やじうまミニレビュー

エセンシアジャパン「UVヘッドホルダー ESA-107」

~電動歯ブラシも紫外線で除菌
by 伊達 浩二


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです



エセンシアジャパン「UVヘッドホルダー ESA-107」
 歯ブラシは、口の中に入れるものだけに、衛生的な状態を保つことが重要だ。普段は、使用後に、よく洗い、洗面台の周囲に立てて乾燥しておくことを心がけている。

 ただし、目で見た範囲ではきれいであっても、雑菌などはわかりにくい。歯ブラシを使うときは歯磨き粉の香料にかき消されてしまうからだ。試しに、歯磨き粉をつける前に、歯ブラシの匂いを嗅いでみると、かすかな匂いが感じられることがある。

 こんなときに、普通の歯ブラシであれば素直に交換してしまえばいいのだが、電動歯ブラシの場合はなにかと面倒くさい。替えブラシが高価だったり、自分の機種用の替えブラシを売っている店が限られてしまうことがあるのだ。自分のことを振り返ってみても、電動歯ブラシのブラシ交換は、通常の歯ブラシのときよりも間遠くなっている。

 エセンシアは、韓国のメーカーで、紫外線ランプで歯ブラシを消毒する機器を販売している。以前、レビューしたポータブルなものから、家族全員の歯ブラシを消毒する大型のものまでラインナップされている。

 しかし、これまで対応していたのは、普通の歯ブラシであって、電動歯ブラシへの対応は限られていた。一部の機種で対応してはいたのだが、消毒できる電動歯ブラシの機種が限られていたのだ。

 昨年の12月に発売された「UVヘッドホルダー ESA-107」は、電動歯ブラシ専用の製品だ。専用品だけに、対応機種も大幅に増えている。使用できないのは、フィリップス ソニッケア エリートシリーズ用のみだ。この製品は替えブラシの根本が本体の一部になっており、ほかの製品よりもずっと太いで、入らないのだろう。

 なお、メーカーではESA-107を日本限定モデルとしており、本国のサイトにも掲載されていない。


メーカーエセンシア
製品名UVヘッドホルダー
希望小売価格5,980円
購入場所直販サイト
購入価格5,980円


左端がESA-107。電動歯ブラシやハンドソープと同じぐらいの存在感

 到着したESA-107の本体は、思っていたよりも小さかった。本体サイズは、67×73×149mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は195gだ。底面積は使用する単三乾電池4本分がちょうど入るぐらい。高さは普通の歯ブラシよりも低い。電動歯ブラシの替えブラシ専用なので、本体もコンパクトなのだ。本体が小さく、電源も乾電池なので、置く場所には困らない。洗面所周りは何かと物が増えがちなので、ありがたい。



本体正面フタを開けた状態歯ブラシをセットした状態

 電源はアルカリ乾電池が指定されているが、取り扱い説明書にはマンガン乾電池や充電式電池での使用上の注意が書かれており、動かないわけではなさそうだ。試しにエネループを入れてみたが、正常に動作した。自己責任の範囲であれば、アルカリ電池以外でも使用するということなのだろう。電池寿命は、アルカリ乾電池で約2カ月とされている。

本体底面。電源は単三アルカリ乾電池と指定されている取扱説明書には、マンガン乾電池や充電式電池についても言及されている。自己責任なら試してみる価値はありそうエネループを入れた状態。試した範囲では正常に動作した

 電池を入れたら、本体のフタを開け、歯ブラシホルダーに電動歯ブラシのブラシを入れる。ブラシは一度に4本入る。なお、ブラシは上下逆さに入れるようになっている。手前に小さな穴があるが、これは歯間ブラシなどの小さいものを入れるそうだ。

 フタを閉めるのに連動して、歯ブラシホルダーが下がって、紫外線ランプが点灯する。5分間点灯すると、電源は自動的に切れる。スイッチ類はなく、ブラシを入れて、フタを閉めるだけだ。

フタを閉めると5分間紫外線で除菌する除菌時を、やや上から見た状態歯ブラシホルダーは簡単に取り外せる
 
 今回はわざと、生乾きでやや匂いがするブラシでも試してみた。1回除菌すると、かなり匂いがしなくなる、念のためもう2回除菌すると、完全に匂いがしなくなった。匂いに対しては、効果は確実にある。

 本体と歯ブラシホルダーは、簡単にはずれるようになっており、分解して掃除するのは簡単だ。もちろん、工具はいらない。また、紫外線ランプの寿命は約2~5年とされているが、交換は簡単にできる。

取り外したホルダー本体も簡単に外せる紫外線ランプを点灯させた状態。直視してはいけない

 ESA-107は、使い方も簡単で、効果も高い。歯の健康に注意している人や、歯ブラシの衛生状態に敏感な人には向いている製品だ。あえて言えば、除菌のたびに、ブラシを電動歯ブラシ本体から外すのが、ちょっと面倒に感じる。これが習慣にできるかどうかで、使用頻度が決まりそうだ。複数の替えブラシを使いこなしているような人には最適な製品だろう。




2010年 4月 14日   00:00