家電製品ミニレビュー

自宅でオーロラを投影できる、セガトイズ「ホームオーロラ」

セガトイズ「ホームオーロラ」

 夜空に光の帯がゆらめくオーロラ。地球の緯度の高い地域で観測され、残念ながら日本では見ることができない。

 セガトイズの「ホームオーロラ」は、そんなオーロラの雰囲気を家庭で簡単に楽しめる投影機だ。実際のオーロラのように空気を発光させるわけではないが、壁や天井にLEDの光色を変化させながら投影することで、オーロラのような演出を楽しめるのだ。

メーカーセガトイズ
製品名ホームオーロラ
希望小売価格3,500円(税抜)
購入場所Amazon.co.jp
購入価格3,183円

 本体は卵型で、サイズは101×184×140mm(幅×奥行き×高さ)。素材は主にプラスチック。カラーは使用したネイビーブルーのほかにホワイトも用意されている。

 本体には、光源としてマルチカラータイプのLEDを1基内蔵。LEDの上には、電源を入れるとゆっくり回る円盤を乗せて使う。円盤には透かし彫りのような穴が開いていて、ここを光が通り抜けることで、オーロラのようなゆらめく光の帯が投影される。

キューブ型のパッケージ
本体には円盤と説明書が付属する
円盤を乗せて使う
光源はマルチカラータイプのLED1基

寝室を幻想的な雰囲気に

 使い方はシンプルだ。あらかじめ本体底面に別売りの単三形乾電池3本を入れておく。

卵型のボディ
電源には別売りの単三形乾電池3本を使用する
底面にはスタンドが付属し、投影角度を3段階から調節できる
LEDの光は、回転する透かし彫りの円盤を通過し、さらにプラスチック製カバーで屈折して、ゆらぐように見える

 あとは本体上部の電源ボタンを押すだけで、LEDライトが点灯する。寝室の枕元に設置したところ、天井と壁面に光のゆらめきが投影された。光は変化を繰り返し、浮かんでは流れ、消えていく。

 続けて電源ボタンを押すと、発光パターンがマルチカラー→緑→赤→青→緑×赤→青×緑→青×赤→ミックス→OFFへと切り替わる。暗闇に次々に繰り出される光は幻想的で、しばらく見ていても飽きなかった。

 幻想的な雰囲気は、眠気を誘う。ホームオーロラは、1時間のOFFタイマーが付いているので、就寝前にピッタリなのだ。

寝室の枕元に設置し、壁面に投影した。投影角度は調節できるため、壁面や天井など選べる
RGBの青、赤、緑の色が混ざり合う
光色の変化と動きを楽しめる

 設置の条件についても触れておこう。カタログ値では、投影距離は約2mまで、投影範囲は約3mとある。設置場所はベッドの上や棚の上など、色々なところで使ってみたが、天井との距離が1.5m~2m程度になるデスクの高さがイチオシ。設置すると、光色がはっきりわかり、適度な広さに投影されて見やすい。天井との距離が開くと、色が薄くなり何だかわからなくなるので注意したい。

ベッドの枕元にホームオーロラを置き、天井に投影した様子。仰向けに寝ながら眺めたが、凹凸のある壁にもあまり違和感なく投影されていた

 ちなみに、傾斜や凹凸のある天井面でも試してみたが、あまり違和感なく投影された。天井や壁面などの平面に投影したほうがより美しいと思うが、ちょっとした段差や凹凸くらいなら気にしなくても良さそうだ。

 きれいに投影させるコツは、部屋をしっかり遮光することだ。部屋の全体照明を消すだけではなく、足元灯などの常夜灯もしっかりOFFにしたほうが、光色の変化をはっきりと味わえる。なお、パソコンやオーディオ機器の通電ランプの明るさ程度なら問題ないだろう。

投影した光色は刻々と移り変わり、幻想的な雰囲気を演出する

星空と組み合わせて、よりリアルに演出できる

 セガトイズといえば、家庭用のプラネタリウム「ホームスターシリーズ」も販売している。同社によると、ホームスターとホームオーロラを同時投影させることで、より幻想的な空間を映し出せるという。

 我が家にホームスターはないものの、たまたま自室の天井が暗闇で光る星空柄の壁紙なので、ここにホームオーロラを投影させてみることにした。すると、部屋の雰囲気はガラッと変わり、期待以上にリアルなオーロラと星空の競演が浮かび上がった。アラスカやアイスランドにいる気分だ……というのは大げさだが、そんな雄大な夜空に想いを馳せながら、穏やかな夜を過ごせる。

自室の天井は星空柄の壁紙だ。星には暗闇で光る夜光塗料入り
星空にオーロラが浮かび、なんちゃって北極圏の夜空を楽しめた

 ホームオーロラの実売価格は3,000円程度と手頃で、同社のホームスターシリーズに比べて安い。電池寿命は約25時間と短めなのが気になるが、機能もデザインもシンプルで使いやすく、子供から大人まで幅広く楽しめるはずだ。

 夜な夜な投影すればするほどに、いつか本物のオーロラをこの目で見たいと、思いが募っていくのだった。

小林 樹