家電製品ミニレビュー

気持ち良いくらいにめっちゃ取れる! スティック型で着たまま使える毛玉クリーナー

 急激に寒くなって冬服を引っ張り出しきたら、「いやいや毛玉付きすぎでしょ……」と我ながらドン引きしたニットが複数出てきた。この季節、出かける前に焦って毛玉を取ることがしばしばある。そんなズボラな自分にぴったりだったのが、テスコムの「毛玉クリーナー KD600」だ。

着たまま使える「毛玉クリーナー KD600」
メーカー名テスコム
製品名毛玉クリーナー KD600
価格(編集部調べ)2,337円

 KD600の特徴は、スリムなスティック型で着たまま使える点。片手で持てるサイズで、朝出かける前に毛玉に気づいても、サクッと使いやすい。また、幅広い衣類に対応しており、ニットやサマーセーター、薄手の靴下やタイツ(30デニール以上)にも使えるのだ。

 アタッチメントは2つ付属しており、着たまま使う際は必ずこのアタッチメントを装着する。ニットや毛足の短いセーターは「おでかけカットリング」を、薄手のセーターや靴下、タイツは「デリケートガード」を使う。衣類とアタッチメントの相性は複雑で、使うたびにわからなくなって説明書を読んだので、説明書はいつでも取り出せるところに保管しておいた方がいい。

 電源は単三形アルカリ乾電池を2本で、連続使用可能時間は約150分。充電式やアルカリ以外の乾電池は使用不可としている。

本体。片手で持てるサイズ
同梱品。左から、デリケートガード(中央左)、おでかけカットリング(中央右)、掃除用ブラシ、説明書
背面のダストボックスを外すと電池が入れられる
自立する

気持ちいいくらいにめっちゃ取れる!

 さっそく、毛玉だらけのニットに使ってみた。着たまま毛玉取りをしたかったので、アタッチメントは「おでかけカットリング」を装着。

 袖を引っ張り、押し付けないように軽い力でくるくる円を描くようにすべらせると……うぉー! めっちゃ取れる! キレイに取れる! 外刃を当てたところから、毛玉がすっきりなくなっていき、かなり気持ちいい。同じところに何度もすべらせる必要がないので、衣類を傷めずにケアできる。

 なお、セーターを着用せずに置いた状態で使うときは、アタッチメントを装着しなくてOK。外刃のみで毛玉取りをしたらよりスピーディーにできたので、時間があるときは衣類を着用せずに使ったほうが効率よくできる。とはいえアタッチメントを付けた状態でも、片腕分を終わらせるのに1分も掛からなかったので、忙しい朝でも問題ない。

外刃。使うときはくるくる円を描くようにすべらせる
着たまま使うときは必ずアタッチメントを付ける。セーターにはおでかけカットリングを
Before。毛玉だらけ……
After。サクサク、キレイにとれた

 ニット片腕分の毛玉を取ったところでダストボックスを見てみると、少量の毛くずが確認できた。毛玉がキレイに取れるので気持ちよくてうっかりやりすぎそうになったが、軽い力で使ったので最低限の量でおさまっていたようだ。

 ニットの方も傷んでいる様子はなく、余分な毛玉だけを取り除くことができた。

ニット片腕分の毛玉を取った後

スティック型が手軽でイイ!

 今度は毛足の短いコートに使ってみた。1年ぶりにクローゼットから出してみたら、襟や袖にポツポツと毛玉が付いていて恥ずかしい……。

 こちらは細かい毛玉が多く、同じ箇所に何回か往復させる場合もあったが概ねキレイに取れた。また、スティック型なので握っていても疲れず、毛玉をカットする面が大きくなく狙ったところに当てやすいのも良かった。これまでも毛玉クリーナーを使ったことはあったが、大きくて電動工具のような形状のものが多く、イマイチ使用頻度があがらなかった。

 スティック型の毛玉クリーナーは珍しいが、懐中電灯のような馴染みのあるフォルムは、それだけでも手に取る回数が増えた。

毛足の短いものも、おでかけカットリングを付けて使う。コートの袖に当てた

 コートは、襟と袖を中心に毛玉を取って、5分ほどで完了。細かい毛玉が多く使っているときはわかりにくかったが、使用後はスッキリしていて全体の見栄えも違った。

Before
After

 なお、タイツにも使ってみたが、こちらは細かい毛玉が多すぎてすべてを取り除くのは難しかった。ある程度キレイになったが、ちょっと気になってしまう。

 今回は、裏起毛の毛玉ができやすい厚手のタイツに使ったので、少量の毛玉がついたタイツなら問題なさそうだ。

タイツにはデリケートガード
30デニール以上のタイツの毛玉取り。着たまま使うときは、必ず
Before
After。ある程度キレイになったが細かい毛玉は難しかった。捨てるべきですね

玄関に置いておけるから出かける前にさくっと毛玉取り

 スリムで自立する本体は、置き場所に困らずありがたい。玄関に置いても違和感がなく、家族からは懐中電灯に間違えられるほど馴染んでいた。

 お気に入りのニットに毛玉ができると悲しくなってしまうが、この冬は難なく乗り切れそうだ。

スリムで自立するため、玄関に置いておける。懐中電灯っぽい

西村 夢音