家電製品ミニレビュー

話題の真空ミキサーに加熱機能! 真空保存機能も持つマルチミキサー

エスキュービズム「らくっく」

 今話題の調理家電、それが真空ミキサー。真空状態にしたポットでミキサーをかけるので、ジュースが酸化せず栄養もフレッシュなままジュースにできるという。

 なかでも、今回紹介するエスキュービズムの「らくっく」は、真空ミキサーに加熱機能、そして真空保存機能も兼ね備えた、マルチクッキングミキサーだ。

メーカー名エスキュービズム
製品名らくっく WM-001
購入場所Amazon.co.jp
購入価格24,900円

 このミキサーでできることをまとめたのが次の表。機能としては、ミキサーと加熱機能、真空機能の3つがあり、これらの組み合わせや温度、加熱時間やオプション品との組み合わせで、さまざまな調理ができる。

メニューモードミキサー機能加熱機能真空機能おもな用途
スープ
(なめらか・粗い)

素材感を残す「粗い」モードと、舌触りのいい「なめらか」モード
-おもにポタージュなど
加熱
(ゆでる)
-
沸騰してから10分間
-カレーなど
加熱
(蒸す)
-
沸騰してから10分間
-蒸し野菜など
加熱
(煮込み)
-
80~85℃で20分
-お煮しめなど
加熱
(再加熱)

~70℃まで加熱
-冷えたスープの再加熱
ミキサー
(連続)

1分
--ジュースなど
ミキサー
(スポット)

最長15秒
--ソース作りなどの調理
真空ミキサー
1分
-フレッシュジュース
真空下ごしらえ--煮込みなどの下ごしらえ
真空保存--真空パックや真空ボトル保存

 実はかなり便利な調理家電なのだが、表を見てもらってもWebサイトを見てもイマイチ凄さが伝わってこない製品(メーカーさんゴメン!)。なので、ここでは実際にいろんなものを調理してみて、ここが凄いってトコを見てもらおう!

なんでもポタージュにできるスープモード

 大人も子どもも大好きなコーンポタージュスープ。家庭で作ろうとすると手間がかかるので、ついついスジャータの紙パックを買ってきて済ませちゃう。なによりスジャータ以上に美味しいものを作ろうとすると大変だし(笑)。

 でも「らくっく」なら、ミキサーで加熱できるので、材料を入れてスイッチを押すだけで、本格的なポタージュが作れる。

 そして夏の定番、ビシソワーズも簡単に作れる。コーンの変わりにジャガイモと少しのエシャロット(なければ長ネギ)を入れて、「らくっく」にかけるだけ。最後に冷蔵庫で冷たく冷やしてできあがりだ。

 「らくっく」ならもっと本格的に、あまりでんぷんを含まないものでもポタージュにできる。ここでは筆者オリジナルの、簡単なのに本格的な味のマッシュルーム・ポタージュを紹介しよう。

STEP 1 ポタージュのとろみをつけるために+ジャガイモ1個

 生のマッシュルーム1パック、牛乳、ジャガイモ、コンソメスープ、砂糖、塩、コショウを用意する。

STEP2 材料を全部ミキサーに入れる(笑)

 顆粒をといたコンソメスープを200ccと牛乳400cc、マッシュルームにジャガイモを全部投入。調味料は砂糖大さじ2杯、塩小さじ1杯。800cc(約3人前)ぶんぐらいできる。

STEP3 メニューボタンで「スープモード」を選んで「スタート」ボタン

 マッシュルームのつぶつぶ感を残すなら「粗い」モード、なめらかな舌触りにするなら「なめらか」を選ぶ。スタートを押すと、加熱しミキサーで粉砕・攪拌してくれる。
※牛乳だけで作ると加熱したときに焦げやすいので、必ずコンソメスープも入れること

STEP 4 30分待つと滑らかなマッシュルームのポタージュが完成

 熱々のウチにコク出しようのバターもしくは生クリームを少し入れてかき混ぜれば完成! 30分待ってるだけで本格的なポタージュができるのは凄い!

