やじうまミニレビュー

水、牛乳、油が量りやすい1台3役の「デジタルメジャーカップ」

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです
ビタントニオ「デジタルメジャーカップ」。片側にはmi/oz単位の目盛りがついている

 ビタントニオの「デジタルメジャーカップ」は、食材を計量する手間を大幅に軽減してくれるアイテムだ。ハンドルの付け根に液晶画面を搭載し、カップに入れた食材の重さや量が計れる。これ1つでメジャーカップ、キッチンスケール、キッチンボウルの3役がこなせる。

メーカー三栄コーポレーション
ブランドビタントニオ
製品名デジタルメジャーカップ VMC-10-R
希望小売価格3,150円
購入場所Amazon.co.jp
購入価格2,863円

計量しながら調理もできるメジャーカップとデジタルスケールのセット

 「デジタルメジャーカップ」は、容量1,000mlのメジャーカップと、3,000gまで量れるキッチンスケールが一体化している。スケールからカップを取り外して、単体でも利用できる。

メジャーカップの反対側には何カップ分かがすぐ分かる目盛りがついている
メジャーカップの内部
ハンドル部分には、on/offボタン(電源または風袋引きボタン)、modeボタン、ml/cupボタンがある

 キッチンスケールはg、ml、cupと3種類の単位を切り替えて量ることができ、液体は、比重の異なる水、牛乳、油の3種類に対応する。実は、水は200g=200ml=1cupだが、牛乳は206g=200ml=200ccであり、油は180g=200ml=200ccと、同じ量(ml)でも重さ(g)が異なる。このような面倒な計算も、キッチンスケールは計量モードを切り替えるだけでフォローしてくれる。

 耐熱温度は120℃なので、熱いお湯を入れても安心だ。約5分30秒の自動電源オフ機能も用意されている。

ハンドルの内側はバッテリーボックスに
全体の重さは約320g
メジャーカップをデジタルスケールに被せているだけなので、簡単に分離できる

風袋引き機能とモードや単位を切替ながら使える

ハンドルの付け根部分に表示部があり、電源を入れるとg単位で量れる。最小表示は1g

 使うときは、まずon/offボタンを軽く押す。すると電源が入り、g単位での重量測定ができるようになる。メジャーカップは乗せたままでもかまわないが、はずした状態でも使え、最小表示は1g。葉物野菜など、長さや高さがあり、かさばるものをまとめて量りたいときはメジャーカップが使えるし、小さめの固形物ならなくても構わない。量りたいものの形状によって変えられるところが魅力だ。容器や材料が入った状態で再度on/offボタンを軽く押すと、風袋引き機能が働き、続けて0gから量れるようになる。

 液体を量りたいときは、ハンドル部分のmodeボタンを押すと、Home→Water→Milk→Oil→Homeの順に切り替わる。Homeは「g」だが、Water、Milk、Oilの初めの単位は「ml」。何カップかを知りたいときはml/cupボタンを押すと、画面右側に「CUP」単位で表示される。

modeボタンで「Water」に切り替えると、「▼」マークが移動する
modeボタンの「Milk」
modeボタンの「Oil」。「▼」の表示位置が少しずれているのは、右上に「CUP」が表示されるため
単位を「CUP」に変更すると、分数で表示される

※modeボタン操作中の数字は、特定のものの重さを換算したものではありません。

たこ焼きは、生地作りやら焼き上げまでこれ1つで

 この「デジタルメジャーカップ」がどんなシーンで活躍するかといえば、やはりホットケーキやお好み焼きに代表される粉物の調理ではないか。というわけで、実際にたこ焼きを作ってみた。筆者が購入したたこ焼きの粉の裏側のレシピには、粉150g、卵1個、水450cc(2と1/4カップ)とあった。水450ccとは450gだが、ここはカップ表記をもとに試してみることに。

たこ焼きの粉に書かれていた作り方。レシピにはいろんな単位が併記されている
粉と卵、「デジタルメジャーカップ」を用意
電源を入れると通常のデジタルスケールとして機能する

 まず、メジャーカップをセットした状態で電源を入れる。メジャーカップの中に、たこ焼きの粉を150gになるまで入れる。そこへ中サイズの生卵を割り入れると199gとなった。次に水を入れるため、既に投入した食材の重さを差し引く“風袋引き”を行なう。風袋引きした「T」というマークと「0g」が表示されるている状態で、modeボタンを押して「Water」を選択。さらにml/cupボタンを押して「CUP」と表示されるのを確認。あとは2と1/4の分量まで水を入れるのだ。

粉を量る(150gでたこ焼き30個分とのこと)
生卵を投下。ほぼ50gが増加
一旦on/offボタンを押して風袋引きする
modeボタンで「Water」を選択
ml/cupボタンで「CUP」を指定し、水を入れていく
途中で混ぜてもOK

 水は、粉がダマにならないように、2~3回に分けて入れて混ぜた。このような分割作業をする際、他の作業に気を取られていると、何カップ入れたかカウント数が微妙になることがあるが、数値がきっちり教えてくれる。筆者のように忘れっぽいタイプにはありがたい機能だ。

 できた生地はそのままプレートに流し込み、無事たこ焼きを焼くことができた。計量してそのまま注ぐことができるのもメジャーカップの特徴だ。深さもあるので、ソース作りなど、いろんな用途に活用できそうだ。

指定量になるまで水を追加
生地が完成
そのままプレートに流し込めた
こぼす心配もなく、安心して使える

料理ビギナーから、合理的な調理を目指す派まで広くおすすめ!

 「デジタルメジャーカップ」はセットで収納でき、ポンとおくだけで準備できるのでかなりスマートだ。量っては混ぜるの繰り返しにも、しっかり対応できる。手に取った当初はかさばりそうだと思ったのだが、1,000mlまで量れるカップが1つあると、カレーや煮物などの煮込み料理を作る際の水も1度で量れるため、鍋と蛇口の間を何度も往復しなくて済む。計量単位にも柔軟に対応できるので、1つあると長く活用できるアイテムといえそうだ。

すずまり