片付け過ぎない片付け術
[片付け過ぎない片付け術77]春休みこそ「子どもと片付け」年代別のコツ
2018年 2月 22日 06:30
作品を持ち帰ったり、新学年への準備がある春休みは、宿題も少なく、子どもと一緒にお片付けをするチャンスです。今回は、春休みならではの楽しく効果的なお片付けのコツを、子どもの年代別にお話しましょう。遊びの延長で片付けできるチビッ子から、親の言うことを聞かなくなってくる思春期の子どもまで、それぞれの年代ごとに押さえておきたいポイントがあります。親子で楽しく片付けて、スッキリした気分で新学期を迎えましょう。
【保育園・幼稚園】作品と子どもを一緒に写真を撮って
子どもが作った「作品」はかわいくて全部取っておきたいですよね。お子さんが1人だったり、これまでの作品が少ない間は良いのですが、2人、3人のお子さんがいたり、小学生にもなると、作品の収納に頭を悩ませることも。おすすめの収納法は「お子さんと作品を一緒に写真に撮り、実物は処分」。撮影時のエピソードも思い出になりますよ。実物を取っておきたいなら、お子さんに「お気に入りはどれ?」と尋ね、それ以外は親の裁量で保管するかどうかを決めても良いでしょう。
また、おもちゃや通園グッズなど子どもが自分で出し入れする物は、手に取りやすい低いところ、開け閉めしやすい場所へ収納し、子どもの「片付けやすさ」を最優先するで、片付けの習慣がつきやすくなります。
【小学校低学年】「学校」と「家庭」の区別をハッキリさせる
新1年生は片付けを教えるチャンス。幼稚園・保育園時代の物は1カ所へまとめて扉の中などへ収納し、「小学校の物はここ」と見える場所へハッキリと指定してあげることで、家の物との区別を付けやすくし、忘れ物や失くし物を防ぐようにしてあげるといいですね。
このとき、まだ小さかったころの延長で子どものエリアに親の物を一緒に置くことは避けましょう。「自分だけのスペースがある」ということに満足感を覚え、片付ける意欲も増してきます。また遊び道具は、勉強机の背面に収納するなど、勉強中に遊び道具が見えない場所へ配置してあげるのも、勉強に集中する癖が付きやすくなるのでおすすめです。
【小学校中学年】本人の主張を取り入れて快適空間を
この年代は、学校生活にも慣れ、自己主張と怠け心が出てくるころ。ゲームやカードなど、遊びグッズに細かい物が多くなったり、おしゃれに目覚めて洋服や小物が増え始めるのもこの時期ですね。親が勝手に処分すると反抗心も出てきます。あまり散らかるようなら、親子で話し合い、本人の使いやすさを優先した仕組みを作ってみて。
複雑な出し入れが苦手ならポンと放り込むだけのカード入れ、上着をハンガーへ掛けるのが苦手なら壁へフックを付けて直接フックへ掛けられるようにしても良いですね。また見た目の好みを反映させてあげるのも◎。収納用品の色やイラストなどを好きに選ばせてあげたり、シールを貼ったりするとテンションが上がり、片付けに前向きになれた例もありましたよ。
【小学校高学年】忙しい毎日でも、片付けの時間をもつ習慣を
小学5、6年になるとクラブや塾で忙しくなり、片付けの時間がなくなりがち。勉強道具や習い事用品も増えてくるので、休日に不要な物を捨てたり乱れた物を整える時間を作るといいですね。春休みはまとまった時間が取りやすいので、これまで溜まった物を整理するチャンスです。また子どもによってはシステマチックな環境を好むようになることも。
ハンカチや給食袋など学校へ行く支度は、1つの引き出しの中で完結させる。また逆に玄関→リビング→個室のように子どもの動線に合わせて物の収納場所を決めるなど、本人に合った効率的なシステムを一緒に考えてみましょう。片付ける時間が少なくても、散らかりにくくなりますよ。
【中高生】「大人扱い」することで、自立を促して
親から見ればまだ子どもでも、本人はもう大人のつもりでいるのがこの年ごろ。自立心を損なわないためにも、本人のやり方を尊重してあげる方が良い場合があります。自室が多少散らかっていても、忘れ物やなくし物が多いなど本人が困っている様子がなければ、極力口を出さずに見守ってみましょう。
リビングや洗面所、玄関などの共有スペースにまで私物が散らかるようなら、共有スペースに持ち込んだ私物は1つのカゴにまとめ、寝る前に自室へ戻すなど、春からの新生活に備えてパブリックとプライベートを区別するルール作りを試みるといいですね。制服の定位置は自室に限らず、本人が着替える場所に設定してあげるのもひとつの手です。
まとめ
前年度の教科書やノートを取っておくかどうかは、地域や学校によって違ってくるので、同じ学校の先輩に当たるお子さんに聞いてみるのが良いでしょう。音楽や図工、国語など、好きな教科書は学年が変わっても取っておきたいというケースもあるので、お子さんの要望をしっかり聞いておくと安心ですね。我が家の息子は学校から帰ると、自室よりも温度や湿度が快適なリビングで制服を着替えるため、制服掛けをリビングに設置したら、自分できちんと掛けるようになりました。