家電製品ミニレビュー
歯ブラシ後の新習慣! 水と空気で洗うフィリップスの「エアーフロス」
by 阿部 夏子(2014/1/24 07:00)
虫歯予防に電動フロスを導入
2013年の目標の1つとして、「歯をきちんと治す」ことを掲げていた。いい歯医者さんが見つかり、なんとかその目標は達成できた。そこで今年の目標として挙げたのは「虫歯を作らない」。歯医者で、しつこいくらい言われたのが、「糸ようじを習慣づけてください」ということ。歯ブラシをしても、歯間や裏側には食べかすが残ってしまい、それが歯石になってしまうという。かなーり痛かった歯石取りを思い出すと、やっぱり事前のケアが大切なんだなと思い知らされる。
そこで、導入したのが、水滴を時速70kmの速さで噴射して歯間の汚れを落とすというフィリップスの「ソニッケアー エアーフロス HX8230」(以下、エアーフロス)だ。この手の製品を使うのは初めてではなく、10代の頃は母が買ってきたかなり本格的な歯間洗浄機を使っていた。それは大きなタンクに水を入れて、圧力をかけた水を出して、歯間を掃除するというもの。かなり大きな音がして、サイズも大きかったことから、いつの間にか使わなくなってしまったのだ。
メーカー名 | フィリップス |
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製品名 | ソニッケアー エアーフロス HX8230 |
希望小売価格 | オープンプライス |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 13,320円 |
そのイメージが頭の中にあったからか、エアーフロスを初めて見た時は「え? こんなに小さいの?」と驚いた。それも「小さくて嬉しい!」ではなくて「小さくて不安」の方だ。本体サイズは33×80×239mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は163g。電動歯ブラシと変わらないサイズで、水タンクの容量はわずか10mlだという。
使い方も簡単。あらかじめ充電しておいた本体に、水を入れ、上部に備えられている大きなスイッチを押すだけ。準備時間はわずか10秒で、先端のノズルから「ピープシュッ」という音とともに水滴が飛び出す。この水滴を歯間に当てることで、歯ブラシで取り切れなかった汚れを取るという。
このノズルはあらかじめ本体に3つ付いてくるので、家族で使い分けることも可能。別売りもされている。
実際使ってみると、確かに空気と水滴が歯の間に入り込んでいくのがわかる。でも、糸ようじや以前使っていた歯間洗浄機に比べると、あまりにも簡単すぎて「これで本当に使い方合っているの?」とまたまた不安を感じたほどだ。
簡単! 早い! なのにしっかり取れる!
半信半疑で使い始めて3カ月。結論からいうと「この製品なしでは気持ち悪い!」とまで思うようになってしまった。まず歯ブラシで2~3分歯を磨いて、エアーフロスで1分30秒で終わりというのが、毎日の習慣だ。エアーフロス起動ボタンを押したまま連続噴射できるので、ノズルを口の中に入れたまま、位置を順にずらして使える。
歯ブラシでしっかり歯を磨いていたつもりなのに、エアーフロスを使ってから口をゆすぐと食べカスがしっかり含まれている。やはり歯ブラシだけでは不十分なのだなーと実感させられる瞬間だ。空気を歯間に通すのことで得られる爽快感も、エアーフロスならではだ。歯間をしっかりマッサージできるので、歯茎の血行も良くなってきたと実感している。なお、充電時間は24時間と長めだが、一度充電すると、2週間続けて使用できる(1日1回使用時)。出張や旅行の際にも、気兼ねなく持ち運べる。
歯回りのケア用品はそれこそ山ほどあるが、エアーフロスが優れているのは、とにかく短時間で、手軽に使えること。慣れてくると鏡を見なくても使える。いつもの歯ブラシの後に、ほんの2分だけで手軽にケアできるので、使い続けることが苦にならない。むしろ私の場合は、エアーフロスの爽快感がクセになり、使わないと気持ちがわるいくらいだ。
今年最初の歯間検診でも、バッチリ歯医者さんに合格をもらった。歯間周りをケアしている人とそうでない人では、歯茎の血色はもちろん、歯の色まで差が出るという。肌や髪の毛に比べるとついついケアがおろそかになってしまいがちな歯だが、手軽さでいうとエアーフロスはイチオシ! 糸ようじやデンタルフロスが定着しなかったという人はお試しあれ。