家電製品ミニレビュー
こまめに浴室掃除がしたくなるお掃除グッズ「パワフルバスブラシ」
by 藤原 大蔵(2016/2/25 07:00)
浴室の掃除は「擦る(こする)」という力作業が延々と続く。その範囲は浴槽、壁、天井だけにとどまらず、蛇口やボトルなどの小物類にまで及ぶ。狭い空間の中で力を込めながら、這いつくばったり立ったりと忙しいだけでなく、時には手や肘をぶつけて痛い思いさえする。とにかく億劫になりがちだ。
そんな面倒な浴室の掃除をラク~にしてくれる、シー・シー・ピーの電動ブラシ「パワフルバスブラシ ZZ-LB10」を紹介しよう。
メーカー名 | シー・シー・ピー |
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製品名 | パワフルバスブラシ ZZ-LB10 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 10,211円 |
アタッチメントは4種類+1と充実
パワフルバスブラシには、充電式の本体に加えて、4つのアタッチメントと延長ロッドが付属する。本体の大きさは72×92×200mm(幅×奥行き×高さ)で、バッテリー込みの重量は456g。バランスが良く扱いやすい。もちろん防滴仕様なので、本体を濡らしても大丈夫。
アタッチメントは、異なる材質にも対応する4種のスポンジやブラシ、立った姿勢で掃除ができる延長ロッドがある。
掃除する場所、材質に応じたアタッチメントは以下の通りだ。
(1) 天井、床、壁などの広い面用の「ロングソフトブラシ」
(2) 浴槽用の「ウレタンスポンジ」
(3) 鏡、ガラス窓、蛇口用の「メラミンスポンジ」
(4) 排水口やタイル目地、溝用の「パイプブラシ」
(5) 長さ730mmの「延長ロッド」
どのアタッチメントも、本体に軽く挿し込むだけなので取り付けは簡単。延長ロッドのみ、挿し込んでから回してロックするが、こちらもワンタッチでできる。
どのブラシを取り付けても、重量は474~585gと扱いやすい重さ。延長ロッドを足した場合、さらに224gが加算されるものの両手で使えば重く感じることもなく使える。
取り外しできるバッテリーで充電がカンタン
パワフルバスブラシのニカドバッテリーは、本体から取り外して充電する。水回りから離れた場所で充電できるうえ、濡れた本体を他の場所に持ち出さなくて済む。バッテリーは本体の取っ手の内側に押し込むだけで装着できる。
バッテリーは満充電までに約8.5時間必要だ。充電時は、充電スタンドのランプが赤色でスタートし、完了すると緑色に変わり知らせてくれる。バッテリーの容量は1.3Ah。連続使用時間は、満充電で最大約30分だという。
本体の電源のON/OFFは、取っ手の電源ボタンを「カチン」と押すだけで回転がスタートする。もう一度ボタンを押せば止まる。
回転が穏やか。汚れが飛び散るストレスが少ない
バッテリーを装着し、ブラシをつけてイザ! と、電源を入れて少々拍子抜けてしまった。ブラシの回転が想像していたよりもゆっくりだったからだ。モーターがギュンギュンに回り、みるみるうちに汚れが落ちていくのを想像していただけに、目で十分に追える回転速度(1分間に約175回)に、これで大丈夫なの? と思ってしまった。
しかし、そんな心配はすぐに吹き飛んだ。イイんです、このスピードが良いのです。
高速回転でない分、ブラシやスポンジを掃除する面に押し付けても、本体が振り回されずに力が加えやすい。ブラシやスポンジが濡れても飛沫が盛大に飛び散らないので、普段着のまま気負わずに掃除ができるのがポイントだ。
浴室全体をくまなくお掃除
わが家の浴室の広さは1.2×1.6(幅×奥行き)で、1.2×0.75m(同)の浴槽のついた、一般的なユニットバスだ。さて、1回の充電でどのぐらい掃除ができるのか試してみた。このレビューのために敢えて1週間、浴室の掃除をまったくしなかった。
【浴槽】イライラから開放される
まず風呂用洗剤を浴槽全体に軽くスプレーし、ウレタンスポンジで掃除を始めた。本体を軽く押しながら、上から下へ、または左から右へとゆっくり移動させながら進める。柔らかいスポンジはある程度の凸凹にも入り込み、確実にキレイになっていく。約6分で浴槽の掃除は終了した。水で流すと、元のツヤがしっかり戻っていた。
