やじうまミニレビュー
Quirky「SOLO(ソロ)」
Quirky「SOLO」 |
トリニティが輸入販売する衣類用ハンガー「SOLO(ソロ)」は、ボタンを押すだけで簡単にジャケットやシャツを着脱できるハンガーだ。ワンタッチで着脱できる秘密は、ボタンを押すとハンガーが2つに分かれて折りたたまれる、その独特の機構にある。
今回は、普通のハンガーにはないユニークな構造を採用したこの製品を詳しく見てみよう。
メーカー | トリニティ |
ブランド名 | Quirky |
製品名 | SOLO(ソロ) |
購入先 | 直販サイト |
直販価格 | 1,480円 |
■ワンタッチでコンパクトに折りたためる独特の構造
普通の衣類用ハンガーは、衣類を引っ掛けるために、横長の形状をしている。しかし、Tシャツなど前ボタンがない衣類の場合、首の部分からハンガーを出し入れする必要があり、引っかかって着脱しにくい。かといって、いちいち下からハンガーをくぐらせて入れるのも面倒だ。
ところが、今回紹介するSOLOは、フック部分の根本のロックボタンを押すだけで簡単に折りたためるため、首の部分から簡単に出し入れできる。
細身のシンプルなデザイン | パッケージの裏には発案者の写真が掲載されている |
1つのパッケージには、ハンガーが4本セットされている。直販価格が1,480円なので、1本当たり370円ということになる。ハンガーを広げた状態でのサイズは440×14×80mm(幅×奥行き×高さ)で、折りたたみ時は幅220×17.8×295mm(同)。折りたたみ時は、高さは増すものの幅が半分になる。旅行に行くときや、使わない時にも収納しやすそうだ。
素材は樹脂製で、質量は43g。カラーはチャコールとホワイトの2色で、今回はチャコールを使用した。樹脂は光沢が強く安っぽい感じだが、デザイン自体はシンプルかつスリムで機能美を感じさせる。
フックの根本にロックボタンがある |
ロックボタンはフック部分の根本に位置する。正面から見ると、ヒンジの部分に「EASY PRESS BUTTON」と記載された矢印のシールが貼ってあるので、わかりやすい。ボタンは肩掛け部分と一体成形されたもので、押してもクリック感はないが、肩掛けの部分を普通の状態に戻すときは、カチッと鳴ってロックされる。
ロックボタンを押すと、フックの根本にあるヒンジを軸に肩掛けの部分が回転し、コンパクトに折りたたまれる。このときフック部が縦に2分割するので、ロックが外れた状態でも持ちやすい。
肩紐を引っかけるための溝もある | ロックボタンを押すとフックが縦に分かれる | 折りたたまれた状態。ハサミの刃のようにも見える |
衣類をかけるときは、このハサミの刃先にあたる2本を衣類の首の部分から突っ込み、そのまま肩掛けを広げれば、自動的に肩掛けの先端が衣類の肩口におさまる。あとはフックをクローゼットにかければ完了だ。ハンガーを折りたたんだり広げたりする操作は片手で行なえる。
着脱の手順 |
実際にTシャツやポロシャツなど、首が大きく開かない衣類で試してみたが、ロックボタンを右手の親指で押すとサッと折り畳まれるので、そのまま抜き取るだけでワンタッチで取り出せる。これはとても便利だ。ハンガーにかけるときも、折りたたんだ状態で首の部分から差し込み、片手で広げてセットできるので、これも実に簡単。ハンガーを下からくぐらせる必要がなく、上から入れてワンタッチで掛けられる。もちろん前開きのシャツも、前ボタンを掛けたまま着脱できる。
ちなみにSOLOの肩掛け部には、先から4分の1くらいの位置に溝が彫られている。タンクトップやキャミソールの肩紐を引っかけられるようになっている。ただしズボンをかけるための棒は付いていない。
■普段使っているハンガーも、ちょっとしたアイディアで新鮮な驚きに
SOLOは、一般人から集めたアイディアを製品化して販売する、米Quirky(クァーキー)社によるプロダクトだ。トリニティのホームページには、SOLOの発案者であるメカニカルエンジニアのHoward Tseng氏のインタビューが掲載されている。Tseng氏はボタン付きシャツやポロシャツをハンガーにかけるのが面倒だと思っていて、この問題を解決するためにSOLOを思いついたという。
ハンガーというのはだれしも日常で何気なく使っているものなのに、工夫次第でこんなに使いやすくなるというのが面白い。SOLOを一度使えば、そんな新鮮な驚きが味わえるだろう。
2012年 2月 16日 00:00
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