クイジナート、肉を挟んで焼ける折りたたみ式ホットプレートなど
デザイン家電や雑貨の展示会「インテリアライフスタイル」が、6月1日、東京ビッグサイトで開幕した。会期は6月3日までの3日間。時間は10時から18時で、最終日は17時まで。商談を目的とした商業見本市のため、一般の入場はできない。
家電Watchでは、会場で公開されていた生活家電を中心に紹介する。
■Cuisinart、肉を挟んで焼ける、折り畳み可能なホットプレート
クイジナートのブース |
クイジナートのブースでは、肉や具材を挟んで焼くことができる「グリドラー」のデモンストレーションを行なっていた。
グリドラーは、肉や具材を挟んで焼くことができる、折りたたみ式のホットプレート。上下の鉄板で挟んで加熱するため、具材をひっくり返す手間が省け、時短調理が可能になった点が特徴。希望小売価格は1万円前後で、発売は2012年2月頃を予定している。
本体にはプレートが上下に2枚付属。プレートは、表裏がリバーシブルになっており、表は平らで、裏は網焼きができる波状になっている。平らな面は目玉焼きやホットケーキ、鉄板焼きに、波状の面は、肉料理で焦げ目を付けたり、油を落としたい時に適しているという。上蓋は180度開き、2枚の鉄板を横に並べて、普通のホットプレートとしても使える。
グリドラー本体。上部のハンドルで上蓋を開閉する | 側面。シルバーと黒のシンプルな色合いで、業務用の調理器具のようだ | 本体背面 |
本体の上蓋を開く | 上フタが開くのをこの角度で止めることもできる | 180度開くこともできる。これならホットプレートとしても使える |
それでは、鳥モモ肉をシンプルに塩コショウで味付けした「鶏のパリパリ焼き」を調理する様子を見てみよう。まずプレートは、きれいな焦げ目をつけるため、波状の面を上下にセットする。そこに、塩コショウで下ごしらえした鶏モモ肉を置いて、上蓋を被せる。上蓋は、厚みのある具材にも程よく均等に圧がかかるよう、可動するようになっている。
次に、本体前面のスイッチで、焼き加減を調節する。本体には、スイッチが3つ付属している。1番左が温度、1番右が焼き加減を操作するスイッチで、中央のスイッチで、温度で操作するか、焼き加減で操作するかを切り替える。タイマー機能はないので、別途タイマーを用意する必要がある。
セットにしてから10分もすると、本体背部の油受けに油がボトボト落ちてきた。上蓋を開けて中の様子を見ながら、適度に上蓋を手で押す。押し焼きをすることで、香ばしいキツネ色に焼けるという。
プレートはリバーシブルになっている | スイッチで、焼き加減で調理するか温度で調理するか選択する | きれいな焦げ目をつけるため、波状の面を上下にセット |
上蓋のレバーを押せば、押し焼きもできる | 上蓋は完全には閉まりきらず、具材の厚さによって均等に圧がかかるようになっている | 10分もすると、本体背面の油受けに油が溜まり始めた |
十数分後、食欲をそそる匂いと共に、鶏のパリパリ焼きができあがった。試食してみると、表面の皮はパリパリしているのに、中の肉はふわっとジューシー。焼いている最中、油受けにボトボトと油が滴っていたから、油の旨みまで落ちてしまっているのではないかと正直心配だったのだが、肉がパサパサしているということもない。担当者の方の話によると、上下で挟んで焼くことで、スチームのような効果が得られ、肉の旨みが凝縮するのだという。
焼き上がり。周りに油が出ている | 表面はカリッカリ! 中はジューシーでおいしい |
このほか、普通にホットプレートとして使ったり、チヂミやトースト、別売のワッフルプレートを取り付ければワッフルも作れるという。
ホットサンドも2枚焼ける | 両面を広げて、ホットプレートとしても使える |
チヂミは、ひっくり返す手間がかからずに焼ける | 別売のワッフルプレートを取り付ければワッフルも作れる |
担当者の話によると、グリドラーは米国で既に31万台を売り上げたヒット商品なのだそうだ。米国では、フライパンではなく、こうした手軽に時短調理ができる器具が流行っているのだという。
普通のホットプレートだとキッチンの収納が難しいが、グリドラーを折り畳めるホットプレートと捉えれば、収納場所にも困らなそうだ。フライパン代わりとして色々な料理が作れ、汎用性も期待できる。
またブースでは、本体にヒーターを内蔵し、暖かいスープが作れるスープメーカー「Blend and Cook Soupmaker(仮)」も紹介されていた。Blend and Cook Soupmakerは、6枚刃を採用したスープメーカーで、食材を熱いまま攪拌できるため、食材を切り、煮て混ぜるという一連の作業がボトルに1つで手軽にできる。皮が厚いかぼちゃや、種を取るのが面倒なトマトでも、本体に投入すれば、漉し器や木べらを使わずにスープやジュースが作れるという。価格は未定で、発売予定は2012年1月頃。
本体は3段階で温度設定ができるほか、タイマーが付属する。食材の投入口には、軽量カップが付いている。ボトルが外れた状態では刃が回らないようにするなど、安全設計にも配慮されているという。
Blend and Cook Soupmaker | 6枚刃を採用した | 本体にはタイマーと、3段階の温度設定付き |
ボトルが外れた状態では刃が回らない安全設計になっているという | 食材の投入口には、軽量カップが付属 | 本体背面 |
このほか、電動ペッパーミル2本と台座がセットになった、「SP2JBS」も紹介していた。発売日は6月中で、希望小売価格は10,500円。電源は単三形乾電池。スイッチを押すと塩やコショウが落ちる場所を照らすランプが点灯し、量などが確認しやすいという。
電動ペッパーミル2本と台座がセットになった「SP2JBS」 | 本体下部にはランプが付属 | 塩やコショウを出しているときにランプが点灯する |
(本誌:小林 樹)
2011年6月2日 12:55