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フィリップス、時速70kmの水滴で歯間を洗う電動デンタルフロス
(2013/8/21 00:00)
フィリップス エレクトロニクス ジャパンは、空気と水の勢いで歯間の汚れを落とす電動デンタルフロス「ソニッケアー エアーフロス HX8230」を9月上旬より発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は14,800円。
電動デンタルフロスとは、水滴を時速70kmの速さで噴射して歯間を洗浄する歯間専用の洗浄器。使い方は、本体に付属のタンクにティースプーン1杯(2.5ml)の水を入れ、先の尖ったノズルを歯間に当てる。そこで起動ボタンを押すと、水と空気を勢いよく噴射し、歯間の汚れを簡単に落とせる。手磨きと併用することで、手磨きのみのブラッシングに比べ、最大約5倍の歯垢を除去できるという。
同社ではエアーフロスのメリットとして、水タンク式の口腔洗浄器に比べて使用水量が少ない点や、糸ようじやデンタルフロスに比べて手間がかからず習慣化しやすい点を挙げている。
同製品は、昨年日本で初めて発売され、今回2代目となる。新製品は、従来の瞬間噴射機能に加えて、新たに連続噴射機能も搭載した点が特徴。連続噴射機能は、水滴を連続して噴射し、従来で約1分かかった洗浄時間を約30秒に短縮する。歯間ケアに慣れると、鏡を見て確認しなくても歯間の場所がわかるため、連続して歯間に当てることができ、洗浄時間を短く済むという。
ノズルの先端の形状も改良した。先端に切り込みを入れることで、歯間が狭くて水が通りにくい場合や、歯間に先端をきちんと当てられていない場合にも、水の跳ね返りを防ぎ、使いやすくした。
このほか、起動ボタンにわかりやすい目印を付けたほか、水タンクドアの密閉性を高め、本体の床面積を広げて自立しやすく改良している。
本体は充電式でコードレスで使える。電源にはリチウムイオンバッテリーを搭載する。満充電にかかる時間は24時間で、上下の歯列に1日1回使用した場合は約2週間続けて使用できる。なお4分間使用していない場合、自動で電源がオフになる。
本体サイズは33×80×239mm(幅×奥行き×高さ)。本体重量は163g。水タンク容量は10mlで、約2回分の水を注水できる。付属品として収納ポーチが同梱される。
GfK Japanの調査によると、電動デンタルフロスを含む「ジェット水流式口腔洗浄器」の2012年の国内市場は、前年比3.27倍と急激に伸長した。既に歯間ケアアイテムを使っている人は約4,700万人にのぼり、その一方で、歯間ケアをなかなか継続できない人はその約4割にあたる1,900万人となっている。同社ではこうした人々に向けて、エアーフロスを訴求していくという。