家電製品ミニレビュー
山善「セラミックファンヒーター DF-RS12」
~邪魔にならない薄型ヒーター
by 小林 樹(2012/12/7 00:00)
寒さが強まり、暖房器具を出す季節になった。そこで直面したのが、設置スペースの問題だ。足元に設置するからには、邪魔にならないものを選びたい。
そこで試したのが、設置場所の問題をクリアしたセラミックファンヒーター。山善の「セラミックファンヒーター DF-RS12」は、とにかくスリムで薄型のボディが特徴で、狭い場所にも設置できるうえ、室温センサーによって温めすぎを防ぐなど、使い勝手にも配慮されている。
メーカー | 山善 |
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製品名 | セラミックファンヒーター DF-RS12 |
希望小売価格 | 17,850円 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 7,532円 |
DF-RS12の本体サイズは480×170×430mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約4.2kg。パネル部の厚さは最大約6cmでとても薄型。表面はツルツルしている。カラーはホワイト、ブラック、レッド、ブラウンの4色があり、今回は鮮やかなレッドを選んだ。
温風がワイドに吹き出す
本体上部の電源ボタンをONにすると、風量は「弱」で自動運転を開始し、5時間のオフタイマーも自動で設定される。運転モードは、「強/弱」の2段階から設定できる。
温風は、下方向に、吹き出す。以前使っていたセラミックファンヒーターは、吹き出し口がもう少し上にあり、足の甲やつま先まで温風が届かなかったのだが、DF-RS12では床を這うように温風が吹き出すため、冷えやすい足元に温かさが届く。
風は左右に幅広く吹き出す。手を当ててみたところ、左右40cm程度の幅で温かさを感じられた。
温風が吹き出すまでの時間は「強」運転で約15秒というのも早い。既にだいぶ気温が下がり、「弱」運転ではなかなか温かさを感じられなくなっているため、私はいつも「強」運転に設定している。
そして、何より気に入ったのが、本体のスリムさ。薄型で、設置場所を選ばない。メインで使ったのは、脱衣所だった。スペースが限られる脱衣所だが、湯上がりに凍えるような寒さの時や、服を脱ぎ着する間に、即暖性を得られるパネル型ヒーターは重宝した。
また、脱衣所にある洗面台で顔を洗う際には、洗っている間だけ電源をONにして、足元を暖めるという使い方も気に入った。このほかトイレへの設置にもピッタリだ。
安全面では、転倒すると電源がOFFになる機能や、温度ヒューズ、サーモスタット、チャイルドロックといった機能を搭載しており、安心して使える。
室温センサー搭載で、温めすぎを防ぐ節電機能
節電機能としては、本体に室温センサーを搭載した点が特徴で、「19/22/25/28℃」の4段階から設定温度を選べる。設定した室温になると自動で運転を停止し、その後室温が下がると自動で運転を再開する仕組みだ。試しに「28℃」に設定してみると、吹き出す温風がはっきり温かくなった。
リモコンには、ワンタッチで節電できる「ECOボタン」を設けており、ECOボタンを押すと、自動で運転モードを「弱」、設定温度は19℃にして、省エネ運転する。
カタログによれば、消費電力は最大1,200Wで、1時間あたりの電気代の目安は50Hz地帯で約27円というから、長時間付けっぱなしにしておくのは経済的ではない。我が家では脱衣所やトイレの補助暖房として、短時間で電源をON/OFFして使っている。
狭い場所で、足元をすぐに暖かく!
DF-RS12の良い点をまとめると、超薄型で設置性とインテリア性に優れていること、温風が吹き出す位置が低く、風がワイドに出てくるため、足元にしっかり風が届くこと、すぐに温風が吹き出ること、設定温度を細かく選べて節電できること、の4つが挙げられる。
気がかりだったのは、パネル表面にホコリが付きやすいこと。本体が静電気を帯びるのか、あるいは我が家がホコリが多いのだろうか、気づくと広いパネルにはホコリが付いている。幸い、凹凸のないパネルなので、不織布やタオルで拭えば済むが、やはりホコリが溜まると気になってしまう。
また、付属のリモコンでは、運転の「強/弱」や設定温度などを操作できるものの、本体電源のON/OFFができない点はもどかしかった。
とはいえ、一見デザイン重視の製品なのかと思いきや、暖房機能には満足している。良い点をまとめると、すぐに温風が吹き出ること、温風が低くワイドに吹き出すため、足元までしっかりと風が届くこと、超薄型で設置性とインテリア性に優れていること、設定温度を細かく選べて節電できること、などが挙げられる。必要時以外は電源をOFFにしていれば、電気代はかさまない。
皆様も、洗面所や脱衣所、あるいはデスク下に設置するスポット暖房を選ぶ際には、DF-RS12を選択肢に入れてみてはいかがだろうか。