家電製品ミニレビュー
三洋電機「トラベルポット U-AVA500F」
三洋電機「トラベルポット U-AVA500F」 |
海外に長期滞在する時に持って行くと便利なのが簡易ポットだ。国内の宿泊施設にはだいたい小型ポットが各部屋に置いてあるが、海外ではホテルによっては置いてないところも多い。室内でちょっとお茶を、とか、カップラーメンなどの軽食をする時に簡易ポットが大活躍してくれる。今回は、飲み物だけでなくちょっとした調理にも活躍してくれる三洋の「トラベルポット U-AVA500F」を紹介しよう。
メーカー | 三洋電機 |
製品名 | トラベルポット U-AVA500F |
希望小売価格 | 8,925円 |
購入場所 | 楽天市場 |
購入価格 | 7,500円 |
■荷物を少なくしたい渡航を意識したデザイン
U-AVA500Fのサイズは180×150×105mm(幅×高さ×奥行き)。重量は約730g。形状は丸みを帯びたデザインで、パッと見の印象は「飯盒」である。本体は容量500mlのポット部と下部の黒い部分がヒーター部から構成されており、ポットはヒーターから取り外して使うこともできる。
U-AVA500Fは海外での使用を想定した製品のため、オートボルテージ機能を備えており、100V~240V間で自動変換してくれる。そのためアップ・ダウントランスを用意する必要はない。なお消費電力は220W。
付属品には、国内で使用可能なプラグに加えて、中国・インドネシアで使用可能なBプラグとフランスやイタリア、スペインなどで使用できるCプラグ、本体を収納するキャリングポーチがある。
本体はかなりコンパクト。単行本とサイズを比較してみた | 使用していないときの状態。見た目はとても飯盒に似ている | フタはプラスチック製。傾けてもフタがズリ落ちない作りであるため、給水するとき以外、フタを外す必要はない |
本体とケーブル接続はマグネット方式 | 付属のフラグセット。国内で使用可能なAプラグに加えて、BプラグとCプラグが同梱されている |
■持ちにくそうだが使い勝手は◎
スイッチ類はとくになく、電源プラグをコンセントに挿すとヒーター部の加熱が開始されるシンプルな造りだ。通電中はヒーター部正面にある大きめのランプが点灯する。本体には空だき防止機能も用意されており、水を入れていない状態では通電しない。本体はシンプルな構造だが、渡航前に一度使い勝手を確認しておいた方がいいだろう。
ヒーター部だけを置いてみると、空だき防止スイッチを押し込めずに浮いてしまう | ヒーター面とポット下部は、セットする向きがわかりやすいように非対称となっている |
ポット部の最大容量は500ml。ポットに水を一杯にして沸騰するまでの所用時間は20~25分と少し長めだ。電気ポットなどに比べるとかなり時間がかかるが、日常的に使う製品ではないので、それほど不満には感じなかった。試しみたところ、背の低いレトルト食品ならば暖めることができた。見た目が飯盒っぽいので、炊飯も行けるかと思ったが火力不足のようで半炊きになってしまった。。
ポットの内側には、250ml、500mlの目盛りがある | 目盛りは水を入れても見やすく、使いやすい |
電源を入れると、ポット部正面のランプが点灯する | 500mlの水が沸騰するまでの時間は20~25分。ちょっと長めである |
ハンドルは折りたたみ可能となっており、お湯を沸かす前に引っ張り出しておくことが推奨されている。当然、ハンドルが加熱されるだけでなく、カバー部分が溶ける可能性があるからだ。このハンドルは、一見持ちにくそうな印象を受けるが、意外と持ちやすく、ハンドルカバーの反り返った部分で十分な厚みが生まれるため、グリップ感はすこぶる良かった。
ハンドルは折りたたみ式。あまり見ないタイプである | 見た目の印象では持ちにくそうだが、実際に持ってみると、とてもホールドしやすい | カップに注ぐときもバランスが取りにくいといったことはない |
■ヒータ部をポット部に収納してコンパクトに
最後に、この製品の最大の特長ともいえる収納について見てみよう。ヒーター部分はポットよりも、一回り小さくなっているため、本体を逆さまにするとポット部の中にヒーターがすっぽりと収まってしまうのだ。収納時の高さは約10cmといったところで、キャリングポーチに収めてしまえば、バックの中でも場所を取らない。
収納状態にしてみたところ | ケーブルやプラグを剥き出しで収納するのは厳禁。クロスなどにくるんでポットに入れると、さらに省スペースになる |
ケーブルをポット内に納めることもできるが、そのままではフッ素加工が剥がれてしまう。布やパッケージ開封時にケーブルが梱包されていたクッション剤を利用すると、さらに収納スペースを省くことができる。これならば、スーツケースに入れて持って行こうという気になる。
おなじみのキッチンアイテムとのサイズ比較。かなりコンパクトになった | パックパックに収納してみたところ。カメラなどを入れておくスペースだが、まったく邪魔にならなかった |
■場所を取らない旅行アイテムとして
国内だと宿にポットがあるケースが多いため、やはり用途としては海外渡航で光る存在だろう。連休に海外旅行へ行くとき、ポットがいると思ったら三洋の「トラベルポット U-AVA500F」をチェックしてみてほしい。
2009年9月7日 00:00