家電製品ミニレビュー
和平フレイズ「デリデリダイナー 電気ハンバーガーグリル DR-5984」
~両面焼きで、ハンバーグを早くおいしく焼ける!
by 石井 和美(2013/4/4 00:00)
我が家は小さい子供がいることもあって、ハンバーグの出番が多い。だが、ハンバーグをフライパンで上手に焼くのは難しいものだ。なかなかお店で食べるようなジューシーなハンバーグにならず、ポソポソとした食感になってしまう。
そこで以前、グアムに海外旅行へ行った際にいいものを見つけた。ハンバーグなどが焼ける両面電気グリルだ。各種サイズがあり、アメリカではポピュラーなものらしいが、日本では見かけたことがない。現地で一番小さいサイズを購入し、帰国後にハンバーグを焼いてみたところ、おいしく焼けたので感激した。それ以来、我が家では両面グリルを愛用している。
日本でも同じような製品を販売しないのかと思っていたところ、和平フレイズの「デリデリダイナー 電気ハンバーガーグリル DR-5984」というハンバーガーグリルを見つけたので、さっそく試してみた。
メーカー | 和平フレイズ |
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製品名 | デリデリダイナー 電気ハンバーガーグリル DR-5984 |
希望小売価格 | 6,300円 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 4,236円 |
デリデリダイナーは、家庭で美味しくハンバーグを焼ける両面焼きの電気グリルだ。本体サイズは247×225×115mm(幅×奥行き×高さ)、重さは約1,440g。本体には、溝の入った上下2枚のプレートと、ハンバーガー用のパン(バンズ)を温める保温板を搭載している。本体には、オリジナルレシピと取扱説明書が同梱される。
溝の入ったプレートによって、余分な油を落としながら焼くことができ、落ちた脂は取り外し可能な脂受け皿に溜まる。
プレートとプレートを繋ぐ蝶番部分は可動式で、食材の厚さに合わせて幅を調節できる。これにより、厚さ約6mm~14mmの食材を調理できる。プレートには洗いやすいフッ素加工が施されている。
焼き縮みが少なく、表面がカリッ
さっそくデリデリダイナーで調理してみよう。まずは買ってきた挽き肉から成形して、定番のハンバーグを作ることにした。なおタレやソースがついている市販の成形されたハンバーグは、焦げ付くので調理不可とされている。
本体プラグをコンセントに挿すと、自動で加熱が始まる。電源スイッチはない。3分ほどで予熱が完了するので、そこへ薄く油を敷き、プレートに食材をはさむだけ。デリデリダイナーは、両面焼きができる上下グリルなので、途中でひっくり返す必要がない。あとは様子を見ながら加熱し、3~4分で焼きあがったらコンセントを抜く。
加熱中は、余分な脂がどんどん出てくるが、脂はプレートに開いた穴を通して油受け皿に落ち、ヘルシーに焼きあがる。脂受け皿は取り外しが簡単で、溜まった脂をすぐに捨てられる。
ちなみに今回は、120gと200gのハンバーグを作ってみたが、大きすぎると火が通りにくく、表面が焦げてしまうので、150g程度までの大きさにするのがおすすめだ。
完成したハンバーグは、表面がカリッとしていてとてもおいしい。嬉しいのは上下からギュッと焼きながら焼くので、ハンバーグのサイズが小さくならないこと。フライパンで焼いたハンバーグにありがちな「焼いたら縮んで見た目が貧相になってしまった」ということはない。若干厚みが薄くなるものの、大きさはほとんど変わらない。食卓に出したとき、大きく豪華に見える。いつもと同じグラム数で、大きく見えるというのは、ダイエット的にも、家計的にも非常に重要だ。
また、この平らなハンバーグは、ハンバーガー用のパティにもぴったりだ。
フライパン調理と比較すると、まず調理が早い。フライパンでは10分以上焼かねばならないが、デリデリダイナーならその半分以下の時間だ。
また、フライパンで調理する際は脂が溜まってしまうのでキッチンペーパーでふきとっていたが、落ちた脂は油受け皿にたまるので、拭き取る手間もかからない。