 青いものを浮かせるとより美味しそうに見える。子どもにはもちろん、爺ちゃん婆ちゃんにも好評。

フレッシュジュースだけじゃない真空ミキサーの極意

 「らくっく」の特長は、調理家電で空気を抜いて攪拌するという真空ミキサーであるということ。たとえば普通のミキサーでりんごジュースを作ると、すぐに茶色く変色してしまう。切ったりんごを放置しておくと茶色くなってしまう「酸化」と同じで、空気に触れると茶色くなるためだ。

 でも真空ミキサーなら中の空気を抜く(完全に真空にはならない)ので、ミキサーをかけても泡立ちにくく、ジュースが酸化しづらい。だから変色もしないし、新鮮なうちに食べるフルーツの栄養素そのままで、ワンランク上のプレミアムなフレッシュジュースが作れるのだ。

 ただ、こう書いても何が凄いのかイマイチ伝わりにい。そこで、違いの分かりやすいレシピを作ってみた。

 その極意のひとつが生クリーム系のソースが作れる。ご存知のとおり生クリームは攪拌して空気を入れることで、ホイップクリームになる。でもソースとして使うには、ホイップクリームになってもらっては困るのだ。そこで「シーチキンの生クリームソース」を作ってみることにした。

 これもオトコの料理なので、かなり雑な作り方。でも温野菜や豚しゃぶ、パスタのソースと何にでも合うソースで美味しいから、ぜひ試してほしい。

STEP 1 ツナ缶を空け汁気を十分に切る

 真空ミキサーで作れないときは汁気を残したままにするが、真空ミキサーのらくっくなら余分な油を落としてヘルシーなソースに。

STEP 2 ミキサーの中にツナと生クリーム、塩とコショーを入れる

 洗い物が好きじゃないので、とりあえずなんでもブチ込んでおく筆者のレシピ(笑)。生クリームはツナ缶1個に対して半分ぐらい。塩、コショーは濃いめに。塩代わりにコンソメの顆粒を入れてもいい

STEP 3 ミキサーに真空モードのフタをしてミキサー始動!

 スタートするとポンプがコンコンと音を立てて真空状態にして、1分でミキサー終了。

STEP 4 さらさらなシーチキンソースの完成!

 1分でできあがり。真空になっているので、フタのエアーキャップを持ち上げて空気を入れてからフタを取る。生クリームはホイップされていないシーチキンソースが完成だ。

 ツナの汁気を切ってから普通のミキサーで作ると、ホイップされたツナの生クリームができてしまう(笑)。でも「らくっく」は、真空ミキサーなので、さらさらのソースが作れる。

 温野菜に絡みやすいように、とろみが付いたホイップクリームがいいという場合は、真空ではなく普通のミキサーモードで攪拌すればOK。

今回はおつまみ用に大皿に豚しゃぶと野菜を盛ってみた
小皿に盛ると、オシャレなオードブルにもなる。ツナと生クリームの相性は抜群なのでぜひご賞味あれ!

 生クリーム同様、玉子の白身も攪拌して空気を含むとメレンゲになる。真空ミキサーならメレンゲになりづらいので、茶碗蒸しの卵液に使う白身切りにも使えそうだ。

温泉玉子が手軽に作れる「加熱(再加熱)」

 「らくっく」には加熱調理メニューが3つ用意されている。1つは沸騰してから10分間ゆでたり蒸したりする「加熱」モード。2つめは80〜85℃で20分間加熱する「加熱(煮込み)」モード。もう1つは70℃まで暖める「加熱(再加熱)」モードだ。

 付属のレシピブックでは、カレーなどの煮込み料理を作っていたが、実際にやってみると火力も弱く、具材を小さく切らないと火が入らないので、多少無理くりやっている感がある。普通の家庭なら鍋で作った方が早いし経済的だろう。ただ、「らくっく」なら火の面倒を見なくても済むので、スイッチを入れたら買い物に行けるといったメリットがある。

 筆者がオススメしたいのは、「らくっく」でしかできないパーフェクトな温泉玉子。温泉玉子つくり器は数あれど、柔らかすぎたり、白身の殻の部分だけ固まってしまったりと、イマイチどれも市販の温泉玉子にはかなわない。温泉玉子好きな筆者は、黄身がちょっともっちり、白身はとろ〜りのヤツが食べたいのだ!

 でも「らくっく」を見ていて思いついた! 70℃っていうのは、温泉玉子を作るのに最適な温度。もしや? と思いやってみたのがコレだ! なお、これは筆者の完全オリジナルレシピ。蒸し器を転用しているので、作るときには自己責任でお願いします。

STEP 1 付属の蒸し器の中に冷蔵庫から出した卵を入れる

 卵は最大3つまで入る。取っ手は倒して、フチにロックするようにしておくこと。熱が加わったとき蒸し器がミキサーのフレードに当たってしまう場合があるからだ。
※蒸し器を転用しているので、このレシピは自己責任で行ってください。

STEP 2 水を張って再加熱メニューを選んでスタート

 フタをして再加熱メニューを選んでスタート。あとは30分ぐらい待っていれば、パーフェクトな温泉玉子ができる。

STEP 3 加熱中はお湯の温度が均一になるようブレードが水を攪拌する

 ブレードが回ると少し蒸し器が吸い込まれるので、蒸し器の取っ手をフチにロックして、吸い込まれないようにする。

STEP 4 加熱はだいたい20分で終わり。そのまま放置すること20分

 過熱終了直後はまで黄身が固まっていなかった……。もうすこし!

 ミキサーのガラスは厚く、アルミ鍋よりも保温性が高いので、加熱終了後20〜30分放置しておく。

STEP 5 加熱スタートのスイッチを押してから40分経過でパーフェクトに!

 黄身が固まる温度は白身が固まる温度より5〜10℃ほど低い。この温度差を利用しているのが温泉玉子だ。ごらんのように黄身はもっちり固まったパーフェクトな温泉玉子のできあがり!
※煮込みモードはお湯の温度が80〜85℃と高いので、温泉玉子にはならないので注意

一晩かかるラーメンの味付け玉子が1時間でできちゃう!

 「らくっく」には、真空保存容器(ボトル)が付属してくる。たとえばボトルの中にサラダを入れておけば、空気に触れないので食品を長持ちさせられるというものだ(完全に腐敗防止できるわけではない)。

 でも保存容器は、保存だけじゃなく立派な調理器具にもなる。ひとつはレシピにも掲載されている、短時間でできちゃうお漬物。真空容器の中に、軽く塩を振った野菜に、昆布茶やかつおだしの顆粒などをサットふりかけるだけ。あとは空気を抜いて冷蔵庫で数時間冷やしておけば本格的な浅漬けができあがる。

 これならラーメンに載ってる味付け玉子も短時間でできるんじゃね? とやってみたのがコレだ!

 普通だと一晩かかる味付け玉子が、わずか1時間でできちゃうのだ!

STEP 1 まずは半熟ゆで卵を作る

 水に冷蔵庫から出した玉子を入れ、夏なら10分、冬なら12分ほどゆでる。時間が経ったら、余熱が入らないようにスグに水で冷やす。

STEP 2 ゆで卵を作っている間にラーメンスープを半分の水で薄める

 タレを自分で作っても構わないがラーメンスープを使うのが一番早い。300ccの水で薄めると書いてあった場合は、半分の150ccの水で薄め濃いスープを作る。

STEP 3 真空ボトルに入れて空気を抜く

 ミキサーとボトルを専用のホースでつなぎ、ミキサーのスイッチを入れて空気を抜く。あとはホースを抜いても真空のままの状態になる。

STEP 4 1時間待ってできあがり
完成した味付け玉子がこれ!

 真空にした玉子は、玉子の中から出てきた細かい空気(泡)がびっしり(液の色は見やすいよう薄めています)。

 ここでは比較のために普通のビンに入れたものも作ってみた。

ビンに入れたほうの玉子。白身の周りがうっすらと茶色くなり味が染み込んでいる
「らくっく」で作った玉子。ビンに入れたものより白身の深い部分まで味が入っている
左が「らくっく」、右がビンでつくった味玉。どっちが美味しいかは言うまでもない

 ふたつを並べてみると一目瞭然。ビンで作った味玉は、うっすらと味が入っている程度だが、「らくっく」で作った味玉はラーメン屋の味玉のように、中までしっかり味が入った玉子になった。

