やじうまミニレビュー

Flatable Ware

~アウトドアに便利な折りたためる食器
by 阿部 夏子


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


プレート、マグカップ、ボウルがセットになった折りたためる食器「Flatable Ware」

 お金のかからないリフレッシュ方法として、屋外で食事をするのにハマっている。ファーストフードをテイクアウトして、あるいは簡単なお弁当を携えて、天気の良い日に青空の下で食事をするのはそれだけで気持ちいい。

 何人かの友人と料理持ち寄りで、食事をする機会も多いのだが、その時にいつも味気ないなと思っていたのが紙皿・紙コップだ。コンビニで手軽に購入でき、使い終わったらそのまま捨てられる手軽さは便利だが、ペラペラとしたその使い心地はイマイチだし、その度使い捨てるのも気がひける。何か代わりになるものを――と探して購入したのが今回紹介する「Flatable Ware」だ。


製品名Flatable Ware ディナーセット
購入場所楽天市場
購入価格1,680円


 購入のポイントは3つあった。まずは邪魔にならないもの。持ち歩くものなので重いものや、かさばるものは避けたかった。次に手入れが楽なもの。その度に手入れに手間がかかると自然と使用頻度が少なくなってしまう。最後に“ピクニックっぽい”見た目のもの。紙皿や紙コップでは、せっかく友人が一生懸命作った料理もなんだか味気なく見えてしまう。陶磁器まで立派なものは求めていないが、それなりに食器っぽいものが欲しかったのだ。

 Flatable Wareはそれらの条件を全て満たした、折りたためる食器だ。食器といっても本体はプラスチックの平らなシートで、ファイルケースのような平らなケースに入っている。ケースの中には全部で6枚のシートが入っていて、これらがそれぞれプレート2つ、ボウル2つ、マグカップ2つになる。なお、今回購入した6つセットの製品はディナーセットとなる。このほか、マグカップ単品やプレート単品でも製品の販売をしているようだ。

 使う時にはこのプラスチックシートを折り紙のように折りたたんで立体的な食器にする。そのため、持ち歩く際にほとんど場所を取らない。

製品パッケージパッケージ裏には写真付きで組み立て方が記載されている中にはシート状になった食器が6つ入っている
中には紙一枚の説明書が入っている

 実際に外に持ち出して使ってみた。ケースの中にはペラ1枚の説明書が入っていて、それを見ながら、まずは組み立て作業だ。組み立てといっても慣れてしまえばほとんど手間はかからない。シートに付いている折り目にそってシートを折りたたみ、角の部分を内側に差し込む。プレートやボウルなどの基本はこれだ。

 唯一、少し手間がかかったのがマグカップ。持ち手部分があるためほかのお皿とは違う折り方になっている。ただ、これも説明書を見ながらやれば問題なく行なえる。

 全部で6つの食器を組み立てるのにかかった時間は約5分弱。料理をバックから出している間に組み立てることができる。なお、マグカップの容量は約400ml、ボウルは約700ml。プレートのサイズは約22×22×4mm(幅×奥行き×高さ)。組み立て式の食器といっても容量がそれなりにあって、頑丈な造りとなっている。

まずは折り目を付けて端の部分を二重にするように折り込む角の部分を内側に差し込む完成したボウル。ボウルとプレートは組み立てかたが簡単でやり方もほとんど同じ
こちらはマグカップの組み立て前。マグカップは持ち手があるため、ボウルやプレートとは作り方が異なるシートに付いている折り目を全て折る持ち手とは逆側から組み立てはじめて、その後に持ち手を差し込んでいく
完成したマグカップ中の様子飲み物を入れてもこぼれるようなことはない

 今回は、ハワイのハンバーガーショップ「KUA AINA」のハンバーガーと、サラダ、スープをテイクアウトして持ってきた。真っ赤なお皿に、ハンバーガーやサラダがよく映えて、一気に“ピクニック”っぽい雰囲気になった。

 組み立て式の食器ということで、最初は汁物を盛りつけるのに不安を感じていたが実際使ってみるとそんな心配は全くない。マグカップでスープも、飲み物も楽しむことができた。紙皿に比べてしっかりした造りなので、平皿を片手で持っても折れてしまうという心配がない。

テイクアウトしたハンバーガーやサラダをFlatable Wareに盛りつけたところ紙皿に比べると頑丈で片手で持っても安定感がある屋外で食べるのは気持ち良い

 今回用意したハンバーガーは、食べているうちに野菜やソースがあふれ出す程のボリュームで、テイクアウト用の段ボールだけでうまく食べるのは難しい。Flatable Wareのお皿を使えば、周囲を汚すことなくきれいに食べられるという利点もある。

 持ち運び、見た目、使い心地とここまで大満足の製品だが、肝心のお手入れに関してはどうだろう。片付けはキャンプやバーベキューで一番大変な部分でもある。ここの手間を少しでも減らしたいための、紙皿や紙コップでもあるのだ。

 Flatable Wareの片付けは、食べ終わったらまず本体を分解して、平らな状態にする。あとはティッシュで軽く拭けば、表面の油汚れはほとんど落ちる。その状態でケースに入れてしまえば、バッグの中を汚すことなく持ち帰ることができるのだ。

 その後、自宅に帰ってからは、きちんと洗剤を使って水洗いしてから保管しているが、外からとりあえず自宅に持ち帰るだけなら、ティッシュやナプキンで拭くだけで充分だと思う。

使い終わったプレート。ドレッシングなどの油汚れがついているティッシュやナプキンなどで軽く拭くとりあえずの汚れは落ちる。外で使うことを考えると細かいメンテナンスは自宅に帰ってからやるのがおすすめだ

 実際に、屋外で使ってみた感想としては「大満足」の一言だ。使い心地や見た目もそうだが、外で食事をするときに面倒な持ち歩き、片付けについてもよく考えられている。近所の公園でちょこっと食事をするときから、本格的なキャンプまで幅広く活躍してくれそうな製品だ。




2010年 7月 26日   00:00