家電製品ミニレビュー

セールス・オンデマンド「ブルーエア ミニ空気清浄機」

~卓上に置ける、シンプルでおしゃれな空気清浄機
by すずまり
セールス・オンデマンド「ブルーエアミニ空気清浄機」

 梅雨も到来し、そろそろ空気清浄機を意識したほうがいい季節がやってきた。なぜ今の季節に空気清浄機なのか。

 実は梅雨は、ハウスダストアレルギーの原因となるダニやカビが大繁殖する季節だからである。ハウスダ スト1mg中には、約1,000個のカビ胞子と、約3匹のダニが含まれていると言われている。想像するだけで、体のどこががムズムズしてきそうだ。

 最大のアレルゲンといわれる「コナヒョウダニ」は、夏から秋にかけてが繁殖のピークだ。気温25~30℃、湿度75%以上になると、畳の表面、ふとん、カーペット、ソファ、ぬいぐるみなどで繁殖しやすい。

 カビは、気温20~30℃、湿度75%以上で繁殖する。こちらもカビ自体ではなく、カビの胞子嚢(数μm)が飛散し、ダニと同じく繊維などに付着したものを人が吸引してしまうことでアレルゲンになるようだ。

  しかも、夏に大活躍するクーラーは、カビの格好の住みかであり、飛散原因にもなっている。10μm以上の粉塵は鼻毛で止まるが、2~5μmは喉を通過し、 0.01~2μmは肺まで進入するといわれているので、微細化したダニも、カビの胞子嚢も、知らないうちに体内に取り込んで……となれば、意識したほうがいいわけだ。


メーカーセールス・オンデマンド
製品名ブルーエア ミニ空気清浄機
購入場所Amazon.co.jp
購入価格11,635円

パーソナルスペースをカバーする、コンパクトな空気清浄機

  部屋全体をまるごとクリーンにしてくれる装置を導入できればいいが、場所的にも、コスト的にも難しいという方は、せめて自分がよくいる場所だけでも気を配ってみるといいかもしれない。たとえば、北欧のブルーエア社から新たに登場した「ブルーエア ミニ空気清浄機(以下、ブルーエア ミニ)」は、パーソナルスペースだけでも清浄したいという方にちょうどよいのだ。国内ではセールス・オンデマンドから発売されている。

 ブルーエア ミニの特徴は、そのシンプルな構造だろう。本体と電源ケーブルのほかは、フィルタしかない。フィルタは、汚れがひとめで分かるだけでなく、本体との着脱も差し込むだけで簡単だ。半年に1回交換すればよいという手軽さも助かる。

取扱説明書、本体(フィルター付き)、電源ケーブル側面から見ると、ほとんどがフィルターだと分かる
フィルターは簡単に取り外せるフィルターを外した状態


フィルターの着脱は驚くほど簡単

 

 操作系は本体の横のスイッチ1つのみ。上にスライドさせて電源をオンにしたら、あとは吸引パワーを微調整するだけ。取扱説明書も、A4サイズを2つ折りにした程度なので、どれだけ簡単か分かるだろう。とにかく、「これだけ!? 」と面食らってしまうほどシンプルなのだ。

操作は側面のスイッチ1つのみ背面

 構造だけでなく、デザインもスッキリしている。本体サイズは160×95×190mm(幅×奥行き×高さ)で、重さはフィルター込みでもわずか700g。

 そのサイズゆえに、対応範囲は1.5畳と狭いのだが、ブルーエアの特許技術「HEPA Silent(ヘパサイレント) テクノロジー」を採用しており、空気中に漂う0.1μm以上の細かい粒子を、すばやく、かつ99.97%という高い除去率で除去してくれるという。今、いる場所の周辺を集中的に清浄してくれるのである。

非常に軽い本体下にあるのは、粉塵吸着に用いる「イオナイザー」とコネクタ差込口

 また、ちょっとしたバッグより軽いので、片手でどこにでも持ち運べる。しかも、どこにおいても、いつの間にか馴染んでいる不思議なデザインだ。仕事場のデスクの隅や居間の棚に置いてみたが、あっという間に馴染んでしまい、視界に特別なものがあるようには思えなくなった。自宅なら、朝は食卓に、昼間は居間のソファに、夜はベッドサイドにと、臨機応変に設置してもいいかもしれない。

仕事場の隅においてみた居間の棚においてみた

 吸引対象を目視できないため、具体的な効果をお伝えすることはできないのだが、1日の大半を過ごす仕事場のデスクの隅で使うようになってからは、心なしか、くしゃみの回数が減ったようにも思う。筆者は、唯一持っているアレルギーが、ハウスダストアレルギーであると診断されている。風邪を引いたわけでもないのに、仕事中によくくしゃみがでるなとは思っていた。ブルーエア ミニの効果でくしゃみが減ったとしたら嬉しい。

 ちなみに、運転音は、吸引力を最大にするとそれなりの音がする。仕様では運転音は44dBということだが、静かだと思えるかどうかは設置する場所や、個人の感覚にゆだねられるところだろう。昼間、もっとも弱くした状態なら、周辺の環境音と混ざって、ほとんど気にならない。


操作性と運転音をチェック

 

 専用フィルターの交換は半年に1回。公式直販サイトにおいて2枚セットで4,200円で販売されている。フィルターのコストはかかるが、電気代は安い。消費電力は5Wで、1時間当たりの電気代の目安は0.1円。断続的に使い始めてから3週間程になるが、ワットモニターが示す料金は10円にも満たなかった。これなら、節電の夏も、安心して使い続けられるだろう。

 軽くてシンプルで操作が簡単というブルーエア ミニは、使う人も場所も選ばない。初めての空気清浄機としてもおすすめである。






2012年6月26日 00:00