家電製品ミニレビュー
バッグに入れっぱなしにできる73gのミニシェーバー
by 伊達 浩二(2014/1/23 07:00)
カバンの中に入れて置けるシェーバーがほしい
今回は、カバンの中に放り込んでおける小さなシェーバー(電気カミソリ)として、トップランドの「クリンショット SZ-11」という製品を試してみた。千円以下で売っている、格安の製品だ。
もちろん、さすがに値段が安いから、数千円するポータブルシェーバーのように、これだけに髭剃りを任せられるとは思っていない。
客先に行く時にヒゲの剃り残しに気がついたときや、夕方になってヒゲが濃くなってきてしまったときに、チョチョイと剃りたいのだ。ちゃんと剃れるのであれば、一泊の出張は、これで済ませちゃいたいというぐらいの欲はある。
そのためには、小さくて、軽くて、安いのがほしかった。普段は、カバンに放り込んでおいたまま存在を忘れていて、1カ月に1回ぐらい役に立てばいいぐらいの軽い気持ちで購入した。
メーカー名 | トップランド |
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製品名 | クリンショット SZ-11 |
希望小売価格 | オープンプライス |
購入先 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 736円 |
意外に本格的な仕様
SZ-11のパッケージは、廉価な製品では定番のブリスター型。台紙には、「抗菌・清潔洗浄・シルキーメッシュ・往復振動刃」とか「防滴型」「まる洗い WET & DRY」と書かれている。つまり、汚れたら水洗いできるし、抗菌処理もされているらしい。
刃についても、内刃は「軽快な切れ味SUS鋼の内刃」と書かれており、外刃は「シルクの肌触り 快適実感の外刃」と書かれている。オマケに「高品質 SUS刃使用 日本製」と、赤いシールまで張ってある。当初は、あまり期待していなかった切れ味も、意外とイケるかもしれないと思わせるぐらい煽ってくる。
また、透明なパッケージから見える乾電池は、日立マクセルの単四形アルカリ乾電池2本だ。この値段で国内メーカー製の電池が付いてくるんだと感心した。乾電池はシェーバー本体の底部から入れる。ここもコインを使うロックが付いていて、ちゃんとした構造だ。
パッケージから取り出してみると、本体の小ささが際立つ。数字で言うと44×8.5×78.51mm(幅×奥行き×高さ)で、長辺が8cmもない。重量は乾電池を入れて、実測で73gだった。カバンの中に入れておいても、重さを感じさせない。
ヒゲと肌を選ぶ
さっそく使ってみる。本体が小さいので手全体で握るというよりは、数本の指で支える持ち方だ。しかし、本体手前のすべり止めが有効で、意外と持ちやすい。また、電源スイッチも適度な重みがあって、使いやすい。
剃り方は、外刃が薄く柔らかいので、軽く押し当てて肌の上を滑らせるようにする。強く押し付けてはいけない。私は、ヒゲが濃い直毛なので、わりとジョリジョリとヒゲが剃れた。しかし、外刃の穴が小さいせいか、曲がったヒゲを喰ってくれない。私の場合、アゴの下に生えたちょっと曲がったヒゲは、うまく剃れなかった。
また、電源スイッチを入れると大きな音と振動が始まる。最初は、肌に当てるのがちょっと怖かった。
ヒゲが直毛で、毎日剃っている人向きのシェーバー
SZ-11を一言で言うと、惜しい製品だ。
カバンに放り込んでおくシェーバーとして、大きさ、重さ、価格の安さは、十分だ。取扱説明書なども、この値段とは思えないぐらい良くできている。
しかし、シェーバーのキモである「剃り」が惜しい。ヒゲと肌を選ぶ感じなので、もう少し、幅広く対応してほしい。
私のように、ヒゲが直毛タイプで、毎日剃っている人は実用になる。しかし、肌が弱い人や、ヒゲが細めで柔らかい人には向いていないかもしれない。
こういうジャンルの製品は、隙間製品かもしれないが、市場では求められていると思うので、今後の改良に期待したい。
また、乾電池式のシェーバーを購入する際は、価格や大きさだけでは決めずに、自分の肌やヒゲの性質、使用頻度なども考えて、機種を選択することをおすすめしたい。