結構使い勝手がいいのだ。

シリコン製の真四角なマット
片面が波打っている
とても軟らかい

 サイズが1辺23.5cmの真四角なので、大型オーブン用の角皿の場合、周辺が数cm分余ってしまうが、角皿にびっしり敷き詰める料理でなければ大丈夫だ。200gのホットケーキミックスでスコーンを作る際に下に敷いたところ、すべて乗せることができた。

オーブン料理に便利
耐熱温度は230℃なので、200℃で15分焼いてもこの通り
外して洗えば何度でも使える

 軟らかさを生かして、パン生地をこねるのにも使える。以前、こちらで同じくシリコン製の「もちもちパンクック」をご紹介させていただいたが、似たようなことができるのだ。シリコンオーブンマットはフラットなので、最初にボウルで材料を混ぜる必要はあるが、ある程度まとまってから台の上に広げれば、マットの端を持ってぐいぐいこねられる。

 1カップ分の強力粉を使ってフォカッチャを作ってみたが、こねだけでなく、発酵から焼き上げまで同じマット上で済んでしまった。省スペースで置けるし、周りをあまり汚さずに済むし、クッキングペーパーも消費しなくていいので非常に助かった。

マットを使ってパン生地をこねられる
マットの上だけで焼き上げまでこなせる

 このほかに、調理器具の下に敷けば滑り止めになるし、ボウルに被せればフタになる。シリコンオーブンマットの上に巻きすをのせれば、巻きすを汚さずに巻物が作れる。巻きすの隙間に挟まった汚れを取るのはたいへんなので、これもかなりありがたい。

調理道具の下に敷いて滑り止めに
パッと乗せればフタに
巻きすと一緒に使えば汚れ防止に

 ちなみに、パッケージにはマット単体で巻きす代わりになるとあるが、実際やってみると全体が軟らかすぎて巻きにくかった。そのまま作れないこともないが、形のよい海苔巻きを作るには、やはり巻きすが必要だ。竹の巻きすのサポーターとして活用することをおすすめしたい。

 このほか、電子レンジでの温めでも敷物やフタとして使える。油が落ちる食材なら、波打った面を上にすれば油の再付着も防げる。なお、オーブントースターでは使えないので注意していただきたい。

 ペラペラのシリコンマットだが、いろいろな方法で利用できるのである。何より、洗えば何度でも使えるところがいい。クッキングシートにしても、ラップにしてもアルミホイルにしても、ちょっと使ってポイと捨ててしまうことが気になっていたので、引き続き大いに活用していきたいと思っている。

すずまり