家電製品ミニレビュー

アイスコーヒーをオシャレに美味しく楽しむ「アイスクレマサーバー」が大活躍!

 アイスコーヒーが美味しい季節がやってきた。夏はいつも冷蔵庫に市販品を常備しているという人も多いだろう。今回は、そんなアイスコーヒーにひと手間加え、オシャレに楽しめるアイテムを紹介したい。

ネスレ「ネスカフェ ゴールドブレンド ハンディ アイスクレマサーバー」
メーカー名ネスレ日本
製品名ネスカフェ ゴールドブレンド ハンディ アイスクレマサーバー
価格(編集部調べ)3,181円

きめ細かいクレマが簡単に楽しめる

 簡単にいうとアイスコーヒーを注ぐ際、クレマと呼ばれるきめ細かな泡を作ってくれるもので、ネスカフェのボトルコーヒーに取り付けて使う。ネスカフェのボトルはほかとは違い、真ん中部分がくびれているのが特徴だ。

ネスカフェのボトルコーヒー専用。種類は、「エクセラ」「ゴールドブレンド コク深め」など数種類ある

 ではさっそく取り付けてみよう。まずは、そのくびれ部分にボトルホルダーユニットを取り付ける。次に、注ぎ口にクレマユニットを取り付け、ハンドルユニットを取り付けたら準備完了だ。

同梱されていたのは左から、ハンドルユニット、クレマユニット、ボトルホルダーユニット。乾電池駆動のため、屋外でも使える
まずはボトルホルダーユニットをセット
続いてキャップを開け、クレマをつくるクレマユニットを取り付ける
乾電池を入れたハンドルユニットの上部をクレマユニットに取り付ける。これがいわゆるモーター部分だ
下部はボトルホルダーユニットに設置
こんな感じで装着が完了!

 一見、簡単そうに見えるが、最初は何度か間違えてしまった。パーツだけで見るとイメージが沸きにくく、ボトルホルダーユニットを逆さまに設置したり、クレマユニットとハンドルが逆を向いてしまったり……。しかし複雑ではないので、一度理解すれば、その後は迷うことなく、何度も組み立てることができた。

 いよいよ注いでみる。ハンドルについた赤いレバーを後ろに引くと普通のコーヒーが、前に押すとクレマが注げる。そしてコーヒーとクレマの比率は、コーヒー4:クレマ1がおすすめだという。

アイスクレマには「ネスカフェゴールドブレンド コク深め」がおすすめだというので、こちらで入れることにした
まずは抽出口を開く。どの状態が開いているのかが分かりにくく、入れてみるまで自信がなかったが、これが正解(笑)
赤いレバーを下に引くと普通のコーヒーが出る
コーヒーを入れるときはモーターの駆動はないが、抽出口が狭いために普通に注ぐよりだいぶゆっくり出てくる
続いてレバーを上に上げると、ウイーンというモーター音とともに泡が出てきた!!
クレマがたっぷり注げました。黒と白のコントラストが美しい……

 コーヒーもさることながら、クレマはさらにちょろちょろ……とゆっくり出てくる。最初は出てきた泡がコーヒーの上ですぐに消えてしまうので心配だったが、根気よく入れると、たっぷりのクレマを注ぐことができた。

とてもきめ細かく、ふわふわしたクレマが入れられた
メレンゲのようにしっかりした弾力がある

 クレマがあると見た目にもオシャレで美味しそうに見えるが、味はどう変わるのだろう。一口飲んでみると……なるほど確かに口当たりがまろやかに感じられる。続いて口に入ってくるコーヒーのコクや風味が引き立てられるようだ。夫にも飲んでもらったところ、「クレマがあるほうが美味しい」と言っていた。

グラデーションが美しいアイスカフェオレが手軽に

 ちなみに私はカフェラテが大好きで、自宅でもアイスコーヒーを牛乳で割って飲むことが多い。そこで、アイスクレマサーバーを使って、アイスカフェオレを作ってみた。

まずは牛乳をグラス3分の1ほど入れる
続いてアイスクレマサーバーでコーヒーをゆっくりと注いだ
最後にクレマを入れると……なんとも美しいグラデーションになった!

 実際にやってみるまで、どんな仕上がりになるかわからなかったが、結果は予想以上にオシャレだった。来客に出したら、きっと喜ばれるに違いない。

牛乳とコーヒーを混ぜただけのカフェオレより、ずっと素敵なおもてなしができそうだ

 ちなみにアイスコーヒーは冷えたものを使う必要がある。おすすめ温度は7℃。確かにあまり冷えていないアイスコーヒーで入れたら、クレマがあまりできなかった。またアイスコーヒー以外に使えないかと思い、冷えた紅茶を入れてみたが、やはりほとんどできなかった……残念!

冷えていないコーヒーでは、あまりクレマができないようだ
紅茶ではどうだろう? ボトルを詰め替えて試してみた
クレマで入れてもすぐに液体になってしまう
コーヒーのようにクレマをたっぷり溜めることができなかった

 ちなみにコーヒーが少なくなると、コーヒーは注げるもののクレマは出てこなくなる。パイプがコーヒーに浸かっていないのだから、当たり前といえば当たり前かもしれないが(笑)。また余ったボトルコーヒーは、ハンドルを外せばそのまま冷蔵庫にしまっておくこともできる。

コーヒーの量が減った場合、普通のコーヒーは注げるが、パイプが届いていないため、クレマを作ることができない
余ったコーヒーは、ハンドルを外せば冷蔵庫に入れられる。ただしかなり背が高くなるため。スペースの確保が必要だ

 お手入れについては、空いたボトルを水で洗ってから1本分の水を入れ、赤いレバーを動かしてコーヒーとクレマ両方を抽出して水通しすればいい。これは使用後など1日1回を推奨している。

 少々面倒なのが、週1回のペースで行なわなければならないクレマユニットの洗浄だ。何しろ、細かいパーツをすべてバラバラに分解し、洗わなければいけないのだ。洗浄したらまた組み立てなければならず。ちゃんとできるか心配だ。

水を入れて、コーヒー、クレマ両方から抽出して水洗いする
バラバラにしたパーツを組み立てるのは大変だ

いつものアイスコーヒーをワンランク上げたい人に!

 正直、この製品を使う前は、そもそもアイスコーヒーにクレマは必要だろうか、との思いもあった。しかし実際にクレマを入れてみたら口当たりや風味が明らかに変化! わが家では、「クレマがあったほうが美味しい」という結論に達した。

 個人的には、アイスカフェオレの出来に大満足だ 。このアイスカフェオレに氷を浮かべたら、ワンランク上のカフェオレになること間違いなし。価格も手頃でどこでも使えるので、この夏はアイスコーヒーとともにクレマも楽しんでみてはいかがだろうか。

田中 真紀子