やじうまミニレビュー
南海通商「シリコンランチボックス L」
南海通商「シリコンランチボックス L」 |
これからの行楽シーズン、食べ物を持って移動する機会も増えるだろう。そこで紹介したいのが、シリコンの柔軟性を活かし、簡単に折りたためるシリコン製のお弁当箱「シリコンランチボックス L(以下、シリコンランチボックス)」だ。
メーカー | 南海通商 |
製品名 | シリコンランチボックス L グリーン |
購入場所 | 楽天市場 |
購入価格 | 2,940円 |
シリコンランチボックスは、フタと本体のほか、スプーンとフォークが一体となった「スポーク」とそのケースで構成されている。本体はシリコン製で、ほかはポリプロピレン製だ。フタには付属のスポークを収納でき、フタを外せば、そのまま電子レンジで温めることもできる。フタの耐熱温度は70℃だ。
お弁当箱としての容量はたっぷりある。ランチボックスの深さは70mmで、2つのスペースに分かれている。小さいほうのスペースは550ml、大きいスペースは850mlだ。お弁当箱は、使わないときは厚さ35mmまで平たく畳める。
シリコンランチボックス L | 使用前の折りたたんだ状態 | 展開した状態 |
容器を折りたたんだ状態(フタなし) | 容器を展開した状態(フタなし) | フタには「スポーク」を収納できる |
ポリプロピレン製のスポーク。片側はスプーン、反対側はフォーク | フォークの側面はのこぎり状に加工されている | スプーンと両方使いたいときは、やや気をつかいそうだ |
■食べ盛りでも満足できる2人前のボリューム!
実際どのくらい入るのか、気になるところだ。最初に見たとき浮かんだのが「大盛りカレーが入りそう」というイメージだった。そこで、カレーを入れてみることにした。ご飯を小スペースに入れたところ、お茶碗で2膳分が入った。詰め込めばもう半膳くらいは入りそうだ。大スペースに自家製カレーを1人前ほど入れてみたが、まだまだ入りそうである。
このお弁当なら2人前は確実、サンドイッチなら3袋分は入る。もちろん大スペースに大盛りパスタ、小スペースにサラダやおかずという使い方でもいいだろう。
カレーを入れた容器にフタをして傾けてみると、こぼれなかった。ただし、一応蓋が外れたときのことも考慮に入れて、液体やドロドロしたものは避けたほうがいいかもしれない。
スプーンは小さめで、女性の手には使えるサイズ。男性の場合、小さいかもしれない。
ご飯を1膳分用意してみた | 「シリコンランチボックス L」にご飯を入れるとこの通り | 2膳分のご飯を軽くならすとちょうどよい量になった |
1人前のカレーではスカスカに | バッグや袋の中でうっかり傾けるというありがちな状況を再現 |
幸い漏れてはいなかった | カレーを食べるにはやや小ぶりのスプーン |
■市販のお弁当を移し変えたら小食に見えた
市販のお弁当とのボリュームを比較するべく、コンビニで大きめのお弁当と、野菜のトルティーヤを買って移し買えてみることにした。
やはり、ご飯は半分程度、おかずも半分程度しか埋まらない。お弁当ではスカスカになってしまった。トルティーヤをおかずとして入れてようやく埋まったが、これは確実に二人前は入る容器だ。
なお、電子レンジに入れて加熱してみたところ、ビニール臭などはほとんど感じることなく食べられた。
コンビニでお弁当を購入 | 手のひらサイズの鶏肉とご飯が入っている | 「シリコンランチボックス L」に移したら非常に少なく見えた |
おかずのスペースは、トルティーヤを4つ全て加えてちょうどくら | 「シリコンランチボックス L」の本体は電子レンジで温められる |
■サンドイッチと唐揚げを持ち帰る?
今度はホームパーティや宴会で余った物をテイクアウトする場面を想像しつつ、スーパーで購入したサンドイッチ3パック分を入れてみた。フタをするとスポークスペース分が邪魔になるが、なんとすべて入ってしまった。隙間に保冷剤を挟めば、保存も安心だ。
小スペースに大きめの唐揚げを入れてみたところ、4つ入った。小ぶりの唐揚げなら、6~7つは行けそうである。お弁当を詰めて出かけるだけでなく、たたんだ状態で持って行き、お持ち帰りするためのタッパーとしても威力を発揮しそうだ。
サンドイッチを3パック用意 | 全部入ったので、さらに隙間に保冷剤を入れてみた | フタをすると若干圧縮されてしまう |
小スペースに鶏の唐揚げを入れると、ピクニック気分に | 唐揚げはかなり大きかった |
■たっぷり入れられるが、運び方が問題に
「シリコンランチボックス L」なら、食欲旺盛な方のお弁当に、2人のピクニックに、テイクアウトや作り置きしたおかずの保存容器、ホームパーティのサラダやおつまみ入れとしても活用できる。
ただし、フタの密閉性が高いわけではないため、水分の多い食材を入れるときは漏れ出したり、隣のスペースに流れ込むことがあるため注意が必要だ。
大スペースに醤油をまぜた水、小スペースに牛乳を入れ、フタをしてからグルグルと回転するように傾けてみた | 途中で少々醤油と牛乳がまざったような液体が漏れてきた | フタをあけると、牛乳の色が変わっているのが確認できた。完全密封ではないので、水分の多い食材を扱うときは注意したほうがよさそうだ |
もともと大きいことや(詰め込むと総重量が1.5kg近くになることもある)、水分が多いとこぼれる心配があるので、持ち運ぶときは、できるだけ平行を保てる状態が望ましい。運ぶなら、傾きやすいレジ袋のような袋より、安定した風呂敷包みのほうがいいかもしれない。
大きめのバンダナを使い、風呂敷風に包んでみた | 外で食べるお弁当はおいしい(一部お祭りの残りものだが) |
食べ終わったら半分サイズに | 半分にして、ようやく1人分のお弁当サイズともいえる |
また、コンパクトに折りたためる反面、上からの圧力に弱いというデメリットもある。運ぶ際には、上に重たいものを載せないように十分注意しよう。フタをする際も、固い容器のつもりで上から力を加えると、凹んでしまうことがあるので、つまむようにして閉めることをお勧めする。
閉める際、うっかり力を加えると一部だけ凹んで驚くことに | 閉める際は、つまむようにする |
食べ盛りのお子さんや、食べる量の多い人にはぴったりの弁当箱だ。
2011年 8月 31日 00:00
やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです