家電製品ミニレビュー
粉を蒸らして香りと旨みを抽出するコーヒーメーカー
by 中野 信二(2014/10/16 07:00)
朝起きて、眠い目をこすりながら飲むコーヒーが好きだ。目が覚めて気分もシャキッとする。ただ平日の朝は、なにかと慌ただしいので、ゆっくりコーヒーを淹れている暇はない。そこで、出かける準備をしている間に、コーヒーを淹れてくれるコーヒーメーカーを導入することにした。
今回選んだのは、タイガー魔法瓶の「コーヒーメーカー ACC-S060」(以下、ACC-S060)。購入の決め手になったのは、普段使っているマグカップにコーヒーを直接ドリップできるという、慌ただしい朝にピッタリの機能を持っているからだ。
メーカー名 | タイガー魔法瓶 |
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製品名 | コーヒーメーカー |
品番 | ACC-S060 |
希望小売価格 | オープンプライス |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 4,100円 |
ACC-S060の特徴は2つある。1つは、付属のカップトレイを使うことで、普段使っているマグカップに直接ドリップできること。コーヒーを一杯だけ飲んで出かけたい時など、サーバーにドリップしてから注ぐという手間が省ける。
2つめは、抽出方法。コーヒー粉にシャワー状のお湯を注ぐ「シャワードリップ方式」と、リブ(フィルターケースの壁面に並ぶ仕切りのようなもの)を深くしたフィルターケース「深リブフィルター」を、従来の機種と同じく採用している。
シャワードリップ方式では、シャワー状のお湯を間隔をおいて出し、手差しのようにコーヒー粉をふやかし、蒸らしながら抽出する。
一方、深リブフィルターは、リブを深く(高く)することで、ペーパーフィルターと深リブフィルター(ケース)の間に空間ができる。この空間に水蒸気が溜まるため、ペーパーフィルターの外側からもコーヒー粉を蒸らすことができるという。
また、幅が約14cmで、奥行きが約27cmとコンパクトな点も気に入っている。A4用紙1枚分のスペースがあれば置けるので、コンロとシンクに挟まれた、狭い作業スペースに置いても邪魔にならない。
本体には、ステンレス製のコーヒーサーバー、フィルターケース、水タンク、カップトレイがセットになっている。そのほか、計量スプーンとペーパーフィルター(サイズは一般的な1×2、または102)が付属する。
操作するのは電源ボタンのみ!
コーヒーの淹れかたはとても簡単。サーバー台に置くのがコーヒーサーバーか、マグカップかだけの違いで、取扱説明書に記載されている手順通りに進めればOKだ。実際に迷うことはなかったが、簡単に紹介しておこう。
まず、ペーパーフィルターをフィルターケースにセットし、飲みたい分のコーヒー粉を入れる。あとは、フィルターケースとコーヒーサーバー、さらに目盛りに合わせて適量の水を入れた水タンクを本体にセットし、電源をONにするだけだ。消費電力は550W。
飲みたい量によって、約2分~11分でコーヒーが出来上がる。マグカップに直接ドリップする場合は、180mlで1杯分となり、付属の計量スプーンで1.5杯分のコーヒー粉を入れる。
一人暮らしのコーヒー好きにオススメのコーヒーメーカー
今回コーヒー粉は、オリジナルブレンドを使った。シャワードリップ方式と深リブフィルターにより、短時間ながらもコーヒー粉を蒸らしながら抽出することで、ドリップ中から香りが部屋中に広がる。あまりの香りの良さにコーヒー欲が刺激され、思わず「良い匂いがしてきた、おいしそー」と独り言をもらしてしまったほどだ。朝だけではもの足りず、帰宅してからも数杯飲むほどハマってしまった。
一杯のホットコーヒーなら、2~3分で出来上がる。出かける前にコーヒーを飲むのが習慣になっている人で、コーヒーメーカーの導入を考えているのであれば、選択肢の1つとして本製品を入れてもいいと思う。