やじうまミニレビュー
ルクエ「サクション鍋蓋」
~ラップの代わりに使える! シリコン製のナベブタ
by すずまり(2013/5/13 00:00)
保存から調理まで、繰り返し使えるシリコン製の蓋
我が家のキッチン用品の中で、消耗の早さをキッチンペーパーと1、2を争うのがラップだ。ラップは、残り少なくなった芯を見ると、無駄遣いを反省することが多い。食品の保存用に包むのはいいとして、ちょっとした温めなどで“使い捨て”することも多い。続けて利用できるものがあればいいのだが、ほとんどの場合、使用済みのラップは行き場がない。その素材の特性ゆえに、洗って保管というわけにもいかない。
そこで、「蓋するだけなら、再利用できる蓋があればいいのだ! 」と思うに至り、シリコン製品でおなじみのブランド、ルクエの「サクション鍋蓋(ナベブタ)」を入手してみた次第だ。
メーカー | ルクエ |
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製品名 | サクション鍋蓋 21cm クリアホワイト |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 3,045円 |
サクション鍋蓋のサイズは、直径21cmタイプと25.5cmタイプの2種類が用意されている。今回購入したのは、21cmのほう。一般的な鍋の蓋にちょうどよいサイズだ。小さめのボウルでは端が余ってしまうが、大は小を兼ねるという言葉もある。本体重量は約104gだ。カラーはクリアホワイト。
サクション鍋蓋で何ができるかといえば、その形が示すとおり、さまざまなものに蓋ができる製品。ただ蓋をするだけではない。シリコン製ゆえにしなやかで軽く、上は260℃、下はマイナス30℃までの温度変化に耐えられるため、加熱調理にも使える。
鍋付属の蓋なら、ずらすと蓋が傾き、鍋の両サイドが開くが、サクション鍋蓋は、柔らかく、鍋の縁に密着しやすい形状なので、ほんの少しだけずらして蒸気を逃がすといった使い方もできる。ふたが熱で持ち上がることで、蒸気が逃げやすくなるため、コトコト弱火で煮るのにちょうどよいのだ。加熱調理後にそのまま乗せておけば、中が冷めると同時に密閉性が高まるため、余分な空気に触れる心配もない。
さらに、直径21cm以上の鍋やフライパンがあれば、落としぶたにもなる。同じルクエの折りたたみ式のざる「ストレイン&ストア」と「マルチボウル」と組み合わせれば、ざる、容器、蓋の組み合わせで、レンジ用の蒸し器に早変わりするなど、用途が広いのである。
我が家にやってきてからのサクション鍋蓋は、まず余熱調理に大活躍だった。カレー好きの筆者にとって、以前ご紹介した「レンジ de カリー」は、出番の多い調理器具の1つだが、レンジから取り出したあと、必ずサクション鍋蓋で蓋をしている。容器の注ぎ口が微妙にカーブしているため、完全な密閉性は保てないが、パッと乗せるだけなので簡単だ。食べる直前までサクション鍋蓋をしておくことで、熱々の状態を保つことができると同時に、中では余熱でさらに調理が進行しているという具合なのだ。
また、調理用のボウルの蓋はもちろんのこと、サラダボウルの蓋になったり、ときにインスタント食品用のふたとしても役立っている。特にボウルの蓋として使うことで、ラップの無駄遣い防止になり、消費量が劇的に減ったと感じている。鍋蓋としては、やはり湯沸かしや煮物に欠かせない。
ピッタリサイズの鍋から、小ぶりの鍋まで、サクション鍋蓋が1枚あればカバーできるからありがたい。
あると便利なうえ、収納しやすく、置き場所もあまり選ばない
たかが蓋、されど蓋。1枚あるとなにげに便利なのがサクション鍋蓋なのだ。考えてみたら、同じサイズの鍋蓋はあっても、ここまで活用したことはなかった。これはやはり、フラットで軽く、扱いやすい素材だからといえるだろう。使用後の鍋の蓋は結構かさばり、置き場所に困ることもあるが、「サクション鍋蓋」は、シンクの中でも、引き出しの中でも控えめだ。
筆者同様、マルチに使える蓋が欲しい方、ラップの消費量を減らしたいと思っている方にはおすすめである。ガラスの蓋を割ってしまって代わりを探しているという方も、同じ蓋だけ探すより、サクション鍋蓋で代用したほうが何かと便利ではないだろうか。ぜひ活用していただきたい。