やじうまミニレビュー

キューブエッグ「タワーランチボックスZEN」

~高さを調節できる、曲げわっぱ風の3段弁当箱
by 小林 樹


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


「タワーランチボックスZEN」

 内食ブームや節約志向の影響を受けて、お弁当を職場に持っていく人が増えているという。かくいう自分も、なるべく弁当を持っていくようにしている1人だ。

 節約目的もあるが、正直、オフィス街の定食屋や弁当屋だと量が多すぎて、ご飯を残してしまう。その点、その日の体調や食事の時間に合わせて、自分で量を調節できる弁当のほうがちょうど良いのだ。

 そこで今回取り上げるのが、食べる量に合わせて段数を変えられる弁当箱「タワーランチボックスZEN」だ。

 


メーカーキューブエッグ
製品名タワーランチボックスZEN
購入場所Amazon.co.jp
購入価格2,100円

 

 ZENは、3段のタワー型ランチボックスだ。本体はポリプロピレン製だが、どことなく、木製の「曲げわっぱ」のような和の雰囲気がある。

 各段の直径は82mmで、3段重ねたときの高さは約190mm。重さは160g。手に持ってみると想像以上に軽い。弁当箱は食べ物を入れれば重くなるので、容器自体は軽いに越したことは無い。

 容量は上段と中段がそれぞれ175ml、下段が250mlで、合計600mlとなる。下段には、茶碗に軽く一杯盛ったごはんがちょうど入る程度だ。

 各段には、汁気のあるものでも入れられるよう、シリコンパッキン付きの蓋が付属している。また、蓋の上部には内側と外側の気圧の差を調節するための小さな穴と、それを塞ぐ「エアー抜きパッキン」がある。

 なお、全てのパーツが食洗機でも洗えるという。

 カラーは今回小豆色を選んだが、ほかに抹茶(黄緑)、桜(ピンク)、白、黒もある。小豆色は濃いダークブラウンのような色で、容器の表面には細かなラメが施されていた。

セット一式。上から、取っ手部分、蓋、容器上段にはめる取っ手
蓋の横にはシリコンパッキンが付属し、汁物も入れられる。蓋の上部には、小さな穴が開いており、それを塞ぐための「エアー抜きパッキン」が付いている容量は、上段と中段が175ml、下段が250ml下段には、茶碗に軽く一杯盛ったごはんがちょうど入る

 容器は、蓋をして上下にはめ込んでひねると、しっかり連結する。食べる量に応じて、3段を2段に減らしたり、1段にしておかずを入れ、他にパンやおにぎりを用意したり調節できるのが便利だ。

フタをしたところ上下にはめ込んでひねると連結する
2段にしたところ1段にしたところ。これだと足りないので、別にパンやおにぎりを用意する必要があった

 蓋と容器は電子レンジに対応しているため、弁当の温めなおしもできる。温める時は、蓋の上部のエアー抜きパッキンを外しておく。

 スープなどの液体も入る。容器には特に保温保冷効果はないが、粉末スープを入れてお湯を注いで飲めるほか、家で残ったスープを入れてきて、会社のレンジで温めて飲むのも良い。パッキンがしっかりしているので、今のところ液漏れに困ったことはないが、汁物を入れる時は万が一のことを考えて、ポーチなどで包むほうが良いだろう。

蓋と容器は電子レンジに対応しているパッキンがしっかりしているので、スープなどの液体も入る

 使っていて便利だったのは、まず本体がスリムで、通勤用バッグにもすっぽり収まったこと。500mlのペットボトルよりも少し周囲が太いくらいなので、バッグのすき間に入れておける。

 そして、その日の食欲に合わせて段の高さを変え、詰める量を調節できるのも良い。自分の場合は、2段で使うことがもっとも多かった。これまでの弁当箱では、食欲のない日に食材を減らすと、ごはんやおかずの間に隙間ができてしまい、持ち歩いているうちに弁当箱の中で食材が寄ってしまうということがあった。タワーランチボックスZENなら、段ごと取り外せるから、そんな心配もいらないのだ。

2段で使うことが多かった3段あると一気に華やかな雰囲気になる通勤用のハンドバッグにもすっぽり収まった

 残念な点といえば、1段のお弁当よりも洗う手間がかかることだろう。容器が3つ、蓋も3つなので、いちいち蓋を外して洗う必要がある。また、容量は少なめなので、沢山食べたいという人には向かない。

 とはいえ、自分の体調や食欲に合わせて、弁当の量を調節したい人には使いやすい弁当箱だ。心の赴くままにガツガツ食べていた成長期とは違い、大人になってからは適量を自分で見極めなければならない。タワーランチボックスZENを使って、食事の面から自己管理を身につけていきたい。





2011年 10月 19日   00:00