やじうまミニレビュー
パナソニック「LED懐中電灯 BF-BG20F」
■コンビニでも売ってるLED懐中電灯
パナソニック「LED懐中電灯 BF-BG20F」 |
首都圏直下型地震などの話題が繰り返し報じられていることもあって、LED懐中電灯がよく売れているようだ。家電店の店頭展示も多く、ネットショップでも品切れが目に付く。
そこで今回は、コンビニエンスストアで手軽に買える、パナソニックのLEDライトを選んでみた。パナソニックのLEDライトには多くの種類があるが、この「BF-BG20F」は、実際にセブンイレブンで購入したものだ。
メーカー名 | パナソニック |
商品名 | LED懐中電灯 BF-BG20F |
価格 | オープンプライス |
購入先 | セブンイレブン 浅草国際通り店 |
購入価格 | 980円 |
■単3乾電池で最大70時間持つ
BF-BG20Fは、コンビニではビニール袋に入って売られていた。いまどきブリスターパッケージでないのも珍しい。場所は乾電池の下で、棚の一番下だった。実用品として扱われていることがわかる。
コンビニではビニール袋に入れて販売されていた | ラベルの表面。アルカリ乾電池で60時間持つ | ラベルの裏面。防滴型と書かれている |
本体は樹脂製で、防滴型となっている。本体のサイズは直径が55mmで長さが140mmと太くて短い。同じパナソニックの懐中電灯でも、細くて長い「BF-BG01K-W」とは対照的だ。
スイッチはスライド型、ON/OFFのみで明るさの調整はない。乾電池は別売りで、単三形乾電池が3本必要になる。
本体をねじると、真ん中から2つに分かれるようになっており、ここに乾電池を投入する。乾電池を入れる方向は、2本が上向きで、1本だけ下向きだが、イラストで図示されているので、明るい場所なら迷わない。
LEDは、高輝度白色LEDが1つで、明るさは200lxとなっている。LEDなので、点灯時間は長い。今回使用したパナソニックのアルカリ乾電池「EVOLTA(エボルタ)」を使用すると約70時間、アルカリで約60時間、マンガンで約30時間だ。豆球を使っていた時代では、考えられないような長寿命だ。豆球と違って、フィラメントが切れないというのも長所だ。
ちなみに、豆球を光源とする懐中電灯では、電源が単一アルカリ乾電池2本で、連続使用時間は約10時間ぐらいだった。明るさが異なるので、直接比較はできないが、光源がLEDになった効果が大きいことは間違いない。乾電池の寿命がこれだけ持つのであれば、わざわざ単一型乾電池を使う製品を選ばなくても、入手性の良い単三形乾電池を使う製品を選んで問題ないだろう。
操作部分はスライドスイッチ1つだけ | レンズは横に少しはみだしている。ここが光るので消し忘れしにくい | 本体を開く際に、これを目印にして回転させる |
手元側には、フックにかけるためのリングが内蔵されている | 手元側が少し削れた形になっているのがわかる | レンズは中央部に凸があるだけで、あとは素通し。反射板は散光型 |
CDと比べると短さがわかる | 重さは乾電池込みで152gだった |
乾電池をセットする。本体をねじって止めるには、ちょっと力が必要だ。防滴型なので、きっちり締める必要があるのでしょうがないのかもしれないが、もうちょっとスッと動いて、カチッと入って欲しい。なお、ネジの部分にはちゃんとパッキンが入っている。
電源は単三乾電池が3本。今回はエボルタを使った | 乾電池を入れるためには、本体を2つに開く | 底面側の乾電池の端子 |
乾電池の入れ方は図で示されている | 図の通りに乾電池を入れた状態 |
スライドスイッチもちょっと重めだ。スイッチの下で、直接バネが動いている感触がある。安っぽいというほどではないが、高級感はない。
■配光にクセがなく使いやすい
しかし、実際に明かりをつけると、とても使いやすい。LEDを使った懐中電灯の場合、あまり散光させず中央だけ明るい製品が多いが、この製品はかなり広い範囲を照らすことができる。家庭内など狭い場所で使うときには、こちらの方が使いやすい。
たとえば、6畳ほどの部屋の入り口から照らすと、中央でない部分でも、何があるかぐらいはきちんと照らしてくれる。
また、配光に癖が少ないのも良い。中央が一番明るく、ちょっと暗くなって、その外側が広く明るいという感じだ。一部の製品では、常に強い光の輪が見えるような配光もあるが、これぐらいのほうが目が疲れにくいだろう。
6畳間の入り口から部屋を照らしてみた。中心部だけではなく、周囲も何があるかはわかる | 約2mほど離れた壁への照射。中央部が明るく、次に暗い部分があって、その外は周囲に向けて広く光が広がる | ほぼ同じの価格の他社製品の例。強い光の輪があるので、普段は使いにくい。周囲への散光も少ない |
本体の尾部には、フックにかけるためのリングが畳まれている。ストラップ用の穴はないので、私はこのリングにストラップを通して使っている。本体が微妙に太いので、落下防止のために手首にストラップをかけておきたいからだ。紐の細いストラップを選べば、ストラップをつけたままでも、リングをたたむことができる。
いつもは、リングにストラップを通して使っている | ストラップの紐が細ければ、リングに通してもなんとか閉じられる |
ちなみに、本体の底部が斜めに削れているので、懐中電灯をテーブルの上に置いても転がりにくくなっていたり、レンズの横の部分から少しだけ光が漏れるようになっており、消し忘れに気が付きやすい。使っていると気がつくことの多いデザインになっている。
点灯した状態。反射面が散光型なのがわかる | 下向きに置いた状態。左右に光が漏れるので消し忘れしにくい |
電池寿命は、エボルタでしか試せなかったが、点けっぱなしで3日目に入っても点灯し続けているので、カタログ値を信用して良いだろう。
質感はそれなりだが、1,000円以下でコンビニで購入でき、配光にも癖が少ないため、実用性は高い。入手しやすい単三乾電池を使っていながら、長時間点灯できるところも長所だ。“家庭の懐中電灯がまだ豆球でLEDに買い換えておきたい”という用途に推薦できる。防災用にしまっておくのであれば、いざというときにちゃんと使えるように、使用期限の長い乾電池と組み合わせることをお勧めする。
2012年 4月 2日 00:00
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