家電製品ミニレビュー
“キン肉マン世代”男子憧れのヒゲスタイルをフィリップスのスタイルシェーバーで!
by 滝田 勝紀(2014/4/18 07:00)
男なら誰もが一度は、ネプチューンマン( by 『キン肉マン』より)のような、マッチョなヒゲに憧れるものだ。だが、これまで何度かヒゲを生やす挑戦をしてみたものの、元来ヒゲが薄く、伸ばすと、どちらかというとラーメンマンみたいなかっこ悪いヒゲになってしまい、結局剃っていた。
そんな半ば夢諦め気味の38歳“キン肉マン世代”男子に、家電watch編集部から1本のレビュー依頼が!
「ビシッとヒゲ生やして、フィリップスのスタイルシェーバー試してくれません? ヒゲ生やしたら、もう少し大人の風格出るかもしれませんよ」。ちょっとした悪口に聞こえなくもないし、ヒゲを生やしたぐらいで大人になれるとは思えないが、とりあえず、形からでも大人になってみますか。待っとけよ! ネプチューンマン!
メーカー名 | フィリップス |
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製品名 | スタイルシェーバー QS6161 |
希望小売価格 | オープンプライス |
販売価格 | 7,422円 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
日本製の刃を採用した3枚刃の往復式シェーバー
フィリップスの「スタイルシェーバー QS6161」は、ヒゲをデザインするための性能を徹底追求した、シェーバーとヒゲトリマーの一体型シェーバー。新作では、1~10㎜まで12段階の長さにヒゲを整えられるヒゲコームと、細部のヒゲを整えたいときに便利なディテールコームの2種類が付属。さらに、お風呂シェーブ対応でシェービング速度を従来比で20%向上したという。
もっとも重要なパーツである3枚刃の往復式シェーバーは、シャープな剃り味で、ヒゲを根元からしっかり深剃りを実現するという。また、リバーシブルトリマーは首振りタイプで、整えたい部位に合わせて切り替えて使うことができる。
箱を開けて中身をチェックすると、スタイルシェーバー本体以外にさまざまな付属品が同梱されていた。調整ヒゲコームやディテールコーム、シェーバー部のクリアカバー、充電用のAC電源コードに、充電台は折り畳み式で、使用しない時は洗面台などに収納しやすそうだ。また、これらをすべて収納できるソフトポーチが付属する。
ヘッドのメッシュ状のカバーを取ると、3枚刃の往復式シェーバーが剥き出しになる。それらの刃は両端を掴んで引っこ抜くと簡単に取れる。汚れがヒドい時や、お風呂で使っているときは水で丸洗いもでき、そこまでしなくてもいい時には付属のブラシで掃除することが可能だ。
0.5~1mm単位で細かく長さを調整できる
くるっと上下反転させると、スタイルシェーバーの下に、リバーシブルトリマーが搭載されている。これは首が360度回るので、使いたい刃を上部に向けることで、使用することができる。大きい32㎜幅の刃は、ヒゲの形の大枠を作りたい時に使用したり、調整ヒゲコームやディテールコームと組み合わせて使用する。一方、小さい15㎜の刃は、ティテールをデザインしたい時に使用する。
㎜単位の調整コームやディテールコームは、短い長さは1/1.5/2/2.5と0.5㎜間隔、それ以上の長さである3~10㎜まで1㎜間隔、計12段階の長さで均一にヒゲを整えられる。
3枚刃の往復式シェーバーを使用する場合も、リバーシブルトリマーを使用する場合も、握った時に、親指部分にそれぞれのスイッチが自然とあたり、操作しやすい。本体もとても持ちやすい印象だ。
充電時間は約4時間。ただし、充電台に収納しておけるので、わざわざ充電しているという意識もなく、常に使う時にはフル充電された状態でスタンバイしていてくれる。
高級機種に比べると、深剃り具合は物足りない!
