家電製品ミニレビュー
ティファール「ダイレクトサーブ CW1005JP」
ティファール「ダイレクトサーブ CW1005JP」 |
朝起きたらまずコーヒーを淹れる。社会人になってからずっと変わらないルールだ。血圧が低いこともあって寝起きに面倒な作業は避けたい、でもおいしいコーヒーをなるべく早く飲みたい――そんな私がおすすめしたいのが、今回紹介するティファールのコーヒーメーカー「ダイレクトサーブ CW1005JP」だ。
メーカー | ティファール |
製品名 | ダイレクトサーブ CW1005JP |
希望小売価格 | 14,800円 |
購入場所 | ティファールオンラインストア |
購入価格 | 12,800円 |
1杯分のコーヒーをフィルターポッドに詰めたカフェポッドを使う1杯抽出タイプのコーヒーメーカーで、スイッチ1つ、約1分で抽出できる点が最大の特徴。本体は丸みを帯びたコロンとしたデザインで、前方に抽出口、後方に給水タンクが備えられている。カフェポッドは本体上部にセットして、上部のスイッチを押したら抽出がスタートするというごくシンプルな構造だ。
本体正面 | 本体側面 | 本体上部で操作を行なう |
カフェポッドをセットする受け皿 | 受け皿は取り外して水洗い可能 | 吸水タンクは本体後ろに備えられている |
本体サイズは181×274×254mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約1.6kg。コンパクトで置き場所に困らない | コーヒーを抽出する時は抽出口の下にカップを置く |
こう書くといかにも単純で、コーヒーの味にこだわりたい人にはちょっと物足りないように思うかもしれない。その点、ダイレクトサーブでは味にもこだわっている。京都の老舗コーヒーショップ「小川珈琲」とタッグを組んで、オリジナルのカフェポッドを開発。製品の特徴やクセを熟知した上で、ダイレクトセーブのためだけに作られたものだという。
小川珈琲のカフェポッドは濃厚な香りとコクが楽しめる「オリジナルブレンド」と華やかな香りと甘さが楽しめる「モカブレンド」の2種類が用意されている。60個入り5,040円でティファールのオンラインストアから購入できる。
ティファールと小川珈琲が共同で開発したというオリジナルのカフェポッド。オリジナルブレンドとモカブレンドの2種類が用意されている | カフェポッドは直径60mmのレギュラーコーヒー用 |
使い始めてみて、何より気に入ったのは抽出時間の早さ。スイッチを入れてから1分でコーヒーの抽出が始まるので、待たされるということがなく、忙しい朝には嬉しい。また、操作スイッチが1つしかないというのもわかりやすくて良い。
肝心の味の方も申し分ない。個別包装でしっかり香りを閉じ込めているので、袋を開けた瞬間からコーヒーのさわやかな香りが広がる。抽出量は約120ml。表面がやや泡立つ仕上がりで、濃厚な味が楽しめる。まさに珈琲専門店のような本格的な味が自宅で手軽に楽しめるのは嬉しい。私は濃いめのしっかりとしたコーヒーが好きなので、オリジナルブレンドが気に入っている。
給水タンクは自立するので、給水も楽 | カフェポッドを専用の受け皿にセットする | 本体上部のつまみを回してカフェポッドを固定する |
操作ボタンは1つだけ。抽出中はグリーンに光る | 抽出している様子 | 表面がやや泡立った本か的なコーヒーが楽しめる |
ダイレクトサーブのもう1つのポイントは、片付けや手入れに手間がかからないこと。独自の機構により、抽出後のカフェポッドを乾燥させることで液だれを防ぐ「カフェポッドドライ機能」を搭載しているため、周りに滴が垂れることなく後片付けできるので、ストレスがない。
抽出後のカフェポッド | 周りに滴を垂らすことなく、捨てられる |
ただ、抽出量が選べないので、大きなマグカップでたっぷりとコーヒーを飲みたいという人や、濃厚なコーヒーが苦手だという人には向かないかもしれない。
また、カフェポッドの汎用性が低いということも注意したい。ダイエーや西友などの大手スーパーを始め、コーヒー専門店のカルディにもレギュラーコーヒー用のカフェポッドは置いていなかった。カフェポッドは、もともとエスプレッソ用に開発されたものなので、レギュラーコーヒー用の直径60mmサイズのものはそれほど一般的ではない。
ただし、Amazon.co.jpなどの大手インターネットサイトであれば簡単に購入できる。私もいくつか購入してみたが、味に関してはやはりダイレクトサーブ専用に作られた小川珈琲のものがおいしかった。ちなみに、小川珈琲のカフェポッドはティファールのオンラインストアで購入できる。
コーヒーの味はもちろん、抽出時間の早さや使い勝手など満足度の高い製品。特におすすめしたいのは、1人暮らしや出勤時間が違う共働きの夫婦。我が家の場合、夫の出勤時間は朝7時で、私は9時と2時間も開きがある。そのため、これまでは夫の出勤時に淹れたコーヒーを温め直して飲んでいた。ダイレクトサーブを導入してからは、飲みたい時にいつでも、淹れ立てのコーヒーをすぐに楽しめるようになった。“おひとりさま”のコーヒータイムを楽しみたい人におすすめだ。
2012年6月19日 00:00