家電製品ミニレビュー
80分でフル充電! 吸引力十分なスティッククリーナー「FREED」
by 小林 樹(2014/7/4 07:00)
近頃、家電量販店の売り場で目立っているコードレススティッククリーナー。大半がコードレスで、内蔵のバッテリーを充電して使うタイプだ。取り回ししやすく、高い所や狭い所も掃除しやすい点がメリットだ。
中でもシャープの新製品「FREED(フリード)」は、バッテリーだけ外して充電できる点が特徴だ。専用の充電台に乗せて、充電場所を自由に選べる。また、付属のフックを壁に付ければ、どこでもスタンド代わりになる。この使い勝手の良さが魅力だ。
メーカー | シャープ |
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製品名 | コードレスサイクロン掃除機 FREED EC-SX200 |
希望小売価格 | オープンプライス |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 43,648円 |
FREEDは、シャープとして初めて発売するコードレススティッククリーナーで、集塵方式にはサイクロン式を採用している。
本体サイズは最大218×199×1,003mm(幅×奥行き×高さ)。本体とヘッドやパイプを合わせた総重量は2.2kgで、コードレススティッククリーナーとしては軽い方だろう。カラーはゴールド系、レッド系、ブルー系の3色があり、今回はブルー系を使用した。
本体上部には、握りやすいラウンド型のハンドルを搭載する。ヘッドにはモーター駆動のパワーヘッドが付属する。
ハンドル横には、集塵容積0.2Lのダストカップが付属する。ダストカップやフィルターは取り外して丸洗い可能だ。
充電時間はわずか80分!
はじめに、バッテリーを外して充電する。フル充電までの時間は約80分と、想像していたよりも速い。朝から洗濯や食事作りをしていたら、あっという間に充電が終わっていた。
バッテリー残量は、ハンドルの内側に搭載する3段階のLEDランプで表示する。バッテリーを取り付けた時や、運転時に点灯して知らせる。
フル充電時の連続運転時間は約20分なので、この時間内に掃除を済ませたい。まずはフローリングや絨毯、畳を掃除することにした。FREEDで床面を掃除すると、本体はずしりと重量感があるが、重心はハンドル近くにあり、ヘッドは床上をかろやかに走る。かけ心地は軽い。ヘッドは持ち上げやすく、取り回しもしやすい。それでいてゴミは残らない。これでコードレスクリーナーの1つ目の不安、吸引力については問題ないと思った。
運転音はキーンというモーター音が響くが、吸引力がしっかりしているぶん、音は大きめだ。
運転モードは、床面の種類を見分けて吸引力を自動でコントロールする「自動」と、強力に吸引する「強」の2種類を用意する。主に使ったのは「自動」モードだ。
実はこの製品を使ってみたいと思った理由の1つが、この床を見分ける機能だ。私は和室で過ごす時間が長い。掃除の際には畳に掃除機をかけるのが必須だが、いくら吸引力の強い掃除機がいいと言っても、畳を傷めるようでは困る。
FREEDはこうした相反する要求にも応えてくれる。畳やフローリングは運転を抑えて、床面を流れるように優しく運転する。一方で、絨毯や布団はパワフルに吸う。さらに、ブラシヘッドを床から離せば、静かに吸引を停止する。切り替えの反応が良いので、安心して使える。
コードレスクリーナーの割に(と言ったら掃除機に失礼かもしれないが)、繊細な機能で気に入っている。
パワフルなハンディクリーナーで、隅々まで掃除できる
掃除できる場所は幅広い。交換用アタッチメントとして、すき間ノズルと便利ブラシが用意されている。また、延長管を外して、ハンディクリーナーとしても使える。
おかげで、エアコンの掃除や自動車の内部、階段、机周りから、ピアノのペダル周りなどのホコリが溜まりやすく掃除しにくいようなマニアックな場所まで、スイスイときれいになった。この掃除機は、かゆい場所に手が届く。
特に満足したのが、自動車内の掃除だ。これまでいろいろなコードレスクリーナーを試してきたが、自動車内を掃除するとなると、パワー不足を感じる製品が多かった。満足できたのはダイソンの「DC35」くらいだったが、FREEDはそれと同じくらいきれいになる。