やじうまミニレビュー

ルクエ「サクション鍋蓋」

~ラップの代わりに使える! シリコン製のナベブタ

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです

保存から調理まで、繰り返し使えるシリコン製の蓋

ルクエ「サクション鍋蓋 21cm」 

 我が家のキッチン用品の中で、消耗の早さをキッチンペーパーと1、2を争うのがラップだ。ラップは、残り少なくなった芯を見ると、無駄遣いを反省することが多い。食品の保存用に包むのはいいとして、ちょっとした温めなどで“使い捨て”することも多い。続けて利用できるものがあればいいのだが、ほとんどの場合、使用済みのラップは行き場がない。その素材の特性ゆえに、洗って保管というわけにもいかない。

 そこで、「蓋するだけなら、再利用できる蓋があればいいのだ! 」と思うに至り、シリコン製品でおなじみのブランド、ルクエの「サクション鍋蓋(ナベブタ)」を入手してみた次第だ。

メーカールクエ
製品名サクション鍋蓋 21cm クリアホワイト
購入場所Amazon.co.jp
購入価格3,045円

 サクション鍋蓋のサイズは、直径21cmタイプと25.5cmタイプの2種類が用意されている。今回購入したのは、21cmのほう。一般的な鍋の蓋にちょうどよいサイズだ。小さめのボウルでは端が余ってしまうが、大は小を兼ねるという言葉もある。本体重量は約104gだ。カラーはクリアホワイト。

ごくごくシンプルな、シリコン製の蓋である
21cmのフライパンにピッタリ

 サクション鍋蓋で何ができるかといえば、その形が示すとおり、さまざまなものに蓋ができる製品。ただ蓋をするだけではない。シリコン製ゆえにしなやかで軽く、上は260℃、下はマイナス30℃までの温度変化に耐えられるため、加熱調理にも使える。

 鍋付属の蓋なら、ずらすと蓋が傾き、鍋の両サイドが開くが、サクション鍋蓋は、柔らかく、鍋の縁に密着しやすい形状なので、ほんの少しだけずらして蒸気を逃がすといった使い方もできる。ふたが熱で持ち上がることで、蒸気が逃げやすくなるため、コトコト弱火で煮るのにちょうどよいのだ。加熱調理後にそのまま乗せておけば、中が冷めると同時に密閉性が高まるため、余分な空気に触れる心配もない。

 さらに、直径21cm以上の鍋やフライパンがあれば、落としぶたにもなる。同じルクエの折りたたみ式のざる「ストレイン&ストア」と「マルチボウル」と組み合わせれば、ざる、容器、蓋の組み合わせで、レンジ用の蒸し器に早変わりするなど、用途が広いのである。

縁に密着し、持ち上げられるほど
大きめの鍋やフライパンなら、落としぶたにもなる

 我が家にやってきてからのサクション鍋蓋は、まず余熱調理に大活躍だった。カレー好きの筆者にとって、以前ご紹介した「レンジ de カリー」は、出番の多い調理器具の1つだが、レンジから取り出したあと、必ずサクション鍋蓋で蓋をしている。容器の注ぎ口が微妙にカーブしているため、完全な密閉性は保てないが、パッと乗せるだけなので簡単だ。食べる直前までサクション鍋蓋をしておくことで、熱々の状態を保つことができると同時に、中では余熱でさらに調理が進行しているという具合なのだ。

「レンジ de カリー」の余熱調理に必須

 また、調理用のボウルの蓋はもちろんのこと、サラダボウルの蓋になったり、ときにインスタント食品用のふたとしても役立っている。特にボウルの蓋として使うことで、ラップの無駄遣い防止になり、消費量が劇的に減ったと感じている。鍋蓋としては、やはり湯沸かしや煮物に欠かせない。

 ピッタリサイズの鍋から、小ぶりの鍋まで、サクション鍋蓋が1枚あればカバーできるからありがたい。

ざるに豆を入れて数時間浸すとき……
蓋をしておけばゴミが入らないので安心!
調理中の味付けにも便利。中に醤油とおろし生姜をまぶした鶏肉がスタンバイ
サラダの作り置きにもラップは不要。このまま冷蔵庫に入れて保存できる
ガラスの容器でも持ち上がるほど密着する
冷蔵庫に入らないときは、上に保冷剤を乗せたりしている。どちらも再利用できるので重宝している
煮物を作る際の蓋に。ポコポコと持ち上がって蒸気が抜ける。ただし、あまり強火にすると吹きこぼれるので、油断は禁物

あると便利なうえ、収納しやすく、置き場所もあまり選ばない

同サイズの鍋蓋との比較。サクション鍋蓋は薄くて柔らかく、かさばりにくい

 たかが蓋、されど蓋。1枚あるとなにげに便利なのがサクション鍋蓋なのだ。考えてみたら、同じサイズの鍋蓋はあっても、ここまで活用したことはなかった。これはやはり、フラットで軽く、扱いやすい素材だからといえるだろう。使用後の鍋の蓋は結構かさばり、置き場所に困ることもあるが、「サクション鍋蓋」は、シンクの中でも、引き出しの中でも控えめだ。

 筆者同様、マルチに使える蓋が欲しい方、ラップの消費量を減らしたいと思っている方にはおすすめである。ガラスの蓋を割ってしまって代わりを探しているという方も、同じ蓋だけ探すより、サクション鍋蓋で代用したほうが何かと便利ではないだろうか。ぜひ活用していただきたい。

すずまり