今回は、ネプチューンマンのようなワイルドなヒゲスタイルを完成させるべく、まずは2週間ヒゲを伸ばし続けた。手入れを一切しなかったせいで、かなり不潔な印象のヒゲを、まずは、頬や顎のライン、喉の上あたりなど、徹底的に剃るところからスタートだ。
深剃りを実現するということだが、正直、昨今の高性能&4~5枚刃のシェーバーに慣れている人からすると、物足りない。
ただ、そのぶん、肌がカミソリ負けしてヒリヒリすることなどはないため、肌の弱い人にはこのぐらいがちょうどいいと感じた。あくまでもヒゲを整えるための、スタイルシェーバーであることを考えると、そもそも、そのあたりの高価格帯と比較するものではないだろう。
長さを揃えるのは、慎重に少しづつ!
余計な部分のカットが終わったら、次に全体のヒゲの長さを決める。自分の場合、5㎜で調整コームを装着して、ヒゲ全体をなぞるように剃ったところ、多少ヒゲ全体の長さが揃った感じにはなったが、あまり実感できなかった。
そこで今度は3㎜に再調整して、同じように剃ってみる。すると、イメージしたよりも薄くなってしまった! 当然のことだが、短くしすぎてしまうと、もう何日かは再度生えるのを待たなければいけない。特に慣れないうちは、慎重に進めるべし!
ヒゲのデザインはテクニックが必要!
全体を均一な長さで揃えたら、次はヒゲのデザインだ。本当は鼻の下から口の横、そこから顎の下に繋ぎたかったが、現実は厳しい……。
ヒゲの生え方については、人それぞれクセみたいなものがあるかと思うが、筆者の場合、口角の上部部分あたりが、他よりも生えやすく濃くなりやすい。だからこそ、放っておくとラーメンマンのような感じになってしまうのだが、そうならないように、小さい15㎜の刃で少し細めつつ、他の部分と太さを同じ幅にカット。鼻の下あたりや口横の長めのヒゲは放っておくと口に入り、気になるので、そのあたりも大きな32㎜刃と小さな15㎜刃を使って、ある程度揃えていく。
とはいえ、この作業、結構テクニックが要る。できる限りラインを揃えようとしたものの、なかなか上手にはできなかった。一口にヒゲをデザインするといっても、上手にデザインするためには、スタイルシェーバーという優れた道具だけでなく、自分の腕も磨かなければならないことを痛感した。
二度目のトライは、多少上達したものの……
最初のヒゲデザインから一週間後、ヒゲが伸びてきたところで、再度トライ! 今回は前回の反省を生かして、全体を5㎜で統一。前回は使わなかったシェービングフォームをヒゲ全体に塗ってから、調整ヒゲコームを装着した状態で剃っていくと、一度目よりもきれいな仕上がりになった。
次に、15㎜刃と32mm刃を使い分けて、鋭角な三角形っぽい顎ヒゲをデザイン。一度目に比べると、ヒゲのデザイン技術は若干上達したものの、鼻下から顎までつなぐことはできなかった。
ヒゲのクセを把握すると、スピードもアップ!
ネプチューンマンのようなマッチョなヒゲが生えないことが薄々分かりつつも、ここであきらめるわけにはいかない! ということで三度目のトライ! もちろん、急にヒゲが濃くなるわけがないので、少しは繋がったものの、生え揃いはしなかった。
ただ、ヒゲデザインに関しては、だいぶ上達した。当然のことだが、最初の頃に比べると、自分のヒゲの生え方がだんだん分かってきたので、最終的な形がイメージしやすくなり、剃り方も効率的になった。
手順はこうだ。まずはシェービングフォームをつけた状態で、全体を6㎜で揃えたら、今度は鼻下から口角ヒゲをきれいにカット。32㎜刃と15㎜刃を使い分けて、顎下のヒゲを整えていく。最後に、通常のシェーバーで喉の下、頬部分をきれいに剃り上げれば完成だ。
1カ月使い続けたところ、この製品はスタイルシェーバーという名前の通り、主役はヒゲを整えるリバーシブルトリマーと調整コーム、ディテールコームであることがよくわかった。32㎜刃と15㎜刃の使い方次第で、上達すれば、まるで理容師にやってもらったかのようにヒゲをイメージ通りの形に仕上げることができるだろう。
ただ、シェーバーを使うというよりも、T字カミソリなどを使う感覚に近く、コツが必要なのは確か。使い続けることで、ヒゲのデザイン精度をさらに高めていくことができるだろう。