やじうまミニレビュー

シービージャパン「シリコンジュレボウル」

~手軽にジュレドレッシングを作って保存できるボウル

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです

容器1つでジュレ作りから保存、食卓まで

シービージャパン「シリコンジュレボウル」

 いつからかスーパーの店頭に「昆布ぽん酢ジュレ」なるジェル状のドレッシングが登場し、そのキラキラぷるぷるした見た目にときめきを覚えた。ぽん酢をジュレ状にした新しいタイプの調味料で、固形なので盛りつけやすく、衣料理も水っぽくならない。

 現在は様々なタイプの商品が展開されているが、今回はそのジュレドレッシングを自宅で手作りできるというユニークな製品を紹介しよう。

メーカーシービージャパン
製品名シリコンジュレボウル
購入場所Amazon.co.jp
購入価格1,028円

 その前に、そもそも「ジュレ」とはなんぞや、と思われた方にご説明すると、「gelee」と書いてジュレと読む。フランス語で「煮こごり」や「ゼリー」を意味する言葉だ。つまりゼラチンで固めたあのゼリーと同じものである。なーんだ、と思われるかもしれないが、ゼリーといえばお菓子やデザートをイメージしがち。ジュレといわれたほうが、食事がおしゃれになる調味料と思えてくるから不思議だ。

 このジュレが最小限の道具で、簡単に作れるのが、シービージャパンの「シリコンジュレボウル」である。シリコン製の容器とポリプロピレン製のフタで構成された容器で、サイズは約110×101×82mm(幅×奥行き×高さ)で、本体重量は110g。容量は約300mlとなっている。カラーはクリアピンク、クリアグリーン、クリアオレンジの3色があり、今回はクリアオレンジを使用した。

フタ付きカップとレシピのセット
カップはシリコン製、フタはポリエチレン製
シリコン製なので柔らかく、電子レンジでも使える

 「シリコンジュレボウル」には、「手作りジュレ10レシピ」が付属している。さっそく、挑戦したのは、柚子風味のついた「ゆずぽん酢」のジュレだ。

 ジュレの基本レシピは、小さじ1杯の粉ゼラチンと、水50cc。両者を併せて10分ほど置き、よくふやかしたら、電子レンジで30秒加熱する(600W)。そしてスプーンでよく混ぜて、ゼラチンが完全に溶けたのを確認したら、100ccの液体などを加える。ゆずぽん酢ジュレでは、ここでゆずぽん酢を100cc加えて固める。

粉ゼラチン、水、ゆずぽん
ゼラチンと水をあわせ、ふやけたらレンジで加熱
ゼラチンが溶けたら、ゆずぽんを100cc入れる
よく混ぜる

 あら熱が取れたら冷蔵庫に入れ、2時間程度冷やして固める。固まったら容器を取り出し、しっかりフタを閉めた状態で、上下にシェイクする。すると、中でゼリーが砕け、自家製ジュレの完成となる。

冷蔵庫で冷やし、固める
固まったゆずぽん
フタをよく抑えながらシェイクする
塊が崩れ、ジュレに
スプーンですくうとこの通り

 できあがったゆずぽん酢ジュレは、かつおのたたきにかけて、サラダ風にしていただいた。これがさっぱりとして美味なのだ。

 ジュレは容器から直接好きな料理の上にかけられる。シリコン製なので、両端を潰すようにしてもてば、注ぎやすい。余ったらフタをして、再び冷蔵庫で保存できる。そのままテーブルに出しておき、スプーンで好きなだけかけてもらう、という使い方もできるので、非常に便利だ。

容器から直接注げる
かつおのゆずぽん酢ジュレがけサラダのできあがり

 余ったジュレは、フタをして一旦冷蔵保存。翌日、非常に暑い日だったので、きゅうりと茗荷を細かく刻んで混ぜ、豚しゃぶをトッピングした冷やし中華の上にかけてみた。浅いお皿を使ったが、ジュレのおかげで水っぽくならず、でもしっかり豚肉と麺に絡めていただくことができた。茗荷の風味が広がり、夏の味である。

あまったジュレに、きゅうりと茗荷を投入
冷やし中華の麺を茹で、豚しゃぶ肉とともにトッピング

市販のめんつゆをジュレにすると便利

 続いて、市販のめんつゆをジュレにしてみたところ、これが非常に便利。何にかけてもおいしいのである。味を濃いめにしておけば、茹でた小松菜、蒸した南瓜、茹でた肉、生野菜、何にでもすぐ使えて、シンプルな素材でも華やかに変えてくれるのだ。

 洋風にしたければコンソメスープと胡椒がおすすめ。コンソメなら、ちょっと固めに作ることで、より清涼感のある透明なジュレになる。

用意するのは、溶かしたゼラチン液と、つゆの素、水
すべて冷蔵庫から出して皿に乗せただけという非常に地味な内容だが、めんつゆジュレと胡麻をかければ、心安らぐおいしさ

 もちろんフルーティなデザート作りにも活用できる。果肉入りのオレンジジュースを固めたオレンジのジュレは、まさに“ゼリー”だ。スーパーで100円程度のバニラアイスをグラスに入れてから、上に砕いたオレンジのジュレをかけ、ミントをあしらってみよう。これだけで、いつものバニラアイスがおしゃれなデザートに早変わりする。

果肉入りのオレンジジュースを固めてみた
バニラアイスの上にかければ、見た目もさわやかなデザートに

 いずれも溶かして、混ぜて、固めて、振っただけだ。シリコンなので、加熱後でも容器は熱くならず、扱いやすいのもうれしい。

 ジュレ作りにしても、(デザート用の)ゼリー作りにしても、粉ゼラチンと「シリコンジュレボウル」があれば、妙に簡単に思え、「作ってみたいけど、なんか面倒くさい」が減るはずだ。素材やゼラチンの固さを工夫することで、いろんなジュレが手作りできて、バリエーションは無限大。食卓が賑やかになること間違いなしの「シリコンジュレボウル」、ぜひお試しいただきたい。

すずまり