家電製品ミニレビュー
4枚の食パンを約4分でムラなく焼けるオーブントースター
by 中野 信二(2014/8/19 07:00)
ごはんと同じくらい食パンが好きだ。食パンはトースターで焼き、マーガリンやジャムを塗って食べたり、卵やハムなどを挟んでホットサンドにして食べている。
2人暮らしの我が家では、朝食がトーストの時は1人2枚ずつ食べるので、1度に2枚焼けるトースターだとパンを2回焼く必要がある。これだと、3、4枚目の食パンを焼く手間がかかるし、焼いている間に1、2枚目のトーストが冷めてしまう。
ということで、食パンが1度に4枚焼けるトースターを探して、家電量販店へ出かけた時に見つけたのが、象印マホービンの「オーブントースター こんがり倶楽部 ET-GS30」だ。
メーカー名 | 象印マホービン |
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製品名 | オーブントースター こんがり倶楽部 |
品番 | ET-GS30 |
希望小売価格 | 13,500円(税抜) |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 8,500円 |
ET-GS30は、食材を焼いたり、温めたりすることができるオーブントースターだ。食パンを4枚入れられる広いスペースがあることが特徴となる。
庫内は、幅が27cm、奥行きが29.5cm、高さが9cmと広い。4枚の食パンや25cmのピザが焼けるほか、グラタン皿を3つ並べて調理できる。
食パンを焼くときは、焼く枚数によって「トースト1~2枚/その他調理」モードと「トースト3~4枚」モードを使い分ける。
トースト1~2枚/その他調理モードは、上段2本、下段3本の計5本のヒーター全てを使い、短時間でトーストする。トースト3~4枚モードは、下段中央のヒーターをあえて使わず、計4本のヒーターでゆっくりと時間をかけて4枚のパンを焼き上げる。
トースト1~2枚/その他調理モードでは、2枚のパンを2~3分でトーストできるが、トースト3~4枚モードでは、3分半~4分半ほどかかる。だから、トースト3~4枚モードの利点は時間の短縮ではなく、パンを焼く手間が一度で済むという点にある。
トースト1~2枚/その他調理モードとトースト3~4枚モードは、本体右下の「切替スイッチ」で切り替える。消費電力は、トースト1~2枚/その他調理モードが1,300W、トースト3~4枚モードが1,100W。
ちなみに、「グラタン」「ピザ」「きりもち」「フライあたため」の4種類は、その他調理に割り当てられている。よって、ET-GS30がトースト作りをメインにした製品であることが分かる。
4枚の食パンをほぼ均一に焼けた!
それでは、早速使ってみよう。まずは、ET-GS30の特徴の1つであり、今回もっとも気になっていた、食パンの4枚同時焼きを試してみた。
食パンは、トースト3~4枚モードで、6枚切りのものを4枚、焼き網にのせて250度で4分30秒焼いた。
表面は、4枚ともこんがりと焼けていて食欲をそそる。一方、裏面は表面よりも焼き目が薄かった。食パンの置き方が悪かったかなと思い、取説を読んでみると、裏面はあらかじめ、焼き目が薄くつくように設定されているそうだ。これは、トーストを1、2枚焼く時も同じようだ。
こんがりと焼けたトーストの最初の1枚は、何も手を加えずにそのまま食べてみた。表面はサクッとしていて歯ごたえが良く、中はふわっとした食感で、とても美味しかった。残りの3枚は、マーガリンを塗ったり、ホットサンドにして食べたが、もちろん美味しかった。
6枚切りの食パンが2枚余ったので、焼き網の中央に均等に並べてトースト1~2枚/その他調理モードも試してみた。
このモードでは、5本のヒーターをすべて使用し、トースト3~4枚モードよりも火力の大きい1,300Wで加熱するので、2~3分であっと言う間に焼き上がる。
焼く枚数が少ないのに火力は強いため、他のことをしていると焦げる可能性がある。こまめに焼け具合を確認したほうがいいだろう。
また、取説によると、2回目以降は様子を見ながら温度と時間を調整して欲しいとしている。庫内の温度が下がり切らないうちに調理を始めると、具材が焦げる恐れがあるという。揚げ物など油分の多いメニューでは、油が燃える可能性もあるので、調理が終わるまで目を離さないで欲しい。
餅やグラタン、ピザも手軽に調理できる
トーストのあとは、餅やグラタン、さらにピザを焼いてみた。餅とグラタンは焼き網で、ピザは焼き網の上にトレーを置いて調理する。
餅は、市販の切り餅を4個焼き網に並べ、230度で7分ほど焼いた。7分後、扉を開くと焼き目が均一につき、プクーッと膨らんだ美味しそうな焼き餅が出来ていた。取り出す時に、餅が焼き網にくっつくかと思っていたが、くっつくことなくきれいにはがせた。
ピザは、トレーを使って調理する。直径約25cmの生地を、アルミホイルを敷いたトレーに置く。そして、ナスやブロッコリー、ドライトマトやチーズなど好みの具材を散らし、220度で7分ほど焼いた。
今回は試さなかったが、冷凍ピザを温めることもできる。直径約15cmの冷凍ピザの場合、180度で約12分加熱すると完成するという。
パーツの外し方を覚えれば手入れは簡単!
焼き網とくず受け皿、さらに扉は、取り外すことができる。そのため、これらのパーツはもちろん、庫内の汚れも簡単に落とすことができる。
くず受け皿は、本体の下から引っ張り出すだけだが、焼き網と扉は外す手順がある。
焼き網は、扉を持ったまま外す。まず、扉を半開きにして、焼き網の持ち手を持ち、扉の両端についているフックに引っかかっている部分を外す。
そのまま焼き網を一番奥まで戻し、持ち手を少し下げてから奥に押して、庫内の軸に引っかかっている部分を外し、焼き網を取り出す。片手でうまく外せない場合は、扉を調理台などに静かに置いてから、両手で作業すると良い。
扉は、扉についているつまみを右側にスライドさせて外す。扉の左側を手前に少し引いたあと、右端のピンを本体の穴から抜くと扉が外れる。
各パーツは、食器用の中性洗剤で洗える。手入れが終わったら、外し方と逆の手順で本体に戻す。
本体の外側や庫内、扉は、食器用の中性洗剤を薄めて柔らかい布に含ませて、固く絞ってから汚れを拭き取る。あとは、水で絞った布で残った洗剤を拭き取り、乾いた布でから拭きすれば終了だ。
朝食はトースト派の家庭にオススメの1台!!
今回は、マフィンやクッキーも作ってみた。普段使っているオーブンレンジだと、焼け方にムラが出やすいので、途中で扉を開けて前後左右を入れ替える必要があるが、ET-GS30では途中で取り出さずにムラなく焼き色がついて満足だった。
ET-GS30の最大のメリットは、なんと言っても4枚の食パンを4分程度で一気に焼けることだ。揚げ物や冷凍ピザを温めることができるのも見逃せない。ET-GS30があれば、なにかと忙しい朝の時間に、朝食や弁当を作るのが楽になるだろう。