浴槽掃除の厄介な点は、いわゆる狭い箱の中であっちを向き、こっちを向き、スポンジを握りしめて擦り続けなければならないことだ。しかも、自由に動けないので浴槽内部の垂直面を洗う際は力を込めにくく、手薄になる場合もある。着衣のままなら、確実に服が濡れてしまう。
その点、パワフルバスブラシなら、軽く押し付けながら本体を移動させるだけなのでラク。ゴシゴシが要らないので、狭い浴槽内で手をぶつけるような痛い思いもゼロ。延長ロッドを使えば、腰をかがめなくても浴槽の底までしっかりキレイにできるのだ。洗剤にもほとんど触らずに済むのも良い。
【壁・天井・床】ロングソフトブラシだけでOK
1週間程度の汚れならば、壁と天井、さらに床も、洗剤とロングソフトブラシだけでキレイになった。ブラシは無数のナイロン繊維の束でとても柔らかい。回転すると繊維が遠心力で汚れを叩き、掻き取るように汚れを落とす。コーナー部はもちろん、床の細かな目地さえもキレイになった。
延長ロッドをとりつければ2.4mの天井にもラクに届く。先にも記しているが、その際も水滴や洗剤、汚れが飛び散りにくいので、着衣のままでも掃除しやすい。
壁、天井、床に、ドアも含めて15分程でキレイになった。範囲が広いが、ラクな姿勢のままゆっくりと本体を移動させるだけで終わるので、汗もかかなかった。キズがつきにくいので、オールラウンドブラシとして、プラスチック製の小物の掃除にも向いている。
【蛇口や鏡】メラミンスポンジは洗剤要らず。水だけでほぼ汚れが落ちる
蛇口や鏡についた汚れは、一度固まってしまうと掃除がなかなか厄介な箇所。だが、メラミンスポンジと水だけで、ほぼ汚れが落ちた。特に鏡の掃除はあっという間だった。
ただし、メラミンスポンジの直径は67mmで、固いので、蛇口の細かな凸凹や、壁面からの立ち上がり部分にはどうしても入っていけない。普段から汚れを溜めぬように、先のロングソフトブラシでこまめに手入れし、メラミンスポンジは磨き用に利用するといいだろう。
鏡と2つの蛇口の掃除は7分ほどで終わった。
【排水口】ドロドロ、ヌメヌメにほぼ触らずに済む
パイプブラシを使えば、排水口の掃除も軽快に進められた。排水口はあっという間にドロドロでヌメヌメの汚れに覆われ、素手では特に触れたくない場所だ。
回転するブラシは汚れや飛沫を飛び散らさずに、網やパーツの細かな凸凹にも入り込んで、着々と汚れを落としていく。本来ならば相当気の重い排水口の掃除も、せいぜい3分程でツルッとキレイになった。
一度の充電で浴室から洗面所までキレイにできた
ここまで、浴室全体の掃除で、パワフルバスブラシの駆動時間の合計は31分だった。満充電で最大約30分だったが、モーターは30分を超えても余裕で力強く回転する。
ならばと、洗面所のシンクもついでに掃除してしまった。ロングソフトブラシを使ったが、コーナー部にもしっかり入り込み、これまたラクに掃除できてしまった。結構汚れていたが、5分ほどでキレイになった。
1度の充電で35分以上駆動させてもまだまだ大丈夫そうだった。ブラシを外して駆動させたところ、その後28分間も回り続けた。十分なパワーがあるので、かなり広い浴室でも電池切れを気にせずにしっかり掃除できるだろう。
ラクならば、お風呂掃除は苦にならない
パワフルバスブラシを使った掃除は、とにかくラク。無理な姿勢も要らず、力任せのゴシゴシからも開放されるので、淡々と、確実に掃除が進められる。冬でも寒さを気にせずに、着衣のまま掃除ができるのも嬉しい。
とは言うものの、何カ月も放ってガッチガチに固まってしまった汚れには向かない。そうならないための、「転ばぬ先の杖」になるのがパワフルバスブラシだ。汚れが乾燥して固まる前ならば、「ロングソフトブラシ」と「延長ロッド」だけで、蛇口や鏡も含め、ほとんどの場所がラクな姿勢でキレイになる。
浴室は身体の汚れを落とすだけでなく、リフレッシュや癒しの場所。だからこそ、キレイさを保ちたい。「毎日のこまめなお風呂掃除」をグググッと現実的なものにしてくれるお掃除グッズとして、パワフルバスブラシは大いにオススメだ。