やじうまミニレビュー

アイリスオーヤマ「4面ヘッドフローリングモップ」

~シートが無駄なく使え、狭い場所も掃除できる
by 但見 裕子


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


アイリスオーヤマ「4面ヘッドフローリングモップ」

 床掃除に使うフローリングワイパーは、使いやすくて便利な道具だ。専用のシートを本体にセットして滑らせるだけで、楽にホコリが取れる。掃除機と違って軽くて扱いやすいし、置き場所をとらないのもいい。

 また、個人的には、シートに集まったホコリが目ではっきり確認できるので「こんなに取れた!」という満足感が得られるところがうれしい。

 そんなフローリングワイパーだが、ちょっと不満なことがあった。まず、シートが全面使えないことだ。本体への設置の都合で、使用するのは中央部分だけ。面積にして約半分しか使えない。

 使わなかった半分は白いまま捨ててしまうわけで、どう考えてももったいない。

 更にいえば、フローリングの平たいところには向いているのだが、家具のすきまのような狭いところには入っていけないのが残念だ。しかし、今回紹介するアイリスオーヤマの「4面ヘッドフローリングモップ」は、そうした不満を解消した製品だという。


メーカーアイリスオーヤマ
製品名4面ヘッドフローリングモップ
希望小売価格1,750円
購入場所楽天市場
購入価格1,410円

 4面ヘッドフローリングモップは、シートを取り付けるヘッド部分の形状が一般的な平たいフローリングワイパーと違う。長方形なのは一緒だが、ヘッドそのものに厚みがあって、羊羹かレンガのような形をしている。さらにヘッド部分は回転する仕組みで、床に密着する下側だけでなく、グルリと回転させて上側のシートも使えるという。また、ヘッド部分に厚みがあるので側面部分も使えるという。

パッケージ内容。専用シート5枚が付属するヘッド部分
ヘッド部分ストッパー側。こちらの面も使えるので、表側、裏側という呼び方はないヘッド部分横側。ここを用いて狭いところや家具のすきまを掃除できる

 従来のフローリングワイパーは床に密着する下側の一面しか使えなかったが、4面ヘッドフローリングモップでは4面全てが使えるというわけだ。


ヘッドが回転するので、ワンタッチで動かすことができる

 まず、シートを取り付ける。本体には専用のシート5枚が同梱されている。専用シートは大きさ、質感とも、一般的なシートとよく似ていて、見たところでは違いはわからない。

 ヘッド部分のミゾにシートを押し込んで固定するのは普通のワイパーと同じだが「4面ヘッドフローリングモップ」は、そのミゾが、蜂の巣状のモザイクのような形になっているのが変わっている。これでヘッド部分全体を包み込む。

左が一般用のクリーニングシート、右が「4面ヘッドフローリングモップ」についてきた専用シート。大きさ、手触りとも酷似していて区別がつかないヘッド部分のミゾにシートを押し込んで取り付ける

 さっそくフローリングの床を拭いてみよう。

 使用感、すべり心地は一般品と変わらず、スイスイとできる。ただ、構造上、ヘッドが左右に動きやすいので、まっすぐ進むときに首が振れて動く傾向がある。私は不自由を感じなかったが、人によっては気になるかも知れない。

 ヘッドには厚みがあってカドが立っているので、壁際のすみっこによく当たっている感じだ。「すみまでちゃんと拭けている」という手ごたえがある。

縦にして側面を使っているところ一般的なフローリングワイパーと並べたところ。表面積がやや小さく、厚みがある
ずっと気になっていた冷蔵庫と引き戸の間のすきまを掃除できた

 次に、ヘッドの細い側で、家具のすきまを拭いてみた。

 まず、ここ何年か気になっていた、冷蔵庫と引き戸の間のすきまに試してみた。すきまの幅が約5cmと狭いので、掃除機のパイプもうまく入らず、スッキリしないのだ。ヘッドを立てて、すきまに入れてみるとスッと入り、奥までよく届く。思っていたよりずっとたくさんのホコリが取れてきた。いい具合だ。

 次に、やはり気になっていた本棚のすきまでも試してみた。ここのすきまは約3cmと狭く、シートをかぶせたヘッドを入れるにはきつかったが、何とか掃除できた。ただ、狭い場所に無理矢理入れるような使い方をしていると、しばしばシートの一部がはがれてしまう。そういうときはその都度シートを付け直す必要がある。

 でも、普段なかなかできないすき間の掃除がこんなに手軽にできるのは嬉しい。ついつい、もっとないかと「すき間」を探したが、意外とあまりなかった。考えてみれば「掃除しやすいように」「すきまができないように」と、自分で家具を配置していたのだから仕方がない。廊下の幅木の上の狭いところについたホコリを取ったりと、ニッチなところで活躍している。

 一番評価したいのは、シートの全面が使えることだ。毎日の消耗品であるシートを、こうして全面使うことで、「ものを無駄にしていない」満足感が得られてうれしい。

 今使っているフローリングワイパーと買い換えた方がいいとまでは言わないが、使う人、使い方によっては、非常に満足できる商品だと思う。



2010年 7月 22日   00:00