やじうまミニレビュー
SUNSIN「シリコンエコラップ」
繰り返し何度も使用できるため経済的で、用途も多岐にわたる点がユニークな「シリコンエコラップ」 |
食品用ラップフィルムはキッチンに欠かせない保存アイテムの1つだ。おかずやサラダを盛りつけた器に、残った野菜の切り口に、冷凍したい肉に、しばらく寝かせたい生地に、冷めたご飯やおかずの温め直しに……ことあるごとに登場する。自宅には大中小と3サイズのラップがあり、器の大きさなどによって使い分けている。なくなりかけてくると「早く買わなくちゃ」とそわそわするほどの依存ぶりである。
一度ロールから切り離されてしまった食品用ラップフィルムの行く先はゴミ箱だ。くしゃっと丸められてポイ。これでおしまい。ここで「なんだかもったいないよね」と思った方にお試しいただきたいのが、今回ご紹介する何度も洗って再利用できるラップ「シリコンエコラップ」である。
メーカー | SUNSIN (三信ゴム商会) |
製品名 | シリコンエコラップ |
希望小売価格 | 1,365円 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 1,365円 |
■伸ばして覆うシリコン製のラップ
「シリコンエコラップ」は、その名の通りシリコンゴム製のラップ。とはいっても今回ご紹介する製品はロール式ではなくシート状で、10cm四方の「小」サイズが2枚、20cm四方の「中」サイズが1枚の計3枚セットになっている。プルプルと柔らかくて吸着力があり、引っ張るとよく伸びる。耐熱温度はマイナス70℃~180℃と幅広いため、冷凍から熱湯まで耐えられるようになっている。
触った感触がふにゃふにゃで、しかも片面に突起が並んでおり、ペタペタとくっつくため、最初はかなり戸惑うかもしれない。しかし、このシリコン製のシートがキッチンで大活躍するのである。
10cm四方の「小」が2枚、20cm四方の「中」サイズのセット | 小サイズ。片面に突起がついているので、用途に応じて面を使い分けよう | よく伸びるが、結構力が必要だ |
基本的な使い方はロール式の食品用ラップフィルムと同じだ。ご飯やおかずの入った器にかぶせて乾燥やホコリの侵入を防ぐのはもちろんのこと、野菜や果物の切り口をピッタリ塞ぐこともできるのだ。そのまま冷蔵庫や冷凍庫に入れて保存してもOK。電子レンジでも使える。ロール式のラップと違うのは、使い終わったあと捨てないこと。汚れたら洗えば再利用できるのである。
■食材の保存以外の用途にも
「シリコンエコラップ」にできて、食品用ラップフィルムではできないこともある。それは滑り止めとしての効果だ。開かない瓶のふたと格闘する際「シリコンエコラップ」を折りたたんでふたを包んでみよう。するとあら不思議。手が滑りにくくなるだけでなく、グリップ感も向上するのだ。またおろし器やすり鉢を使う際、下に「シリコンエコラップ」を敷くと容器が滑らず安定しやすくなるという効果もある。どんな容器でもOKというわけではないが、いざというときは試す価値のある機能といえるだろう。
ご飯の温めに「小」を使用してみた。熱で膨らんでもはじけることはなかった | 食品の切り口の保護にも使える。 | ラッピングのほかに、キャップを開ける際の滑り止めなどにも便利に使える |
丈夫さと意外性を兼ね備えた経済的な「シリコンエコラップ」だが、慣れないうちは少々苦労する面もある。例えばサッと引き出して素早くカットできるロール式の食品用ラップフィルムとは異なり、器をラップする時に、器の端にうまく吸着させないと全体を覆うのに時間がかかってしまうのだ。あっちを引っ張り、こっちを引っ張りと四苦八苦してしまう。
「シリコンエコラップ」は最大2倍まで引っ張ることができ、よく伸びるのがメリットなのだが、器のサイズより小さすぎると苦労するようだ。無理して伸ばすと切れてしまう恐れもあるため、「小」は直径12cm以下の器、「中」は直径12~25cm以下の器を目安にしてみよう。(別売で直径25cm以上の器を対象にした「大」サイズも用意されている)
また、洗えば何度も利用できる点も魅力だが、きちんと乾かしてからでないと効果が得にくい場合があることも覚えておきたい。野菜や果物をラップする際、切り口に水分の多い食材では、食材の水分が広がって剥がれやすくなる場合があるので気をつけよう。
「シリコンエコラップ」と食品用ラップフィルムを上手に使い分けて、少しずつ無駄が減らしてみてはいかが?
2009年 5月 11日 00:00
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