メガハウス「ネイルキュート」

　女性にとって、オシャレは永遠のテーマ。近頃はオシャレの低年齢化が進んでいるが、子ども用のファッション誌などを見ていると、キッズ向けとは思えないような、大人顔負けのオシャレをした子どもがたくさん出ている。それを全面的に肯定するのもどうかとは思うが、筆者も子どもの頃に母親がたまにペディキュアを塗ってくれるのがうれしかった記憶がある。

　今回紹介するのは、子ども用のつけ爪を作れる「ネイルキュート」というおもちゃ。「大人用なんじゃないの?」と思えるほど充実したセット内容だが、よくよく見るとネイルチップはちゃんと子どもサイズになっている。お盆で実家に帰るときのおみやげ代わりで、姪っ子と一緒に遊んでみた。

　本体には、つけ爪を作るためのパーツが全てセットになっている。ペン、ネイルチップ、シールなどを一から揃えなくていいのはありがたい。そのうえ、キュートな見本がたくさん出ているサンプルシートもあるので、それを見ながら絵柄を考えればいい。これならネイルアート初心者でもスイスイ進められる。

　作り方はいたって簡単。ネイルチップにステンシルを使ってペンで色を塗る。そこにデコパーツ、シール、ラインストーンなどをつければ完成だ。大人用のネイルアートの場合は色付けをマニキュアで行なうが、ペンでするというのが子どもでも作りやすいようにとの配慮だろう。そのうえ、水性ペンなので、失敗したときは素早く洗い流すことができる。これは大人用にはない利点だ。

イエロー、ブルー、ピンク、ホワイトの4種類のネイルチップが同梱されており、土台に色を塗らなくていいので楽ちん	ペンはポスカが同梱されており、書き間違えた場合はスポンジでさっと洗い流せる

子どもが喜びそうないろんな柄のシールは、最後にデコるときに使用する	ラインストーンもついており、アクセントとして使える	サンプルシートにはネイルチップ、ステンシル、ポスカの組み合わせかたが書かれているので、それに沿って進めていくだけでOK!

　さっそく、遊びに来ていた小3の姪っ子からリクエストを承り、つけ爪を作ってみた。ネイルチップは全4色、ステンシルは全4種類、ペンは2本付属する。

　まず好きなネイルチップを選び、ネイル台の上に置く。ネイルチップには裏に番号がついており、その番号をネイル台に書かれた番号に合わせれば、置く位置を間違えない。次に、ステンシルをその上に置き、好きな色のペンで塗っていく。

　ステンシルはストライプ、ハート、フレンチ、水玉があり、2種類を組み合わせて作るというのもアリ。その場合は2度塗りしたほうがいいらしい。ペンも付属のものだけでなく、市販の極細ポスカも使えるのでバラエティ豊かなネイルアートが楽しめる。

ネイルチップの裏面に番号がついている。ちなみにネイルチップは6枚1組で、爪のサイズに合わせて5枚を選ぶ	ステンシルはシンプルながらも組み合わせて使えば、カワイイ系からクール系まで簡単に描きあがる

　塗り始めて気づいたのだが、ステンシルのとおりに塗りつぶすのは意外と難しい。ペン先が細いのでちょっとはみ出たり、もしくは塗りつぶせなかったりするのだ。まぁなんとか塗りつぶせたとしても、そこからが少しばかり難しい。

ステンシルに沿って塗りつぶしていくので簡単ではあるが、丁寧にやっていかないと仕上がりに関わるので注意!	少しガタガタにはなったが、普通にネイルアートをするのに比べれば十分な仕上がりだ

　そう、塗りつぶした爪にシールやラインストーンで飾り付けていかなくてはいけないのだ。最初は指でやっていたのだが、途中で断念。ピンセットを用意して貼り付けていくことにした。デコ素材は付属する粘着シールで1つずつ張り付けていく。美しくなるのには大人も子どもも関係なしに手間がかかるようだ。

粘着シートにはラインストーン用のシールとつけ爪用のシールがつく	完成した第1号のつけ爪。子供たちに大好評だった

　完成したら、つけ爪を1つずつ土台から外す。両端が尖っている場合があるので、そのときは爪切りのやすり部分で削っておく。最後に、付属のシールで爪に貼れば立派なつけ爪に! 貼り付けはテープで、着脱が簡単にできるようになっているため、学校などに行くときは外すなどTPOに合わせて遊べるのが嬉しい。ただし、落としてしまう可能性もあるので要注意だ。

　夜なべをする母親のような心境になりながら完成したつけ爪。我ながら、出来栄えはかなり上出来。こんなにハイクオリティなものができるとは思ってもみなかった。手先が不器用な筆者でさえ満足のいくものが作れたのがうれしくなり、結局はお盆で集まっていた子供たち4人分のつけ爪を作る羽目になってしまった。

こちらはフレンチと水玉を組み合わせてみた。ポップな印象が個人的にもお気に入り	うれしそうな子どもの表情を見ていると、頑張ったかいがあったというものだ

　ちなみに付属のネイルチップを使い終わってしまっても、別売りで「ネイルチップセット」(1,050円)が売られているので、繰り返し遊べる。服装に合わせて、いろんな柄のつけ爪を作るのも楽しそうだ。

　最近、オシャレに目覚め始めた子どもを持つ親はぜひプレゼントの候補にしてほしい。芽生えたばかりの乙女心をくすぐるには間違いないアイテムと言えるだろう。