やじうまミニレビュー
ウィズ「慰謝料電卓」
ウィズ「慰謝料電卓」 |
先日、友人と居酒屋に行ったときの出来事だ。最初にビールを頼んだものの、待てど暮らせどビールが来ない。関西人は「いらち」(せっかち)だとよく言うが、筆者ももれなくその一人。思わず店員を呼び止めてもう一度オーダーを確認したのだが、怒りを抑えながらの筆者の落ち着き払った態度に友人の失笑を買ってしまった。
その場ではなんとか怒りを抑えたものの、日常生活のなかでイライラする出来事は度々ある。しかし、その都度怒りをあらわにしていては社会人としての生活が成り立たないので、なんとか押さえるようにしている。この積み重ねがストレスの一因となるのだろう。
そこで、今回紹介するのが、イライラしたときや怒りを感じたときに相手に対して架空の慰謝料を請求してストレスを解消させようというグッズ。ウィズの「慰謝料電卓」だ。
メーカー | ウィズ |
製品名 | 慰謝料電卓 |
希望小売価格 | 2,415円 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 2,282円 |
慰謝料を計算するというとややこしい計算をするように思うが、この製品はいたって単純な方法でその金額を算出できる。慰謝料を請求する相手、相手と自分との関係、更に出来事を入力し、自分の怒り度合いをボタン連打で表す。そうすると、自動的に慰謝料が計算され、画面に表示される仕組みだ。
請求する相手や関係などはそれぞれ10個の選択肢が用意されており、「恋人」や「友人」など、怒りのシチュエーションによって選べるようになっている。また、出来事に関しても「ひどいことをされた」「忘れられた」「怒られた」など10パターンが選べ、おおよその怒りには対応してくれるだろう。
さっそく、冒頭で述べた居酒屋でのヒトコマの慰謝料を計算してみよう。まず、相手に「店員・他人」を入力、自分との関係では「従業員」を選んだ。今回の場合は注文を忘れられていたので、出来事は「忘れられた」を選択。ここまで入力すると、画面には「何を?」という文字が表示される。
文字はすべてカタカナで表示される | 今回は注文を忘れられたので怒っている原因は「チュウモン」と入力した |
ここで迷わず「チュウモン」と入力する。本体はケータイと同様のかなめくり方式が採用されており、最大16文字までの入力に対応している。ここまでの入力が終わると、画面にはひと言コメントが表示される。今回は「マジデ?」とのお言葉。ちなみに違うシチュエーションでの計算をした場合には「ショウガナイ」と言われた。できればここでは同調するメッセージが出てくれないと、こちらが精神的なダメージを受けかねない。
怒りを最大にすると、最初は穏やかな表情のキャラクターも恐ろしい表情に |
この後が一番の山場だ。「精神的ダメージ連打!」というセリフと共にキャラクターが表れるので、怒りのエネルギーを精神的ダメージボタンにぶつけよう。連打の回数に伴い、怒りのメーター値は増え続け、キャラクターの表情もどんどん険しくなってくる。思わずボタンを連打する指に力が入ってしまうのだが、決して押す力は関係ないので注意したい。
連打をし続けていて「いや、そこまででもないな」と冷静さを取り戻したときは、「-」キーを押すとメーター値が下がる。それに伴いキャラクターの表情も緩んでくるので、見ていると思わず「そうだよね、そんなに怒ってないよね」と声をかけたくなった。
怒りのたけをぶつけ終わったら決定ボタンを押す。いよいよ慰謝料の発表だ。今回の筆者が店員に求める慰謝料は12,417円。あと、おまけとしてワインもついてきた。実際に謝られたわけではないのに、現実的な金銭の数値で表示されるとなんとなく、心も静まってくるから不思議だ。
面白いのは人間関係をかけ算や、マイナス、プラスで揶揄しているところ。計算機ならではの機能を上手く生かしている。本体は、通常の電卓としても使用できるので、人間関係以外の計算にも活用できる。
机に置くと派手な色合いなのでかなり目立つ。会社でネタ代わりに使うのもアリ | おまけとして3枚つづりの請求書がついてくる。慰謝料を請求したい相手に突きつければ完璧だが、責任は負えない |
慰謝料というなかなかスパイスの効いた形ではあるが、提示した時の相手の顔を想像すると気持ちも収まってくる。実際に相手にその金額を伝えるかどうかの判断はみなさまにお任せするが、ストレス発散の手段としてはアリな製品だ。
2009年 4月 27日 00:00
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