そして、調理が簡単だ。フライパンでハンバーグを焼く場合は、火加減の調整が難しく、時間がかかる。ちょっと目を離したスキにひっくり返すタイミングを逃して表面が黒焦げ……ということも少なくなかったが、デリデリダイナーならそんな心配もいらない。
自分で肉を挽けば、ワンランク上の味わいに
さらに美味しいハンバーグを作りたければ、自分でフードプロセッサーで肉をミンチする手作りハンバーグがオススメ。肉をミンチする手間が加わるだけで、作り方は買ってきた挽き肉と一緒だ。
市販の挽肉はドリップが出てしまうが、粗挽きにしたミンチ肉で作ったハンバーグは、ゴロゴロとした食感を味わえて、とてもジューシー。フードプロセッサーがあれば簡単に作れるので、ぜひお試しいただきたい。
バンズも手作りで、休日にはおいしいハンバーガーを召し上がれ
ハンバーガー作りにも挑戦してみることにした。付属のレシピ集にバンズの作り方も載っている。正直「バンズを一から作るのなんて面倒くさい」と近所にバンズを探しに行ったが、売ってなかったので自宅のホームベーカリーでバンズ作ってみることにした。
これが意外と簡単に、高級ハンバーガーショップのようなしっかりとしたバンズができた。成形も単に丸めるだけなのであっという間にできる。
あとは焼いたパティとお好みの食材を挟めば完成だ。バンズが冷めてしまったら、保温板で温められる。グリル加熱時の余熱でパンを温めるというものだ。わざわざトースターなどでパンを加熱しなくても、これ一台で終わるので電気代の節約にも繋がる。
完成したハンバーガーはどれも家族に大好評! しっかりしたバンズの食感と、ふんわり焼けたパティの組み合わせが絶妙だ。アボカドなどを挟むと見た目がとてもオシャレ。家に居ながらのんびりとカフェでくつろぐような気分にもなれる。
チキンを焼くだけでも豪華な一品に!
チキンのグリルもおすすめだ。下準備は鶏肉に切り込みを入れて厚みを均等にし、塩コショウをして焼くだけ!
皮はパリパリになり、身の部分はジューシーでふっくら。フライパンで焼いたものとは比べ物にならないほどおいしい。家庭ではこの焼き加減は無理かと思ったが、簡単にできたので驚いてしまった。
単に焼くだけだが、ちょっと時間がないときは、このように「焼くだけ」でもメインのおかずになるので、色々活用している。
魚を焼いても後片付けが簡単
色々使えるので、試しにシャケの切り身も焼いてみた。これもふっくらとおいしく焼ける。
また、魚を焼くと気になるのが後片付け。匂いもこびりつくので、グリルを洗うのは非常に面倒だが、デリデリダイナーならサッと焼いて、後片付けも簡単。ササッと拭きとってしまうだけでで、嫌な匂いも残らない。後片付けが簡単になるのはとても嬉しい。
一度使うと手放せないおいしさ
デリデリダイナーを使っていて一番気になった点は、プレートが取り外しできないこと。お手入れは、熱いうちに水を含ませたやわらかいスポンジで、おおまかに汚れを落としてから、キッチンペーパーでふきとるのがラクだ。ただ、ハンバーグなどが焦げてしまうと溝に入り込み、少々手間がかかる。やはりプレートは丸洗いをしたいので、取り外しできるようにしてほしい。
もう一つ残念なのは、持ち手がないので動かせないことだ。本体が熱い状態のときにテーブルの上などでちょっとだけ移動させたい時には困った。ホットプレートのように、熱くならない持ち手をつけてもらえると便利だと思う。また、子供がうっかりさわってしまうと危ないので、直接プレートがさわれないよう、プレートを保護する枠やプロテクターのようなものが欲しいところだ。
さらに、電源スイッチがないのも惜しい。加熱するたびにプラグを抜き差ししなければならず、これが少々面倒に感じた。ちょっとだけオフにしたいときはボタンなどで操作できるようにしてほしい。
細かい点で色々要望を挙げてしまったが、おいしくできるので満足度は高く、一度使うと手放せない製品だ。定番のハンバーグやグリルドチキンなどが、フライパンで焼くよりおいしく、オーブンなどで焼くより手軽に短時間でできる。焼くまでは同じ行程だが、仕上がりはランクアップするので、家族にも喜んでもらえる。
ご家庭でおいしいハンバーガーやハンバーグを作ってみたい方は、ぜひ挑戦してはいかがだろうか。