やじうまミニレビュー

マックス「ナカトジ~ル」

~中綴じができる多機能定規
by 小林 樹


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


マックス「ナカトジ~ル」

 プレゼン用にちょっとした小冊子を作ろうと思ったが、紙を綴じるのって意外と面倒くさい。たかだか数ページのものでも、会社にある大きな中綴じ機を使うしかないのは不便に感じる。

 なにか手ごろなものがないかと探していると、目に入ったのがマックスの「ナカトジ~ル」だ。



メーカーマックス
製品名ナカトジ~ル
希望小売価格399円
購入場所Amazon.co.jp
購入価格290円


 ナカトジ~ルは、ステープラー(ホッチキス)と組み合わせて使うとコピー紙10枚までの紙を綴じられるという定規だ。そのほかにも、普通の定規として、あるいは簡易コンパスや分度器、読書用ルーペとしても使えることから、パッケージでは「多機能スケール」と謳われている。

 材質は中綴じ用の金属部以外はプラスチックで、サイズは65×7×204mm(幅×奥行×長さ)、重さは32gだ。ほぼ定規のような見た目なので、保管場所もとらない。さらに、希望小売価格が399円で、市販の中綴じ機が数千円以上するのに比べると非常に手ごろな価格だ。

パッケージおもてパッケージ裏には中綴じの使用方法が記載されている少し太めの定規といういでたち

 さっそく中綴じをして小冊子を作ってみよう。

 基本手順は、まずステープラーを開き、あらかじめ折り目をつけておいた紙をナカトジ~ル本体に挟んでセットする。そして、ステープラーの芯が出てくる部分をナカトジ~ルの印に合わせて、ステープラーを真上から押し込む。これで、芯がささり、紙が綴じられるのだ。詳しくは以下の写真を見ていただきたい。

ステープラーをひらく。針の裏側が平らに綴じられるフラットクリンチタイプのステープラーなど、上下のハンドルが180度開かないタイプは使えないので注意が必要だこの金具の部分にステープラーの芯が出てくる部分をあてがうひっぱると、紙が挟める隙間ができる
コピー用紙を10枚枚用意し、本体にはさむ。あらかじめ紙の中央で折っておくといい紙をセットした状態スタンプを押すように真上からステープラーを押し付ける。芯がグサッとささって、紙が綴じられる。女性の手でもそこまで力を必要としなかった
芯が刺さり、綴じることができた裏側をみてみると、きれいに綴じられている反対側も同様に綴じる。綴じるときに目盛りが書いてあるのでわかりやすい
ページ数にして38ページ(表紙、裏表紙を除く)の小冊子ができた表紙を厚紙にした場合でも、計10枚でしっかり綴じることができた

 10枚の紙を綴じると、総ページ数が38ページ(表紙、裏表紙を除く)の小冊子をつくることができた。

 試しに、表紙を上質な厚紙に変えたところ、同様にしっかり綴じることができた。また、パッケージには最大で約10枚までと書かれていたが、実際にはコピー用紙だと12枚まで綴じられた。

 もちろん多機能定規というだけあり、先述のように、ほかにもいくつかの使い方があるので、それぞれ試してみた。以下の写真をご覧いただきたい。

普通の定規として穴に2本のペン先を入れれば、1cm感覚で円が書ける簡易コンパスに
分度器として読書用ルーペとして

 本製品の良いところは、中綴じができるだけではなく、日常的に使える機能を盛り込まれているので、普段は定規として使い、いざというときに中綴じをしたり、円を描いたりと、使い道が広いことだろう。これならデスクに一つ常備しておいても良いかも、と思える安さと多機能性が魅力だ。

 残念なのは、針の裏側が平らに綴じられるフラットクリンチタイプのステープラーだと使えないことだろう。上下のハンドルが180度開かないと、紙に芯をさすことができないからだ。また、決してメジャーな文具とはいえないので、アマゾンや楽天で手に入れるか、文房具店で取り寄せてもらうほうが確実だろう。

 ちなみに、中綴じ用の文具としては他に、同社から「ホッチくる」というものがでている。これは一見いたって普通のステープラーなのだが、芯を充填する部分が90度回転し、普通のステープラーで綴じるように中綴じができる。ただ、ナカトジ~ルに比べると、希望小売価格が630円とやや高い。既に上下のハンドルが180度に開くステープラーをお持ちの方であれば、多機能で手頃なナカトジ~ルのほうをおすすめしたい。

 


マックス
http://www.max-ltd.co.jp/
製品情報
http://wis.max-ltd.co.jp/op/product_catalog.html?product_code=MC90001



2010年 9月 14日   00:00