やじうまミニレビュー

家電に積もった1年分のホコリを取る掃除グッズ2製品を試す

by 正藤 慶一


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


今回は家電製品のホコリを掃除するグッズ2製品を紹介する

 あと1週間で1年が終わる。時の流れの早さに驚いてしまうが、我が家のテレビやパソコンの上には、ちょうど去年の年末に掃除した以来のホコリが積もっていた。そこには1年という時間が確かに流れていたのだ。

 と、感心していても始まらない。忙しさにかまけて、放ったらかしにしていた1年間のホコリを落として、スッキリと新年を迎えよう。というわけで、今日は手軽に家電製品のホコリが取れる雑貨を試してみたい。選んだのは、サンワサプライの「電動クリーニングブラシ 200-CD007」と、オカの「イ・コ・ロ はさんでおそうじ」の2品だ。




メーカーサンワサプライオカ
製品名電動クリーニングブラシ 200-CD007イ・コ・ロ はさんでおそうじ
購入場所直販サイト吉祥寺ロフト
購入価格980円525円

モッフモフのブラシでホコリをサッと除去――サンワサプライ「電動クリーニングブラシ」

サンワサプライ「電動クリーニングブラシ 200-CD007」

 まずは、手軽にホコリが落とせるグッズとして、サンワサプライの「電動クリーニングブラシ 200-CD007」を紹介する。“電動”と製品名にあるとおり、ブラシを電気で回転させ、ホコリを落とすというものだ。

 本体は42×165mm(直径×高さ)の円筒形で、これに高さ170mmの小ブラシ、275mmの中ブラシ、375mmの大ブラシを付け替えて使用する。ブラシはポリプロピレン製。パッケージにはワサッとブラシが広がる写真が載っているが、開封時のブラシはぺチャッと潰れている。

 電源は本体内に単三形が4本入る。説明書では電池の種類は特に指定されていないが、電池ケースには「1.5V」と書かれていたので、アルカリ電池を使った。

パッケージは英語ばかり。アメリカからの輸入品のようだ本体(右)に3種類の長さのブラシを付ける電池は単三乾電池。ニッケル水素電池でも動くが、アルカリの方が回転は早い印象

 電池をセットし、本体中央部のボタンを押すと、押している間だけブラシが回転する。ブラシは遠心力で広がり、触れるとフワフワ、モフモフしていて気持ち良い。

ブラシを回転させているようす。前半は一番長いブラシ、後半は一番短いブラシを使っている

 さっそくテレビのホコリに当ててみると、一瞬でホコリが落ちた。続けてパソコンの画面やキーボードなどにも、ブラシをほんのちょっと当てただけで、すぐにキレイになった。基本的には一番小さいブラシで用が済んだが、液晶テレビには大きめのブラシの方が適していると感じた。

恥ずかしながら、我が家の液晶テレビの上に積もったホコリ。ずーっと放ったらかしにしてしまっていた電動クリーニングブラシでホコリを取る見事にホコリが除去できた
テレビの画面は長いブラシの方が使いやすいパソコンの画面を掃除しているところ。基本的には短いブラシでほとんど問題なく使える

 これが雑巾などを使うとなると、水で絞って、拭いて、もう一度雑巾を洗うという、冷たいし面倒臭い作業を伴うことになる。それが本製品なら、ブラシをヒョイっと掛けるだけ。水も使わないので、水に弱い電荷製品にも向いている。ブラシも柔らかいので、画面などを傷つけることもないだろう。

 欠点としては、「ホコリをキャッチする」というよりも、「払い落とす」ことをテーマとした製品なので、何年も掃除しておらず、ズッシリとホコリが溜まった場所で使うと、ホコリを大量にまき散らして、部屋の空気環境に悪影響を与えてしまう恐れがある。軽く乗っかったホコリをサッと取る用途として、お勧めしたい。


扇風機の羽根に溜まったホコリを両面から拭き取る――オカ「イ・コ・ロ はさんでおそうじ」

 2品目は、どちらかというと“重め”のホコリ対策の製品として、オカの「イ・コ・ロ はさんでおそうじ」を取り上げたい。

 この「はさんでおそうじ」は、先端にマイクロファイバーを備えた掃除グッズなのだが、その独特の形状が特徴。先端が“3つ又”に分かれており、この間に掃除したいものを挟んで、両面の拭き掃除が一気にできるというものだ。サイズは60×220mm(最大幅×高さ)で、電池などは一切使わない。

オカ「イ・コ・ロ はさんでおそうじ」3つに分かれたマイクロファイバーが特徴。この間に掃除したいものを挟んで拭く
 これで何を掃除するのかというと、扇風機だ。我が家の扇風機は去年から掃除をしておらず、羽根にビッシリとホコリが付いている。さっそく、羽根を挟み拭くと、ワンストロークでホコリがなくなった。もともと本体が曲がっていることもあって、扇風機の羽根の曲面との相性も良かったようだ。また、扇風機の羽根ガードも、本体の“背”の部分のマイクロファイバーを使って掃除できた。

 なお、掃除後のマイクロファイバーはホコリだらけになるが、取り外して水洗いにも対応している。 

これまた恥ずかしながら、掃除を怠っていた扇風機の羽根。大量のホコリがこびりついている「はさんでおそうじ」で、羽根を挟んで拭く両面が掃除できるので、ワンストロークでホコリが除去できた
羽根のガード部分は、マイクロファイバーの外側を使って掃除できる掃除後のマイクロファイバーは取り外して水洗いできる
 欠点としては、その独特の形状もあって、用途が限られてしまうところ。パッケージには、電源コードやブラインドなどが挙げられていたが、それ以外となると、なかなか名案が浮かばない。試しにエアコンのフィルター掃除に使ってみたが、マイクロファイバーの長さが足りず、途中でつっかえてしまった。

 とはいえ、薄いもの、約10cmのマイクロファイバーの長さに収まるものなら、とても簡単に掃除できるのは間違いない。扇風機以外にも、サーキュレーターなど羽根を使う機器や、加湿機のフィルターのように小さなフィルターにも使えるだろう。しぶとくこびりついたホコリの掃除にお勧めしたい。

コードの掃除にも使えるというブラインドは2枚同時に挟めるのでピッタリだ





2011年 12月 22日   00:00