やじうまミニレビュー

フィスラージャパン「チリス・ガーリックピーラー」

~ニンニクの皮を超カンタンに剥く
by 正藤 慶一


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


フィスラージャパン「チリス・ガーリックピーラー」。チリスはスイスの台所用品のブランド
 今回紹介するのは、フィスラージャパンの「チリス・ガーリックピーラー」。読んで字の如く、Garlic(ニンニク)のPealer(剥き器)だ。

 ニンニクといえば、その独特の香りが料理のアクセントとなるおなじみの食材。食べて美味しいのはもちろんだが、疲労回復や滋養強壮など、その効能もまた魅力のひとつだ。読者の方でも好物としている方は多いだろう。かくいう私もニンニクが大好物。カレーやギョウザなどにはもちろん、焼きそばやうどんといった麺類にもガンガン入れている。

 しかし、意外と面倒なのが「皮剥き」。ニンニクの皮は“実”の部分にぴっちりとくっついており、なかなか剥きにくい。根っこの方を包丁で切り落としてから指で剥けば割と楽だが、今度は手にあの独特のニオイがこびりついてしまう。このニオイがなかなか落ちないのだ。

 そんな悩みを解決してくれるのが、この「チリス・ガーリックピーラー」なのだ。


メーカーフィスラージャパン
製品名チリス・ガーリックピーラー
希望小売価格1,680円
購入場所Amazon.co.jp
購入価格1,680円

本体はゴム製で円筒形のデザイン。刃も付いておらず、これだけでは何に使うのか見当が付きにくい
 この製品、外見もまた特徴的。素材はグニャグニャに曲がるゴムで、中は空洞の円筒形のデザインとなっている。“皮剥き器”と銘打たれているものの、刃とおぼしきものは備えていない。おまけにカラーはブルー。何の説明もなしにこの筒だけを見せられては、どのように使うものかを見抜く人はいないだろう。

 使い方はとにかく簡単だ。1片のニンニクを皮のまま筒の中に入れ、テーブルやまな板などの硬い板の上で、筒をゴロゴロと転がすだけだ。転がすことによってニンニクの皮がゴムで挟まれ擦れるため、転がすごとに皮の「カサカサ」という音が鳴る。これを数回繰り返したら、筒をひっくり返して取り出すと、見事にニンニクの皮と実が分離されている。ニンニクには傷もまったく付いておらず、ツルンとしておりとてもおいしそうだ。

筒の中に1片のニンニクを入れ、手で押しながら転がすすると、皮と実が見事に分離されている。特に傷が付いたようすもなく、とてもおいしそうだ

皮剥き作業の動画。ものの十数秒でキレイに剥ける

 作業にかかった時間はわずか十数秒。とにかく「簡単」の一言に尽きる。また、ニンニクにはゴムごしに触れているだけなので、手にはあの独特のニオイが一切付かないというのも魅力だ。使用後は筒の内部に皮の破片が付着することもあるが、水道で洗い流すだけですぐに取れてしまう。手入れも超簡単だ。


 完全無欠のように見えるガーリックピーラーだが、ひとつだけ苦手なものがある。それは“生ニンニク(新ニンニク)”。一般的にスーパーなどで売られているニンニクは、長期保存できるよう乾燥処理が施されているが、生ニンニクはその乾燥を省くことで、とれたての味が楽しめるのだ。そのため、皮に水分が多く含まれており、しっかりと力を込めて転がさないと剥きづらかった。また、一度剥けたと思っても、さらにその中にもう一枚皮が被っていた……ということもあった。細かい話ではあるが、ニンニクは生に限るという人にはあまり向かないだろう。

使用後、筒の中には皮が残ることもあるが、水洗いで簡単に流せる。食洗機にも対応している生ニンニクの皮を剥いたところ(左)。キレイに剥けたように見えるが、実は皮がもう一枚残っている。皮に水分が多いと剥きにくいようだ

 とはいっても、一般的なニンニクならまったく問題がない。とにかく簡単・清潔・スピーディー・キレイにニンニクの皮が剥けるのだ。ニンニク好きで家庭でもよくニンニク料理を作るという「ニンニク党」にはマストアイテムとも言える製品だ。


2009年 5月 13日   00:00