やじうまミニレビュー

パイロット「フリクションボール スリム 0.38」&「替芯1本入り」

~手帳にピッタリ! 極細“消せるペン”
by 小林 樹


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


パイロット「フリクションボール スリム 0.38」

 “消せるボールペン”のキャッチフレーズで一躍有名になった、パイロットのフリクションボールシリーズ。付属のラバーでこすると消える、特殊なインクを採用した文房具だ。

 シリーズからは、キャップ式やノック式の単色ボールペン、多色タイプのボールペンなど沢山の種類が出ている。カラーバリエーションや筆記線の太さ、質感なども細かく分かれている。

 同シリーズは、毎シーズンのように何かしらの新製品が追加されている。今回は、2012年10月に発売した、シリーズで最も細いボールペン「フリクションボール スリム 0.38」と、多色ボールペンにも使えるカラー替芯を紹介したい。


メーカーパイロット
製品名フリクションボール スリム 0.38
購入場所Amazon.co.jp
購入価格1本あたり189円

シリーズで最も細いボールペンは、携帯に便利

 フリクションボール スリム 0.38は筆記線の太さが0.38mmという極細のボールペン。本体もスリムで、握ってみると鉛筆よりも細い。サイズは8.95×140mm(軸径×長さ)となっている。本体重量はわずか8gだ。グリップ部にはラバーは付いていない。

 カラーは定番のブラックやレッドのほかに、ブルー、グリーン、ライトグリーン、アプリコットオレンジ、オレンジ、ピンク、ライトブルー、パープルの10色が揃う。今回は、レッド、オレンジ、グリーン、ブルーの4色を購入した。私が訪れた文具店では、ブラックをはじめ、ほかのいくつかの色が既に売り切れていたのだ。

シンプルなノック式ボールペン。写真はレッド握ったところ。グリップ部にラバーは付属しないので、長時間の筆記向きではないと思う

 ノック式のため、芯を出すには、ペンの側面に付いているノブを押し下げる。もう一度ノブを押せば、芯は戻る。

ノブをノックすると芯が出るペンの尾端に近い側面にノブが付いている。尾端には、インクを消すためのラバーも付属する従来のフリクションシリーズのペンと同様、インクをラバーでこすると摩擦熱によってスムーズに消せる

 筆記線は確かに細い。インクも滲まない。手帳などの細かい場所に書き込むにはピッタリだ。だが正直言って、従来のフリクションシリーズで筆記線が最も細かった「フリクションポイント0.4」と比べると、ほとんど違いがわからない。

ペン先のようすフリクションボール スリム 0.38とフリクションポイント0.4の筆記線の太さはほとんど変わらない

 フリクションボール スリム 0.38とフリクションポイント0.4の違いは、筆記線の細さではなく、前者がノック式で後者がキャップ式であること、前者のほうが胴軸がスリムなこと、といった仕様に表れている。

上から、フリクションポイント0.4、フリクションボール スリム 0.38、そして多色タイプのボールペン「フリクションボール3」。胴軸はフリクションボール スリム 0.38が最も細いペン先の違い。フリクションポイント0.4の芯先は尖っているフリクションボール スリム 0.38とフリクションボール3の筆記線の比較。フリクションボール3の筆記線は0.5mmで、0.38mmよりも明らかに太い

 フリクションボール スリム 0.38は、手帳と一緒に持ち歩ぶのにピッタリだ。スリムなので手帳に挟んでもかさばらないし、携帯性には満足している。グリップ部にラバーが付いていないため、長時間の筆記には不向きだが、手帳に予定を書き込む程度なら十分に使える。フリクションシリーズのインクは、予定が変更した際にも消して上書きできるのでちょうどいい。

手帳の細かいマス目に書き込む際に最適クリップなどが付いていないため、ペン差し部分のある手帳に差すと良いだろう手帳に挟んでもかさばらない

カラー替芯は多色ボールペンにも使える

 フリクションボール スリム 0.38と同時期に発売されたのが、専用の替芯だ。パッケージ表面には、「※この替芯はフリクションボールスリム用です」とわざわざ太字で書かれているのだが、パッケージの裏を見てみると、小さな文字で「ただしフリクションボール多色タイプの替芯との互換性はあります」と書いてある。

 フリクションボール多色タイプ「フリクションボール3」ユーザーとしては、思わず「待ってましたーー! 」と拳を握りたくなった。これまでのフリクションボール3の替芯は、ブラック、レッド、ブルーというベーシックな3色のみで、色々なカラーを使いたい派としては、もどかしかったからだ。


メーカーパイロット
製品名フリクションボールスリム替芯1本入り
購入場所Amazon.co.jp
購入価格1本あたり126円

パイロット「フリクションボールスリム替芯1本入り」パッケージ背面には「ただしフリクションボール多色タイプの替芯との互換性はあります」との文言が記載されているフリクションボール スリムの替芯として使える

 「替芯 1本パック」では、グリーン、ライトグリーン、アプリコットオレンジ、オレンジ、ピンク、ライトブルー、パープルが用意されている。ブラック、レッド、ブルーの3色は別に3本セットで売られていた。

 今回購入したのは、オレンジ、ピンク、グリーンの3色。1本あたりのサイズは3.6×87.5mm(同)となっている。

 さっそく「フリクションボール3」の替芯として交換してみた。確かに芯は装着できる。だが、1つ大きな問題が……。フリクションボール3はノック式で、芯を出す時にノブを押し下げるのだが、このノブの色が従来のインク色に対応して「ブラック/レッド/ブルー」という3色になっていて、ノブが交換できないのだ。要するに、どのノブを押せばどのインク色が出てくるのか、覚えておかねばわからないので、使い勝手が悪い。

 今後は替芯用のノブを作るとか、ペン先の部分をスケルトンにして、中のインク色を確認できるようにするとか、何かしらのアップデートを期待したいところだ。

「フリクションボール3メタル」を使用。ブラック、レッド、ブルーの3色から、オレンジ、ピンク、グリーンのカラフルな替芯に交換したノックすると替芯はスムーズに出てくるが、ノブの色はそのままなので、実際に出てくるインク色がわかりにくい
スリムなので、デスクのペン立てに何本も入る

 今回は「フリクションボール スリム 0.38」と「替芯1本入り」のレビューをお届けした。シリーズで最も細いボディと筆記線を備えたフリクションボール スリムは、出先で手帳に書き込む際などにピッタリだ。そろそろ新しい手帳を選ぶ季節である。手帳と合わせて、筆記具も一新してみてはいかがだろうか。







2012年 11月 8日   00:00