飾るように収納したい! 楽しく実用的なドレス形スカーフハンガー

umbra(アンブラ)「ボヘミアンドレス　スカーフハンガー」

　冬の重いコートとも本格的にさよなら。すっかり暖かくなり、軽快なおしゃれを楽しめる季節になりました。そんな時期に出番が増えるのが、スカーフやストールなどの、いわゆる“巻きもの”。春夏は、柔らかく軽い素材で明るい色のものを使いたくなりますね。

　そういったソフトな素材のスカーフ類の収納はどうしていますか? 薄くて柔らかいため、折りたたんでも自立は難しく、たたんでも丸めても、意外にしっかり折りじわがついてしまうのが悩みの種。しかも、選ぶときにはひと目で見られないと不便だから、重ねるのもちょっと……これぞ! という方法がなかなか見つからずにいました。

　しわにならないためには、吊り下げてしまっておく、というのがベストだと思っていたら、ついに見つけました! 実用的でありながら、実に楽しいスカーフハンガーを! それは、umbra(アンブラ)の「ボヘミアンドレス　スカーフハンガー」です。かけるタイプのスカーフハンガーはいろいろありますが、デザインがgoodなうえに、収納している状態がこんなにわくわくするものはこれだけかも!?

　このハンガー、女性の上半身のような身頃の下に、スカーフをかけるためのリングがついています。リングにスカーフをかけると、それがさながら、ふわりと広がるスカートのようになる、というデザインです。なかなか素敵なアイデアですよね。

スカーフをかけると、まさに1枚のドレスのよう。幅は約36cm。身体にあててみると、大人の女性のボディと同じくらいの大きさで、リングの部分がハイウエストの位置

短いタンクトップのような身頃にスカーフを通すためのリングがついています。身頃部分はポリエステルでつるつるとした感触、リングはプラスチック製です

片面を見ると、裾にはリングが上下2列。上の列に5個（表と裏にそれぞれある）、下の列は6個。トータルで16個のリングがついています。リングにはでこぼこした継ぎ目はないため、繊細な素材でもひっかかる心配はありません

　リングは表裏のトータルで16本。そのすべてにスカーフをかけるとそれなりのボリューム感が出て、まるで本当のチュチュのよう。これなら、1着のドレスと同じくらいのスペースで済みますから、クローゼットの中でも邪魔になりません。このハンガーを取り出せば、かかっているスカーフはひと目で眺められるので、使いたい1枚を選ぶのも簡単。リングにスカーフを通すだけなので、スカーフをたたむ必要もなく、風通しもよく、本当に手軽です。

このように、リングにただスカーフを通すだけでOK。リングの穴はそれほど大きくないので、あまり厚いものは適しませんが、小さめだからこそ、薄手のものでもするりと落ちてしまうことがないのです

スカーフを2枚、かけてみたところ。右は柔らかいシフォン、左は張りのあるシルクですが、どちらも勝手に滑り落ちたりせずに、いい感じに止まっています

下の列のリングすべてにかけてみました。つまり、6枚かかっている状態。長さや色の違いがひと目でわかってとても便利。スカーフでスカート部分ができたようで、ドレスっぽくなってきました。何種類ものスカーフが織りなすスカートは、まさにボヘミアンテイストですね!

　リングの大きさは、内径が4cm弱と、それほど大きくはありません。したがって、冬の厚手のマフラーなどは通すのが難しく、このハンガーでの収納には向かないと思います。軽くて薄手のものを1枚ずつかけるのがベターでしょう。そのほうがスカート部分がふわっとして、ボヘミアンドレスっぽいのも事実。

リング2列、11枚かけた状態を横から見てみると、このくらいのふくらみです。かけるものの素材しだいでこの厚みは変わると思いますが、普通のワンピースと大差ありません。つまり、洋服1着分と同じくらい、ということ

さらに、もう片面の上の列のリングにもスカーフをかけました。これで、表裏16本すべてのリングにかかっています。全部にスカーフがかかると、それなりの重さになりますね

16本すべてにかけた状態の横姿。表も裏もスカーフがふんわりして、本当のドレスみたい! バレエのレッスンで使う衣装のような雰囲気です。なんだか、楽しい!

色や長さがパッと見てわかるから、使いたい1枚を選ぶときにはとても便利。やさしく引っ張るだけで取れるので、出し入れにストレスを感じずに使えます

　ドレスという名のとおり、このままディスプレイとして飾れるようなデザインなので、せっかくならそれも楽しみたい!

　とにかく、かかっているものの色や長さが一目瞭然、というのがうれしいんです。おまけに、しまいやすく出しやすく、しわにもならない、スペースもとらない! 収納方法としても優秀なうえに、見た目もおしゃれで楽しいなんて、なんだか得した気分ですね。スカーフのしまい方にもセンスが問われそうな、使いがいのあるひと品。気持ちのよい風にのってふわりと揺れるスカーフたちが、快適な居場所を見つけたといえそうです。