激早! 干しシイタケのもどし

 乾燥食材はうまみが凝縮しているから美味しい。切り干し大根やひじき、干ししいたけに干し貝柱などなど。でも水やお湯で戻すのに超時間がかかるのが難点だ。ヘタをすると明日の夕食のために、前日から下ごしらえが必要なんてことも。

 でも「らくっく」の真空下ごしらえ機能を使うと、乾燥食材が劇的に早く戻る。感覚的になってしまうが、たとえば干ししいたけなら通常の10倍ぐらい早く戻るのだ。

STEP 1 どんこシイタケをボールに入れた場合と真空下ごしらえで比較
片方は普通にボールに入れて戻す。(写真は撮影用に落としフタをしていないが、実際には使っている)
ミキサーのポットに入れ真空下ごしらえモードで空気を抜いた
空気を抜くとシイタケから炭酸水のような泡がブクブク出始める。これは早く戻りそう
STEP 2 10分/20分が経過した干しシイタケの違い
ボウルで戻しているシイタケは、まだまだ全体的に白く乾燥したまま
10分で7割ぐらいは戻った感じ。まだ軸は戻っておらず固そう
ボウルで戻しているシイタケは、10分のときと変わりはない。
たった20分で超ふっくら戻った乾燥シイタケ

 ボウルで浸しただけだと、普通は、ふっくら戻すまでには4時間ちかくかかる。一方、真空下ごしらえモードでは、たった20分でスゲーふっくら! これは凄いぞ!

味しみ大根のおでんも激っ早!

 真空下ごしらえは、料理の時間短縮に効果絶大! それならと思い、おでんの大根も真空下ごしらえしてみた。おでんのスープは色が薄く味のしみ方が分かりづらいので、今回は特製の赤いおでんだしを使った。

STEP 1 大根と玉子をミキサーに入れ真空下ごしらえで10分間真空に
真空にして10分間おでんダシの中で下ごしらえ。その間、火にかけずにナベに入れた大根も用意した
STEP 2 下ごしらえした大根を40分煮込んでできたのが次のおでん
10分間火をかけないナベのダシに浸してあったもの。赤が凄く濃く、味が染み込んでいる感じ
「らくっく」で真空下ごしらえした大根と玉子。色は薄い

 表面の色は真空下ごしらえしたほうが、色が薄く、あまり味がはいっていないように見える。しかし中を割ってみると違いは一目瞭然だった。

ダシにひたしたもの。大根の中心部は白くスジ状になっている。ここはまだ火が通っておらず生の大根の部分。玉子も表面に薄く味が入っている程度
真空下ごしらえしたもの。大根は完全に火が入っている上に、深くまで味が染み込んでいる。玉子も白身に2〜3mmほど味が入っている
大根の火の入り具合を調べてみた。左の真空下ごしらえは、完全に火が入ってほくほく。右は芯が残っていて、シャクシャク言う

 「らくっく」で真空下ごしらえすると、味がよくしみこんだおでんができるのはもちろん、煮込み時間も短時間で済むことが分かった。おそらく下ごしらえの際に、大根の中にあった空気が追い出され、そこにおでんダシが吸い込まれたことで、火の通りが早くなったのだろ。つまり真空下ごしらえしていない大根は、大根の中に入っているわずかな空気が断熱材の役割をしてしまい、火が通るのに時間がかかるというわけだ。

煮込みモードで作るスープは澄んだ透明の高級スープに!

 先に「カレーなどの煮込み料理はナベでやった方がいい」とふれたが、実は「らくっく」にしかできない煮込みがある。それは加熱(煮込み)モードだ。

 だいたい80℃くらいでキープした状態で20分煮込むと、自動的に電源を切るというもの。この温度が重要で、レストランで出てくる澄んだ透明のコンソメスープや中華の澄んだ蒸しスープを作るのに最適な温度だ。

 コンソメスープは沸騰させるとスグに透明さを失ってしまうので、自宅で作るスープは大体濁っている。なぜならナベだと一番弱い火にしてもどうしても沸騰してしまうからだ。おでんもしかりで、自宅で作るおでんはどうしてもスープが白く濁ってしまい、コンビニおでんのように澄み切ったスープにならない。

