家電製品ミニレビュー
温かいスチームで熟睡! 睡眠中の乾燥を防ぐオムロンの「パーソナル保湿機」
by 西村 夢音(2015/12/15 07:00)
寒くなり、乾燥も気になる季節になってきた。特に寝起きは、喉が痛くなることが多く、風邪かも……と不安になることがある。
そこで、オムロンヘルスケアと三菱電機が共同開発した「パーソナル保湿機 HSH-101」を使ってみることにした。スチーム発生口から約50~75cm先までを潤す、顔周りなどの集中保湿に適した製品だ。
メーカー名 | オムロン ヘルスケア |
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製品名 | パーソナル保湿機 HSH-101 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 28,312円 |
パーソナル保湿機は、ベッドサイドに置いて睡眠中の使用を推奨している。加湿方式はスチーム式で、水を沸騰させて蒸気を放出する。約45℃の低温スチームと常温風が同時に吹き出す構造で、スチームの上部から常温風が吹き出すため、スチームが上昇せず顔周りにしっかり届けられるという。
約50~75cm先までと、狭い範囲での使用を推奨しているため、タンク容量は1Lと小型。本体幅は約15cmでサイドテーブルに置きやすい。タンクは小型だが、運転時間は連続モードで約4時間、間欠モードで約8時間となっている。睡眠中の使用と考えると十分だろう。
さっそくベッドサイドに置いてみた。パーソナル保湿機を使用する際は、吹き出し口と顔を最適な距離に保つ必要がある。前述のとおり、発生口から約50~75cmの距離に顔が来るようにし、高さも顔と同じになるようにする。
筆者はもともと、ベッドと同じ高さのサイドテーブルを置いていたので問題なかった。また、普段使っているシングルベッドは幅が約120cm。吹き出し口からベッドの真ん中までは約60cmだったので、距離も難なくクリアできた。人によっては、設置環境が整わない場合もあるので、それに応じたサイドテーブルなどを用意する必要があるだろう。
ホットタオルのような気持ち良さ! 温かいスチームで熟睡
運転を開始すると、しばらくは涼しい風が送られてきた。スチーム式なため、水を沸騰させているからだ。約4分で温かいスチームが発生し、顔周りに届き始める。スチームは約45℃ということで、心地良い温かさだった。ホットタオルを顔に当てたように気持ち良く、それだけでぐっすり眠れてしまった。
これまで使っていた加湿器は、気化式や超音波式のもので、加湿されても水が冷たくなってしまっていた。加湿しているはずなのに部屋が冷え、かえって風邪を引きそうになることもあったが、パーソナル保湿機はその心配もない。間欠モードなら8時間後まで運転できるため、朝起きた時にも温かいスチームを浴びられる。寝起きの喉もイガイガすることがなくなった。
また、顔にうまくスチームが当たらない場合は、常温風の吹き出し口にある送風ダクトを調節すれば問題ない。ダクトの方向によって、スチームの向きを上下に変えられるので、細かい調整が可能だ。
電源を入れた際は、まず8時間の間欠モードで運転がスタートする。これは、運転開始後と終了前の1時間は連続でスチームを発生し、間は電源のON/OFFの切り替えて断続的にスチームを噴出するモード。
従来モデルでは、間欠運転時のON/OFFの切り替え音が気になるという声があったが、HSH-101では切り替え音をソフトにして音の聞こえ方を改良したという。実際、睡眠中に音が気になることはなく、しっかり睡眠を取ることができた。
連続でスチームを発生させたい場合は、タイマーボタンを何度か押すと、ランプ表示が消え連続モードになる。この場合の運転時間は4時間なので、朝起きた時には運転が停止していた。
間欠モードで運転しながら、表示ランプを消したいときには、タイマーボタンを3秒以上長押しするとランプが消える。睡眠中に光が気になる人にオススメだ。
サボテンマークで乾燥状態を知らせてくれる
また、HSH-101で新搭載された機能に「保湿ナビ」がある。本体には温湿度センサーが備えられており、肌や喉のうるおいが必要な温湿度環境になると、サボテンマークの「保湿ナビ」ランプが点灯して知らせてくれる。
保湿ナビランプは、電源OFFの状態でもコンセントを差しておけば光る仕組みだ。本体の隣に温湿度計を置いてみたところ、湿度40%前後になるとサボテンマークが光っていた。
夜、ベッドに入る前にタンクに水を入れるようにしているが、疲れているときは面倒になりがち。しかし、サボテンマークが光っていると、きちんと保湿しなくてはと思え、使用頻度がぐっと上がった。
手入れはカンタン! コードがなくて持ち運びやすい
加湿器で必要なのは、定期的なお手入れ。
手入れをするのは、蒸気発生部分のフードや蒸気ガイド筒など。パーツは取り外しやすく、電源コードも取り外しできるので、簡単に持ち運べる。本体に少量残っている水は捨てる必要があるが、パーツを全て外した本体は軽く、片手で持ててしまうので排水しやすかった。
水を加熱する蒸気皿は、3週間ほど手入れをしなかったら白い水アカが付着していた。しかし、水で流せばキレイに取れ、最後に水拭きすれば問題なかった。水アカは放置すると固まってしまい、加湿能力が落ちるのでこまめに手入れしよう
排水前に外したフードや蒸気ガイド筒などは、水洗いするだけ。いずれの手入れも週に1回を目安に行なう。加湿器は手入れが面倒なイメージだが、この製品はパーツが取り外しやすく、全て小型なので煩わしいと感じることはなかった。
パーソナル保湿機を使って思ったのは、顔周りが温かい蒸気に包まれてとにかく気持ち良い! ということ。使用していない時よりもはるかに睡眠の質が良くなり、目覚めがスッキリするようになった。寝起きの乾燥もしなくなり、風邪予防にもつながっている。
水を沸騰させるスチーム式なため、電気代は超音波式などに比べるとやや高く、8時間運転した場合で約21円。しかし、蒸気の心地よさやぐっすり眠れることを考えると、ぜひオススメしたい製品だ。