やじうまミニレビュー

ティファール「キッチンスケール オプティモ」

~0.1g単位で計量できるデジタルクッキングスケール
by すずまり
ティファール「キッチンスケール オプティモ」

 料理好きの必須アイテム、それはキッチンスケールである。

 我が家にはデジタルキッチンスケールと、以前当レビューでご紹介した「デジタル計量スプーン」がある。キッチンスケールの計量単位は1gで、小麦粉やバターなど、割と量の多いものをざくっと量るにはいいのだが、パン作りの際のドライイーストや、お菓子作りの際のベーキングパウダーを計量する際には、より細かく、0.1g単位で計れる「デジタル計量スプーン」も併用していた。

 しかし、できることなら、1つで済ませたいというのがホンネ。やはり洗い物は少ないほうがいいし、省スペースになるからだ。そんなわけで、0.1g単位で計れるキッチンスケールを探していた。

 できるだけシンプルかつコンパクトなこと、液晶が見やすいこと、0.1g単位で計量できること、0表示機能があることなどを条件に探したところ、その美しさでひときわ目を引いたのが、T-fal(ティファール)の「キッチンスケール オプティモ」だったのである。

 


メーカーティファール
製品名キッチンスケール
オプティモ
購入場所Amazon.co.jp
購入価格3,038円

 

スッキリしたデザインで、微量な材料も0.1g単位で計量計りやすい

 オプティモの本体サイズは、175×130×27mm(幅×奥行き×高さ)で、本体重量は400g。単四形乾電池2本で駆動し、最大2kgまで計量できる。本体の操作部には、電源ボタン、ディスプレイ、「g/ml切り替えボタン」、「0.1/0.5g/Tareボタン」が配置されている。計量トレイは縦横130mm四方のフラットな正方形で、野菜を直接載せても計りやすいし、ボウルなどの大きめの容器を使った計量も非常に安定している。

右から本体、単四乾電池2本、取扱説明書ガラスコーティングされており、非常にスッキリとしたデザイン横から見た様子
付属の単四乾電池をセット計量トレイは取り外せる計量トレイの裏側の様子
電源ボタンを押し、通常モードでの計量が可能になった状態

 一般的なデジタルクッキングスケールと同様に、電源ボタンを押して電源を入れ、「0g」と表示されたら計量可能。容器を使って計量したいときは、「0表示機能」(風袋引き機能)を使う。「0g」表示の状態で一度容器を載せ、右手前の「Tareボタン」を押す。これで重さが「0g」になり、ディスプレイの左下に「Tare」と表示されればOK。容器の重さは差し引かれた状態で計量できる。

 一旦計量が終わったあと、新たに追加で計量したいときは、再び「0表示ボタン」を押して、表示を「0g」にすればよい。

 とはいっても、ここまでは、よくあるキッチンスケールとほとんど違わない。オプティモのもっとも大きな特長は、0.1g単位の計量が可能な点だろう。0.1g単位で計量したいときは、「0.1/0.5gボタン」(「Tareボタン」と同じ)を押すだけで、微量モードに切り替わる。電源を入れただけの通常モードでは、2gから2kgまで1g単位での計量となるが、微量モードでは、2g~200gまでは0.1g単位、200g~500gまでは0.5g単位、500g~2kgまでは1g単位で計量できる。

 さらに、ユニークなのは「g/ml切り替えボタン」だ。これを押すと、ディスプレイの単位が「g」から「ml」に切り替わる。つまり、計量カップがなくても適当な容器、たとえばガラスのコップがあれば水も計れるということである。

0.1g単位で計量したいとき、または表示を0にリセットしたいときは、右下の「通常・微量モード切り替え/0表示ボタン」を押す「g/ml切り替えボタン」を押すと「g」が「ml」に変わり、水も量れるようになる

 ほかに嬉しい機能としては、ディスプレイにバックライトを搭載していることが挙げられる。おかげで文字がパッと目に飛び込んでくるため、視認性が向上していて読み取りやすいのだ。また、計量トレイは取り外しできるところもポイントだ。計量トレイの上ではいろんなものを量るため、ときに液体をこぼしたりするし、使って行くうちにいろんなものがこびりついてしまいがち。汚れたら、思い切って計量トレイだけ外して丸洗いできるのである。

3つの器具の機能が、1つにまとまった

 さっそく、パンやお菓子作りで使用したが、総合的な使用感も上々で、引っかかる部分が全くない。気がついたら、「オプティモ」1台だけで、我が家にある1g単位のキッチンスケール、0.1g単位で量れる「デジタル計量スプーン」、計量カップの3役をこなすようになってしまった。これまでのキッチンスケールに置き換わってしまうのは仕方ないとしても、まさか計量カップの出番まで減るとは想像していなかった。

 残念ながら、量れる液体は水だけで、比重の異なる牛乳や油類は量れない。したがって、まだまだ計量カップの出番はあるのだが、水量を計るだけなら「オプティモ」があればひとまず安心である。

我が家の3つの計量器具の機能が、1つにまとまった玉ねぎを通常モードで計量したところ、285gだった同じ玉ねぎを微量モードで計量し直したところ、284.5gだった
「g/ml切り替えボタン」を使うと、グラスが計量カップ代わりに微量モードの状態で、お米からパンが焼けるGOPANの、小麦グルテンを入れるケースをそのまま使って、小麦グルテンの重さを量る。容器を載せたら一度「Tareボタン」を押せばいい小麦グルテンの計量が済んだら、再び「Tareボタン」を押して0表示に戻す
ドライイーストを3g分量るコンパクトなので、ちょっとした隙間でも収納しやすい

 デザイン面でも、ガラスコーティングされた綺麗な計量トレイと、操作部が出っ張り過ぎないコンパクトさが気に入っている。最近はiPad(ホワイト)でレシピを確認しながら調理することが多い。このときも、色と質感が統一されている気がして、使うのが楽しくなるのだ。ティファールの「オプティモ」は、機能面、デザイン面において、目下イチオシのキッチンスケールである。

色がiPadとおそろいなのでうれしい。このようなちょっとしたことが、調理を楽しくさせてくれる大きめの封筒も乗せやすい

 調理以外にも使える。計量トレイが広いので、大きめの封筒を置いてもディスプレイが隠れない。定形外郵便物を量りたい方にもかなり便利にお使いいただけるだろう。






2012年3月29日 00:00