家電製品ミニレビュー
寝室や書斎にぴったり! カドーのコンパクトなデザイン空気清浄機を使ってみた
2018年3月6日 07:00
部屋の空気をキレイにしてくれる空気清浄機。近年、大型で高性能、多機能な高級モデルが増えている一方、コンパクトタイプも充実してきている。
コンパクトタイプといっても、空気清浄能力をしっかり備えているモデルも多く、選択肢が増えるのは嬉しい限り。
今回は、そんなコンパクトでパーソナル空間にも置きやすいカドーの空気清浄機「LEAF(リーフ)120」を使ってみたので、さっそく紹介したい。
メーカー名 | カドー |
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製品名 | LEAF120 |
価格(編集部調べ) | 42,120円 |
光合成するように光に反応してフィルターをセルフクリーニング
コンパクトとはいえ、ある程度の大きさの製品が届くことを想定していたら、思った以上に小さくて驚いた。サイズは直径240mm、高さ31.5mm。シンプルながらマットな素材に有機感が感じられ、家電っぽく見えない。さすが、美しさにこだわるカドーらしいデザインだ。
どんな構造になっているのか。外側のトップカバーを外してみると、内側にフィルターが現れた。その上になぜか、フタが乗っている。フィルターを固定するためのカバーらしい。構造自体は、実にシンプルだが、フィルターは高性能だ。外側は「HEPAタイプフィルター」、内側は「光触媒活性炭フィルター」と二重構造になっている。
この「光触媒活性炭フィルター」がLEAFの大きな特徴で、カドーが独自開発した光触媒技術「フォトクレアシステム」が採用されている。LEDライトを当てると、フィルターに吸着した細菌やカビ、ニオイなどを水と二酸化炭素に分解し、除去してくれるというものだ。
このセルフクリーニング効果により、フィルターの吸着力が再生し、フィルターの超寿命化が実現するという。なるほど光に反応して光合成する葉っぱのようだから、「LEAF」なのだろう。
コンパクトながら風量はパワフル!
さっそく運転してみよう。操作パネルは、本体の下部にさりげなく搭載されている。電源ボタンのほかに、押すたびにモードが変わるボタンは、運転モードが「オート/急速」の2つ、マニュアルモードが、風量「弱/中/強」の3つ。さらにタイマーは、「1h/4h/8h/オフ(消灯)」と切り替わる。
この操作ボタンの位置は、デザイン性を考えてか、操作パネルの表示もシンプル。床に置くと、少し操作しづらいかもしれないが、テーブルなどの上に置いて使う場合は、実は見やすい位置だったりする。
まずはオートで運転を始めてみると、光触媒ランプがホワンと青色に光り、運転が始まった。これまた、なんとも美しい。部屋の空気が汚れていないのか、風量は弱く、運転音も静かだ。
ちなみにLEAFは、上の吸気口から空気を取り入れ、フィルターを通って下部の排気口から吹き出される仕組みだ。このような形状の空気清浄機の多くは、本体側面から吸気し、上部から吹き出すものが多いため、珍しいと感じた。
試しに、ドライアイスを近づけて急速モードで運転したところ、確かに勢いよく空気を吸い込んでいる様子がわかる。そして排気口から吹き出す風量もドライヤー並みに強い。これはパワフルだ。
ニオイに反応してニオイインジケーターがオレンジ、黄、青に変化
LEAFはニオイに敏感だ。ニオイセンサーを搭載し、空気の汚れ具合を検知して、青、黄色、オレンジ色のインジケーターで空気環境を知らせてくれるのだ。
実は最初、このインジケーターに気づかなかったため、ランプはずっと青に灯っているものだと思っていた。しかしある晩、除光液を使ってネイルのオフをしていたら、急にオレンジ色に変わり、風量が強くなったのだ。
そこで試しに、ルームフレグランスでニオイセンサーの反応とインジケーターの変化を見てみた。フレグランスを噴射して約30秒後、インジケーターはオレンジ色になり、風量がアップ。それから3分後に黄色に変わり、さらに3分後には青色に戻った。色の変化もまた幻想的だ。
なおニオイセンサーは、主にたばこ、ペット、化粧品のにおいを検知するという。またニオイの成分によっては反応しないこともあるらしい。ただし室内の空気の状態を相対的に検知するため、ニオイが強くても強弱がない場合は、反応しないこともあるらしい。となると、ペットを飼っているわが家はどうなのかしら。こちらも慣れてしまっているのでわからない(笑)。
ちなみに本機には照度センサーが搭載されており、周囲が暗くなると点灯している光触媒ランプとニオイインジケーターが暗くなる減光機能を備えている。たしかにLEDは明るいため、寝室などで使うとかなり眩しく感じる。なので、この減光機能があるのは安心だ。
寝室や子ども部屋に置けるコンパクトさとデザイン性が気に入った
空気清浄機に見えないデザインなので、空間になじみやすいのがいい。例えばキャビネットの上や、テレビの横に置いても、悪目立ちしない。今回はホワイトを使わせてもらっているが、インテリアによってはブラックもいいだろう。設置場所は、周囲に30cmのスペースを確保できる場所がいいとのこと。
ただし、パワフルとはいえ適用床面積は急速モードで25m2(15畳)と、あまり広い空間では効果を発揮しづらい。どちらかというと、大きい空気清浄機を置きにくい寝室や書斎、子ども部屋などの個室にぴったりなのだ。
かつてコンパクトな空気清浄機は、性能が低いものも多かったが、このように高性能なタイプが増えてきたのは嬉しい。6カ月~1年に1度のフィルター交換(税抜6,250円)が必要なのでランニングコストはかかるが、そのぶん高い性能を維持できると考えればいいだろう。
空気清浄機も1部屋に1台の時代。パーソナルスペースに置くならコンパクトかつおしゃれなLEAFも検討してみてほしい。