 でも「らくっく」の加熱(煮込み)で調理すると、沸騰させることなく加熱できるので、レストランのように澄んだ透明なコンソメができる。スープモードとの違いは、加熱中にミキサーを回すかどうか。ポトフのように野菜とソーセージを入れてコンソメスープで煮込む場合、スープモードにすると加熱中にミキサーが回ってポトフ風のポタージュができてしまうが、加熱(煮込み)を使うとミキサーが回らないのでコンソメ煮込みになる。

 先に戻したシイタケを使って中華の蒸しスープ風にしたのがこれ。

STEP 1 戻したシイタケと戻し汁、春雨と中華スープを投入
相変わらず何でもぶち込む筆者のレシピ。中華スープの元とコク出しのしょうゆ、味付けに塩を入れて、煮込みモードスタート
STEP 2 30分で澄んだ透明のスープが完成! 中華の蒸しスープみたい!
こっ! これは凄い! 高級中華料理店で出てくるスープだ! しかもシイタケの風味が強く、ダシも出ていて超うまい! 俺シェフになれるんじゃネ?
戻した干しシイタケもフタフラになってうまい! 乾燥シイタケなのにジクまでフタフタで美味しく食べられるのだ!

真空保存用ビニールで真空調理もできるスグレモノ

 「らくっく」の真空機能を使うと、食品を真空バッグに入れて空気を抜き真空パックも作れる。そのまま冷蔵庫に入れて保存バッグとして使ってもいいが、話題の真空調理もできるのでぜひ試してみてほしい。

 とくにオススメしたいのは、肉の煮込み料理。ゆでブタや鶏をナベで煮込むと、中の肉汁がお湯に染み出してしまい(要はお湯がスープになっちゃう)、肉はパサパサ、肉に残ったうまみも少なくなってしまう。またロースビーフのように低温でシッカリ中まで火を通すのは、家庭の調理機器ではなかなかうまくできない。

 そんなときは「らくっく」の真空保存バッグを使った調理が便利だ。ここでは鶏のムネを使ったやわらかジューシー煮込みを紹介しよう。

STEP 1 ムネ肉と香味野菜とレモン、そしてオリーブオイル

 肉に塩コショーをして、輪切りのレモンとハーブ、ガーリックで覆い、オリーブオイルを少し振る。下ごしらえはこれだけ。

STEP 2 らくっくの真空保存バッグに肉を移し変え真空にする

 真空バッグの穴にホースを当てスタートすると、見る見る袋の中が真空になる。多少なら水分を吸い込んでしまっても、ホースの持ち手の部分に溜まりホースが詰まらないようになっている。

STEP 3 家で一番でかいナベに水を張り、一番弱火にかける

 大きなナベいっぱいに水を張って、一番弱火にすれば大体80〜90℃のお湯になる。またナベの底に真空バッグが直接当たらないように、ナベ敷きを沈めておこう。あとは60分(水からやった場合)ゆっくり熱を入れる。

STEP 4 できあがりは鶏のうまみをしっかり閉じ込めた真空調理!

 真空調理なので鶏のうまみを内部に閉じ込めたまま蒸し鶏ができる。包丁を入れると中から肉汁があふれ出す! ハーブの香りもしっかり付いて、食欲をそそる一品に。

 低温加熱なのでお肉は柔らか、真空調理なので肉汁とうまみがたっぷり肉の中に! 真空調理すると、肉料理がワンランクもツーランクもアップする。「らくっく」なら簡単にレストランの味を再現できるのだ!

忙しい単身世帯や料理好き男子にぜひオススメ!

 「らくっく」は、最大容量が800ccなので煮物などをやる場合、2人前が限度。それゆえファミリー向けというよりは、独身や子どもがいない世帯向けといった感じだ。

 しかし真空ミキサーや真空調理器として見れば、ファミリー世帯でも十分に使える。なによりオススメしたいのは、筆者のように料理好きな男子。とくに料理を実験のように楽しむ人には、最高の調理家電になるだろう。

藤山 哲人