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脳の働きがアップ?! コロナが新技術を発表
(2015/12/16 18:32)
コロナは、イオン化したナノミストを生み出す独自技術「ナチュラルクラスターイオン」が、脳の働きの効率アップにつながるという研究成果を発表した。
ナチュラルクラスター技術は、水を回転する金属網に衝突させ、約10~500ナノメートルまで細かく破砕してイオン化させるもの。イオン化したナノミスト「ナチュラルクラスターイオン」は連続して大量に発生できるため、除菌や消臭、美肌などに効果があるという。
同技術では、水は急激に微粒化されると、大きい水粒子は正に帯電して落下し、小さい水粒子は負に帯電して周りの空気も負に帯電させる現象「レナード効果」を利用している。レナード効果は、滝の近くで水から得られる爽快な気分とも関係があるという。
同社はこれまでに、ナチュラルクラスター技術を採用した製品として、肌の水分量をアップさせ美肌効果を促す保湿機「ナノリフレ」や、体を芯から温める住宅向けの低温ミストサウナ「ナノリッチ」などを販売。
このほか、業務用の「ナノフィール」をラインナップ。適用床面積は最大138平方mで、介護施設や幼稚園などに導入されている。幼稚園からは、「まだオムツをしている2~3才児のクラスに設置したが、オムツ交換のときなどにニオイが気にならなくなった」などの声が挙がったという。
ナチュラルクラスターイオンで集中力アップ
今回成果発表した研究は、脳科学者・加藤 俊徳氏と共同で行なったもの。ナチュラルクラスターイオンを発生させた空間で、脳機能の計測実験をした。
ナチュラルクラスターイオンを充満させた環境とそうでない環境で、単純作業課題と記憶課題を実施。被験者の感想を集約したところ、イオンを充満させた環境の方が、脳のスッキリ感や集中できた感が20~30%増す結果になったという。
また、脳活動の新指標「脳酸素消費(COE)」による実験結果も発表。脳酸素消費とは、神経細胞で酸素消費が起き、血管内の酸素が細胞へ移動すること。脳酸素消費が増加するほど、脳が働きやすいという。
ナチュラルクラスターイオン空間で、実験装置を被験者の頭部に装着して測ったところ、単純作業課題と記憶課題いずれのときも、酸素消費が明らかに高まったとしている。
加藤 俊徳氏は、「ナチュラルクラスターイオン空間では、脳酸素消費が増加し脳が働きやすくなり、集中力がアップするということがわかりました。空間で脳が変わるということは、脳科学の画期的な成果だと思います」と述べた。
同社はこの結果から、「これまでは介護現場や幼稚園など、除菌・消臭効果を期待する場所を中心にしていたが、今後は、オフィスや教育現場など、脳を活性化させる必要がある場所にも導入していきたい」としている。