やじうまミニレビュー

オーエスケー「ランチ de 丼」

~丼スタイルでマンネリ弁当に変化を!
by 阿部 夏子


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


 夫と自分と、2人分の弁当を作るようになって、そろそろ半年が経つ。コンビニのお弁当の味に飽きたからという理由で弁当生活を始めたのだが、今度は自作のお弁当もマンネリ化してきた。週5日、2人分を作り続けていれば、そりゃネタもつきるよ――と言い訳しながらも、ワクワク感や喜びゼロのお弁当の中身に我ながら情けなさを感じるようになってきた。

 なるべくお金を掛けずに今のマンネリから脱出するためには……と色々考えた結果、手っ取り早くお弁当箱を変えることにした。選んだのはその名も「ランチ de 丼」。昼食の定番メニューでもある丼モノをお弁当に持ち込んでしまおうという製品だ。


メーカーオーエスケー
製品名ランチ de 丼
希望小売価格1,680円
購入場所東急ハンズ
購入価格1,380円

 本体はご飯を入れる丼部分と、おかずを入れる中皿部分の二重構造で、見た目はいわゆる「丼」そのもの。見た目やアイディアもさることながら感心したのが、付属品の充実度。高級弁当さながらに、ご飯の下に敷く網や、汁物に対応した小型のパックまで付いている。根が単純な私はこれだけでもテンションが上がってしまう。

オーエスケー「ランチ de 丼」左上から時計回りに、本体、フタ、つゆ容器、すのこ、シール容器、中皿、中フタ。一般的なお弁当箱と比べても明らかに付属品が多い

 手初めに作ったのは、ハンバーグと目玉焼きでお馴染みのロコモコ丼をアレンジした「和風ロコモコ丼」。豆腐ハンバーグとネギ、半熟茹で卵に甘辛の和風たれをかけたシンプルなものだ。下の丼スペースに白飯、中皿に豆腐ハンバーグと、ネギ、タレを入れて、ゆで卵は別に持参した。

豆腐ハンバーグとネギを中皿に入れるたれは食べる直前にかけたいのでシール容器に入れる和風ロコモコ丼弁当。しつこくなくて、カロリーも抑えられるので女性には嬉しいメニューだ

 実際に使ってみるとわかるのだが、この製品のキモは二重構造にある。丼スタイルのお弁当を普通のお弁当箱に詰めると移動中にご飯とおかずが混ざってしまい、食べる頃にはグチャグチャになってしまっているということがよくある。

 その点、この製品では具材を後載せするということで、ご飯と混ざることもなく、見た目がきれいな丼を楽しむことができる。見た目が変われば、味も変わるというのはまんざらではなく、手抜き弁当でも華やかに見えるから不思議だ。

 また、中皿のサイズがちょうど良い。円形で、底が浅めなのでおかずが詰めやすく、無駄なスペースができない。お弁当を作るときの難しさは、おかずそのものよりどれだけ、キッチリ詰めるかというところにある。この形ならば初心者でも簡単に“崩れない”お弁当が作れそうだ。

 次に、汁気の多い「ビーフストロガノフ」丼を持参。汁気の多いオカズは水分がしみ出してしまう心配があるので普通の弁当箱では避けるメニュー。今回は一応、バッグとは別の小さな袋に入れて会社に持参した。結果は問題なし。ランチ de 丼のフタは完全密封にはなっていないものの、激しい動きをしなければ多少の汁気にも対応してくれそうだ。

 この製品、気に入っているのは普通のお弁当箱としても充分使えること。普通のおかずを詰めることもできるので「絶対、丼ものじゃなきゃダメ」というプレッシャーがない。また独特の丸い形も洗うときに汚れが落ちやすく便利だ。

普通のお弁当箱ではまず避ける汁気の多いビーフストロガノフを持参。汁がこぼれるかと心配したが今回は問題なかった何も丼スタイルにこだわることはない。普通のおかずにも使える

 毎日のお弁当で悩んでいる人は意外に多いと思う。残り物をご飯にドーン! なんていう豪快な使い方もできるので男女問わずにオススメ。つゆ容器や小型のタッパーまでセットになっているので、特にお弁当初心者には使いやすいだろう。特に工夫することなく、いつものランチタイムに変化を付けられる優れたお弁当箱だ。




2009年 10月 2日   00:00