家電製品ミニレビュー
解凍上手! ひき肉も薄切り肉も、日立のオーブンレンジならオートで成功
2017年12月7日 07:00
オーブンレンジでの調理は、センサーの検知能力と、熱源の温度コントロールが重要で、各社とも開発に力を入れている。日立の過熱水蒸気オーブンレンジ「ヘルシーシェフ MRO-TW1」は、食品の重さと表面温度を検知して火加減をコントロールするのが特徴だ。今回、1カ月お借りする機会を得たので、様々な調理に挑戦してみた。特に、解凍をはじめとするあたため機能が便利だったので紹介したい。
メーカー名 | 日立アプライアンス |
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製品名 | 過熱水蒸気オーブンレンジ ヘルシーシェフ |
型番 | MRO-TW1 |
価格(編集部調べ) | 57,608円 |
あたため、解凍のメニューが豊富
ヘルシーシェフ MRO-TW1は、食品の重さをはかる「トリプル重量センサー」と、食品の表面温度をはかる「センター赤外線センサー」の2つのセンサーを用いた「Wスキャン」を搭載している。このWスキャンにより、食品の重さと温度にあわせてオートで火加減をコントロールする。
また、レンジ、オーブン、グリル、スチーム、過熱水蒸気の5つの加熱方法をメニューに応じて組み合わせ、自動で調理する「Wスキャン調理」も搭載している。
本体の扉には、オートメニューの番号が記載されている。それをみると、「あたため」「解凍」だけで16のメニューが用意されている。まずは「あたため」「解凍」を使ってみた。
冷凍したごはんを2つ用意し、オートメニューあたための「ごはん」を選択した。すると、重さの違いによって加熱時間が変わった。ほかにも、ぬるめのお茶と冷たいお茶のあたためを試したところ、こちらも温度によって加熱時間が変化した。食品の量、温度に応じてオートで適温にあたためられるので簡単だ。
ひき肉も薄切り肉も上手に解凍
解凍は、レンジとスチームを組み合わせて行なう。精肉の解凍のコツは、陶器の皿は使用せず、ラップを外して発泡スチロール製のトレーのまま解凍することだ。トレーがない場合は、オーブンシートかキッチンペーパーを敷いた上に凍った食材をそのままのせる。スチームを使うのでラップを外すことがポイントとなる。
コツが必要なので、買ってすぐに直感的に使いこなすというよりは、一度取扱説明書をしっかり読んでおくと良いだろう。
ひき肉、鶏モモ肉(1枚)、薄切り肉の順で解凍を試してみた。どの肉も3日間冷凍保存したものだ。解凍方法は、庫内中央に置いて、オートメニューの「ひき肉」「鶏ブロック肉」「薄切り肉」を選んだ。
お菓子づくりや、離乳食に便利な“あたため(温度設定)”
このほか、温度を設定してあたためるメニューもある。このメニューは離乳食など、ぬるめに仕上げたい時や、お菓子づくりなどでバターを柔らかくしたい時などに重宝する。
せっかくなので、柔らかくしたバターを使ってクッキーを焼いた。
200℃の予熱がおよそ5分
MRO-TW1は、予熱時と調理時でファンの回転方向を変え、どちらにも最適な熱風の流れを作り出している。これにより、予熱時間を短縮でき、焼きムラも低減できるのだという。
そこで、スズキを1匹オーブンで焼く際、200℃の予熱時間を計ってみた。すると、約5分で200℃になった。また、オーブンで焼いたスズキは、表面をムラなくこんがり仕上げることができた
副菜と主菜を同時に作れるセットメニューも用意
主菜1品と、副菜2品を同時に作れる「おかずセット」にも挑戦した。オーブンシートで入れ物を作り、そこに食材を配置する。焼き網を使い、下段に副菜の「かぼちゃのごまあえ」と「ほうれん草のソテー」、上段に主菜となる「鶏の照り焼き」をセットした。さらに、この日はセットとは別にもう1品、シンプルな茶碗蒸しも作った。
解凍やおかずづくりに重宝
あたためや解凍といった、普段よく使う機能に加え、おかずづくりもオートでできるのでとても簡単だ。特に解凍は短時間でキレイに仕上がるので便利。それでいて10万円を切る価格帯なのも魅力だ。