セガトイズ「ハッピーシャボン」

　お風呂が恋しい季節になってきた。毎日日替わりの入浴剤で楽しんだり、浴室に雑誌や本を持ち込んだり――今でこそ「極楽～」とうなっているが小さい頃は苦手だった。体や頭を洗うというのはもちろん理解できるが、長い時間浴槽につからなければいけない理由がわからなかった。早く出てテレビみたいのに親は「しっかり肩までつかりなさい」と言う。あと10秒、あと10秒の繰り返しがなんとも苦痛だったものだ。

　そんな時に気晴らしになったのがお風呂用の玩具だった。

　お風呂用玩具には、風呂を嫌がる子供に、何とかお風呂での時間を楽しませるという意味合いもあると思う。今回紹介するのは、子供なら大喜び間違いなしのお風呂用玩具、セガトイズの「ハッピーシャボン」だ。

　シャボン玉発生機とでもいうのだろうか、ハッピーシャボンは電動で風を発生させ、シャボン玉を作る輪を回転させる玩具だ。本体は、くじらの形を模していて、シャボン玉が発生するのはちょうどくじらが潮を出す、頭頂部になる。本体のスイッチはくじらの尾びれ部分にある。操作を行なうのはそれだけとなる。

本体はくじらの形をしている	シャボン玉は本体の頭頂部から出てくる	電源スイッチは尾ひれに設置されている

　使い方は至って簡単。電池を入れたら、あとはシャボン玉液を本体にセットして電源を入れるだけだ。ちょっと面倒に感じたのは電池を底部の電池ケースに入れるときで、ハッピーシャボンは玩具の製品規定にそって電池ケースがネジ止めされているため、ドライバーを用意しなければならない。

　特徴的なのは、シャボン玉液をボディシャンプーやシャンプーで代用できるという点。付属の説明書にはシャボン玉が効率よく発生するシャンプーの比率が書いてあるため、わざわざシャボン玉液を購入しなくても気軽にシャボン玉を楽しめる。また、アロマオイルを入れたり、自分の好みのシャンプーの香りを楽しめるところも、嬉しいところだ。

ハッピーシャボンでは、市販のシャボン玉液だけでなくシャンプーやボディシャンプーを代用した液を使うこともできる。説明書には細かい説明が記載される	こちらはボディシャンプーを使って作った自家製シャボン玉液。写真ではかなり泡だってしまっているが、なるべく泡立たないように作った方がいいという。泡だってしまった場合はしばらく放置して泡が消えてから本体にセットする

　本体には固定用のパットが付属する。このパットがなかなか優秀で、浴槽の縁など不安定な場所でもしっかり固定できる。

外側のカバーを取った状態	シャボン玉はこの輪から発生する。輪の下には空気を出すファンが設けられている	本体には固定用のパットが付属する。吸盤がたくさんついているもので、安定感が高い

　実際に使ってみると、まず思ったよりも音が気になった。ただでさえ音が響きやすい浴室に運転音が「ウィーン」と響き渡る。シャボン玉は内部に設置された回転式の輪から出てくるのだが、この輪の回転がやや遅く想像していたよりもシャボン玉の発生量は少なく、発生の間隔も長く感じた。

シャボン玉が発生する様子

お風呂でシャボン玉が楽しめるというのはやはり楽しい。浴室だけでなく屋外でも楽しめそうだ

　遊園地やイベント会場で見かけるシャボン玉発生機をイメージしているとちょっと拍子抜けしてしまうかもしれない。とはいえ、自動でどんどんシャボン玉が発生する様は面白くて、しかもこれが自宅の風呂場でできるというのはやはり新鮮。これは子供なら喜ぶこと間違いなしだなと感じた。

　シャボン玉の出てくる間隔や大きさは「元気モード」「のんびりモード」の2種類のモードが用意されている。のんびりモードでは大きめのシャボン玉がゆっくり、のんびりモードでは小さめのシャボン玉がたくさん出てくる。なおこれらのモードは自動で切り替わる。

　大人の癒しグッズとしては少々厳しいかなという印象だが、子供ならば大喜びだろう。シャボン玉の持つ、あの不思議な魅力を存分に味わえる。お風呂嫌いなお子様が居る人はもちろん、子供の誕生日会や屋外でのイベントなどでも活躍してくれそうな製品だ。